メインコンテンツにスキップ

メキシコで見つかった巨大な石板にこれまで知られていないマヤの王の名が刻まれていた

記事の本文にスキップ

1件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 メキシコ、ユカタン半島南東部キンタナロー州にあるコバー遺跡から、マヤの象形文字が刻まれた大きな石板が見つかった。

 この発見により、紀元前100年から1300年以上にわたって古代マヤの人々が住んでいたこの地域の豊かな過去が見えてきた。

 これまで知られていなかった、コバー(Coba)の古代都市国家における王の名前が明らかになり、王朝の謎が解明されるかもしれない。

マヤ文明を解き明かすカギとなるコバー遺跡の巨大石板

 コバーは重要なマヤ文明を知ることができる遺跡のひとつだ。人が初めて定住したのは、紀元前350年から紀元250年の古典期以前にさかのぼり、西暦600~1000年の後古典期にはこの地域の首都として経済的、政治的に大いに栄えた。

 発見された石板には象形文字が刻まれた123個のカルトゥーシュ(建造物などに施された枠に囲まれた文字や紋章などの装飾)でL字型の碑文が形成されている。

 コバー遺跡の壮大なピラミッド、ノホック・ムルからわずか160mしか離れていない岩に直接彫られていて、その大きさは11平方mもある。

 そのサイズと彫刻の複雑さから、マヤ文化と古代世界での政治の中心地としてのコバーの重要性がよくわかる。

石板に刻まれていた知られざるコバー王の名前

 コバー地域一帯は”Keh Witz Nal”(鹿の山)とされていて、その創設は西暦569年5月12日であるなど重要なことが明記されていることもわかった。

 もっとも興味深いのは、これまで知られていなかった「カウィール・チャク・チェーン王」の名が刻まれており、コバー王朝の系譜を完成させるのに重要な情報が記されていたことだ。

 この情報は、古代都市国家の統治者たちに関する私たちの知識の欠落を埋めてくれる重要なものだ。

この画像を大きなサイズで見る
石板に刻まれていた王の名前や王国の創設日 / image credit:INAH

 これまでわかっている統治者は14名でそのうち3人は女性。ひとりは40年間もの長きにわたって統治を続けていて、これまで考えられていたよりも、強力な権力構造と男女平等主義だったらしいことがうかがえる。

 碑文の象形文字からは、コバーの支配者の多くは神カウィールの名をつけていることがわかり、これはその地の守護神として神の属性が与えられると信じられていた習慣だと思われる。

 碑文の内容は、歴史的出来事と神話的な過去とを見事に結びつけている。

 コパを創設した守護神たちのグループについてふれていて、トウモロコシやカカオの王朝を確立し、数え切れないほどの世代の王として知られるボラン・ツァカブ・アジャーなども出てくる。

 研究者たちは最先端技術を使って3次元モデルを作成し、象形文字を高精度な状態で保存するための追加措置を講じた。

 これらモデルによって、文章の完全な解読が容易になり、その意味と内容の理解が進んで、碑文研究をより深く進めることが可能になった。

Hallazgo del tablero glifico de Coba, Quintana Roo

References: Descubren extenso texto glifico maya en la Zona Arqueologica de Coba, en Quintana Roo / A Giant Stone Panel Discovered in Mexico Reveals the Name of a Previously Unknown Maya King's - Arkeonews

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 1件

コメントを書く

  1. そのうちの1人の女性が40年間統治していたってこと?>これまでわかっている統治者は14名でそのうち3人は女性。ひとりは40年間もの長きにわたって統治を続けていて

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。