メインコンテンツにスキップ

愛猫を可愛がってくれる人に全財産を残したいと申し出た中国の高齢男性

記事の本文にスキップ

17件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
※画像はイメージです。
Advertisement

 中国に住む82歳の男性が、愛猫の世話をしてくれる人に全財産を遺贈すると述べて話題になっている。

 保護猫と2人暮らしをしているこの男性は、自分が死んだあとの愛猫の行く末を心配し、きちんと世話をしてくれる人に財産を譲りたいと語っているそうだ。

 ペットの幸せを願う気持ちには多くの共感が寄せられたものの、「世の中には悪い人もいる。もし虐待されたら?」という心配の声も上がっている。

愛猫の世話をしてくれる人に全財産を譲りたい

 広東省に住む龍さんという82歳の男性は、10年前に妻を亡くして以来、子供もいない孤独な生活を送って来た。

 そんな龍さんの暮らしが一変したのは、2022年のある雨の日、4匹の野良猫を拾ったのがきっかけだった。

 野良猫は母猫とその子猫3匹で、龍さんは子猫たちはそれぞれ里子に出したが、母猫は「シャンバ」という名前をつけて自分で飼うことにした。

この画像を大きなサイズで見る
※画像はイメージです。image credit:photoAC

 だが80歳を過ぎると、自分がいなくなった後の愛猫の行く末が心配で心配でたまらなくなった。

 そこで龍さんは、シャンバを託せる人を探すことにした。単に譲渡しようというのではない。彼は自分の全財産を、シャンバを引き取り、生涯かわいがってくれる人に譲りたいと言い出したのだ。

いまだ希望者は現れず…

 龍さんの全財産には、預金だけではなくマンションなども含まれているという。だが2025年7月現在、シャンバを引き取ろうという人は現れていないらしい。

 ネット上ではその理由について、さまざまな憶測が飛び交っている。

  • 誰も申し出を受けないのだとしたら、それは本当に猫を愛していないか、おじいさんの条件が厳しすぎるかのどちらかだろうな
  • おじいさんは財産を譲るつもりかもしれないけれど、その申し出を受けた人は、相続の権利を主張する親族から訴えられる可能性もあるよね
  • 私はお金なんかいらないから、その猫を引き取りたいわ
  • 私も引き取りたい。実は、同じことを考えたことがあるの。私自身も、自分の猫を安心して託せる人がいないから。だから、お金を一緒に託すのが一番いい方法だと思う。猫を負担に思ってほしくないから
この画像を大きなサイズで見る
※画像はイメージです。image credit:photoAC

中国のペットに関する法整備

 多くの人が危惧しているのは、誰かがうまいことを言って財産だけをせしめた後、シャンバがどうなるか保証はないという点だ。

 実は中国には、ペットへの虐待を明確に禁止する、全国レベルのきちんとした法律がまだ存在していない。

 家畜や実験動物に関しては、衛生・検疫といった観点から管理する法律はあるのだが、海外や日本の動物愛護管理法に相当するような法律は、深セン市などごく一部の自治体で、条例として導入されているだけなのである。

 2025年の「中国ペット産業白書」によると、都市部を中心に犬と猫の飼育頭数は1億2,411万匹と、2023年より2.1%増加している。内訳は犬が5,258万匹、猫が7,153万匹とのこと。

 近年、中国でもペットを飼う家庭が爆発的に増えており、法整備が追い付いていないのが現状だ。一応草案はあるようなので、できるだけ早く施行されてほしいものである。

この画像を大きなサイズで見る
Photo by:iStock

他人事じゃない、自分がいなくなった後のペットの心配

 また、遺産を譲るという点に関しては、2021年に施行された中国民法典により、不動産(土地以外)を含めた財産を、遺言によって誰かに贈与することは認められているとのこと。

 ただし、中国では猫に遺産を遺すことはできないので、個人あるいは法人や国家機関に贈与することになる。

 超高齢化・少子化が進む日本においても、自分が死んだあと、ペットが幸せに暮らせるかを心配する人はきっと多いのではないだろうか。

 一緒にペットを可愛がってきた家族や、信頼できる相手がいるならともかく、そうでなければ龍さんのように財産を譲ってでも…と思う人もいるだろう。

 だが、全財産を渡したからといって、その人が本当にきちんと愛情をかけて世話をしてくれるかどうかの保証はどこにもないわけだ。

 一方で、お金なんかいらないから、その猫が旅立つまでしっかりとお世話をして愛情を注ぎたい人だって存在する。

 今後のシャンバの引き取り先が無事に決まることを祈りたい。

 海外では、高齢者の猫を引き取って最後まで面倒を見てくれる有料の保護施設なんかも存在しており、日本も追随している。

 そういった施設か、もしくは本当に猫が好き、特に高齢の猫が好きという人が、餌代、飼育代くらいをいただいて引き取ってくれるといいのだが。

References: Cat-loving Chinese man, 82, plans to leave feline his inheritance, seeks dependable carer

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 17件

コメントを書く

  1. 中国だと詐欺が多そうだし、おじいさんのほうも細かく条件をつけてそうだよね

    • +18
  2. 野良猫の親子を保護して母猫を一番に引き取る人は本当に優しい人だと思う
    子猫も一緒に引き取れたらベストだけどキャパシティの限界もあるからね
    シャンバさんが幸せな結果になりますように

    • +30
  3. 遺産セットにした方がかえってネコを不適切な扱いする人に当たりそう

    • +26
    1. ちなみに、中国はよく知らないけど日本の民法だと、
      「負担付遺贈」(特定の条件、この場合はペットの世話を引き受ける場合にのみ発効する遺産の贈与)や、「負担付死因贈与契約」(一方的な遺言ではなく、予め生前から相手方と条件を詰めて締結しておく、死によって発効する贈与契約)などの制度がある。

      さらに、財産の「信託」を利用すれば、第三者の信託監督人(弁護士や司法書士など)を置き、実際にペットの世話が履行されていることが確認できた場合に限り、定期分割払いすることも可能。

      • +2
  4. 次の里親を確保しつつ元気で長生きしてシャンバといつまでも暮らしておくれ

    • +19
  5. 意味不明な記事

    なぜ誰も申し出ないのか肝心なことが書かれていない

    • +11
    1. 申し出がないというか、お眼鏡にかなう人がまだいないんじゃないかな
      このあたりは翻訳の関係もありそう

      • +2
    2. 肝心かな
      おじいさんが猫達のもらい手を探しているって記事でしょう?

      • 評価
  6. 元から資産家であった、あるいは資産家に成りあがった、というようなステップを踏んだ結果ならともかく
    宝くじ当たった、みたいな、本来釣り合わないようなカネを得たケースの場合、大抵は、親族縁者、友人などからカネを無心され、断れば妬みを買い、命と財産を失うことになる
    結構、これ、真理なんすよ

    • +5
  7. なんとなくだけど、施設ではイヤなんじゃないかなぁ。
    単に中国にそういう施設がないというだけかも知れないけど、
    「施設で他の猫たちと一緒にケージ暮らしじゃなく
    その子を家族として可愛がってくれる人に委ねたい」なんじゃないかと。

    • +12
  8. この人になら、と思う相手と話が付いてから財産譲渡について明かした方が良かったのでは
    純粋な気持ちで引き取りたい人がいても財産目当てと誹られそうでみんな名乗り出られないんじゃないかな

    • +6
  9. どの程度の資産かは知らんが、他の肉親とトラブルになって裁判沙汰が待ってるかもと思うとむしろ引き取りたくないよね
    全財産なんかあげなくても可愛がってくれる人は絶対いるのに…

    • +3
  10. ディズニー映画『おしゃれキャット』を思い出した
    似た事例は世界中で起こってるんだろうな…

    • +1
  11. 私の父も86歳で猫を飼ってる
    遺産はいらないと伝えてあるが、ネコは引き取りたいと思ってる
    でも、死ぬのを待ってるみたいになってしまうので、言い出せないんだなぁ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。