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うれしいニュース。オハイオ州で幻の動物「フィッシャー」の姿が確認される

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(著)

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Image by Istock Gerald Corsi
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 19世紀の半ば、アメリカ・オハイオ州の森からある肉食獣が姿を消した。森林伐採や毛皮目的の捕獲が重なり、その存在は記録の中からも忘れられていった。

 だが、2025年の冬、カヤホガ郡クリーブランド周辺の自然保護区に設置されたトレイルカメラが、幻の動物の姿を捉えた。

 映っていたのは「フィッシャー」と呼ばれるイタチ科の哺乳類である。この映像は、カヤホガ郡での約150年ぶりのフィッシャーの記録として、州当局に確認された。

150年ぶりに確認されたフィッシャー

 オハイオ州カヤホガ郡の「クリーブランド・メトロパークス」は、2025年12月13日、Instagramへの投稿でこのフィッシャーの映像を共有した。

 クリーブランド・メトロパークスとは、オハイオ州北東部のクリーブランド周辺に点在する複数の自然保護区をまとめて管理する、公的な組織である。

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 同公園の野生生物管理コーディネーターであるアンディ・バーメッシュ氏は、この映像をフィッシャーのものであると特定。

 オハイオ州野生生物局は、この種が19世紀に同州で姿を消して以来、カヤホガ郡における初めての目撃例であることを確認した。

細身で長い尻尾を持つイタチの仲間

 フィッシャー(学名:Pekania pennanti)は北米の森林に生息するイタチ科の肉食獣で、細長い身体とふさふさとした長い尻尾を持つ。

 毛色は暗褐色から黒に近く、遠目にはミンクやカワウソと見間違えられることも少なくない。

 尻尾を含まない全長はオスで90~120cm、メスは75~95cmと、オスはメスより一回り以上身体が大きい傾向がある。

 5本の指を持つ足は大きく、後ろ足の指の間には毛が生えていて、雪の上でも移動しやすい構造になっている。

 名前から魚を主に食べる動物だと思われがちだが、実際には小型から中型の哺乳類を中心に捕食し、森林内部を行動の拠点とする。

 また、倒木や枯れ木、樹洞などを休息場所として利用し、地上と樹上を自在に行き来することが知られている。

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ふさふさな冬毛をまとったフィッシャー Image credit: Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0

乱獲と森林破壊で激減した地域も

 フィッシャーは現在、カナダ全域とアメリカ合衆国北部の森林地帯に広く生息しているが、過去の乱獲や森林破壊によって激減・絶滅した地域もある。

 オハイオ州では開拓と伐採による森林減少に加え、毛皮目的の無秩序な捕獲が続いた結果、1850年代半ばまでに州内から姿を消した。

 それから150年以上にわたって、オハイオ州でのフィッシャーの確実な目撃記録は存在しなかった。

 この状況に転機が訪れたのは、2013年のことである。州の北東部で、交通事故で死亡した個体が回収され、フィッシャーであることが確認された。

 それ以来、オハイオ州の天然資源局は、フィッシャーを含む毛皮をとるために利用されてきた動物たちについて、継続的な調査と記録を行っている。

 この調査は、一般市民からの目撃情報を無条件に採用するのではなく、写真や映像、ロードキル(車にはねられて死亡した)個体など、客観的に確認できる証拠がそろったものだけが公式記録として集計されているという。

 その結果2013~2024年の間に、オハイオ州北東部の8郡で計56件のフィッシャーの目撃例が確認された。ただし、その中にカヤホガ郡は含まれていなかったのだ。

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IUCN Red List of Threatened Species, species assessors and the authors of the spatial data., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ただしカヤホガ郡での定住が確認されたわけではない

 フィッシャーは種全体としては、絶滅危惧種に該当しているわけではない。だが地域レベルでは、絶滅危惧種として扱われている例もあるという。

 クリーブランド・メトロパークスの野生生態学者、ジョナサン・セペック氏は、投稿の中で次のように語っている。

これは本当に大きな出来事です。クリーブランド・メトロパークスにおいて、オハイオ州にもともと生息していながら一度は姿を消した哺乳類が、初めて確認された事例がまた1つ加わったからです。

フィッシャーやカワウソ、ボブキャット、ナキハクチョウといった種が再び確認されるようになったのは、保全活動の成果であり、クリーブランド・メトロパークスに残る健全な森林や湿地、水路、そして自然環境の重要性を改めて示すものです

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Image credit:Wikimedia Commons CC BY 2.0

 クリーブランド・メトロパークスでは、トレイルカメラの映像に映っていたフィッシャーがただそこを通り過ぎただけなのか、それともこの付近で営巣しているのかは不明だと述べている。

 フィッシャーは1年のほとんどを単独で行動し、繁殖期にのみ仲間と交流するという。そのため、今回確認された個体がカヤホガ郡内で生息しているのかを解明するには、さらなるデータが必要とのことである。

Wildlife Camera Captures A Fisher Returning To Cleveland In Over A Century

References: Trail Cam Spotted a Rare Fisher Not Seen in the Cleveland Area Since the 1800s / Fisher spotted in Ohio county for first time since 1800s

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この記事へのコメント 14件

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  1. カヤホガ(Cuyahoga)という名前は、アメリカ先住民の言葉に由来しています。具体的には、イロコイ族の言語で「曲がりくねった川」を意味する「Cayagaga」という言葉が語源であるとされています。

    • +20
    1.  ほほー、それを知ると石狩川の名前の由来の一説がアイヌ語の「イシカラアペツ」(回流川・非常に曲がりくねった川)であることを思い出します。 ま、それはそれとしてフィッシャーが定住できるようになるといいな

      • +7
  2. ヤマアラシの捕食に挑む数少ない生き物の一つだとか

    • +8
  3. ピカーン!
    とした無造作な立ち姿すごく好き
    前足と後ろ足の野放図な置き方素敵

    • +5
  4. これが伝説のフィッシャーマンです^ ^
    デュエルスタンバイッ!

    • -2

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