この画像を大きなサイズで見る日本をはじめ世界各地でおなじみの樹木には驚くべき秘密が隠されていた。モクレン科の「ユリノキ」は、二酸化炭素の捕獲と貯蔵に優れていることが知られていたが、その構造を調べたところ、ニュータイプであることが確認されたという。
顕微鏡で見るとその繊維の構造は、広葉樹とも針葉樹とも違ったのだ。二酸化炭素をたっぷり貯蔵できるその秘密は、独自の微小繊維構造があるという。
広葉樹とも針葉樹とも違う新たなタイプ
ヤギェウォ大学(ポーランド)とケンブリッジ大学(英国)の研究チームは、電子顕微鏡で自然に水分を含んだままの「二次細胞壁」のナノスケールの構造を観察した。
その結果、モクレン科の「ユリノキ(Liriodendron tulipifera)」と「シナユリノキ(Liriodendron chinense)」は、広葉樹よりもはるかに大きな「微小繊維」(二次細胞壁に層状に並ぶ長い繊維)を持っていることが明らかになった。
この画像を大きなサイズで見る二次細胞壁は「木質」ともいい、いわば木そのものと言うことができる。非常に頑丈な部分で、木を木材として使えるのはこれのおかげだ。
また木々が二酸化炭素を吸収してくれるのもこれのおかげで、二次細胞壁は生物圏において最大のカーボン貯蔵庫である。
研究の筆頭著者、ヤギェロン大学のヤン・ウィチャコフスキ博士は、「ユリノキには広葉樹とも針葉樹とも大きく異なる中間微小繊維構造があることがわかりました」と説明する。
この画像を大きなサイズで見る時代に適応するための進化
北米原産のユリノキや、中国からベトナムに自生するシナユリノキは、二酸化炭素をたっぷりと吸収してくれるため、温暖化対策として期待されている。
その力は今回確認された大きな微小繊維のおかげだが、こうした特徴は大気中の二酸化炭素が乏しかった時代にできるだけ多くの二酸化炭素を蓄えるための進化だった可能性がある。
ウィチャコフスキ博士によると、ユリノキは3000万~5000万年前にモクレンから分岐したが、これは大気中の二酸化炭素が急激に減少した時期と一致しているのだそうだ。
今回の研究は、ケンブリッジ大学植物園のコレクションに含まれる33種の樹木を対象に、針葉樹と広葉樹の微小繊維構造がどのように進化したかを探る研究の一環として行われた。
この画像を大きなサイズで見るそうした中には世界最大の樹木ジャイアントセコイアや生きている化石と呼ばれるアンボレラなど、象徴的な木々も含まれていた。
こうした調査からは、木のナノ構造と細胞壁組成の進化的な関係について新たな洞察がもたらされている。
この研究は『New Phytologist』(2024年7月30日付)に掲載された。
References:Scientists discover entirely new wood type th | EurekAlert! / written by hiroching / edited by / parumo














光合成で二酸化炭素を酸素に変換するほうの能力はどれくらいあるんだろう
二酸化炭素貯蔵能力よりも低かったら温暖化対策としてはあんま意味無いから気になる
このユリノキが枯れてたらそれまで蓄えていた二酸化炭素を放出するのかな?
二酸化炭素を多く蓄えるという事はユリノキは脂質や糖質がさぞ貯まるんだろうね
>>2
枯れても木質が維持されていれば(要するに燃やされたり他の生物に食べられて分解されないこと)炭素はそのままですね。
造礁サンゴがもっと広範囲にいるとその石灰質の骨格で炭素を固定できるんですけどねー
なるほど、ただ『貯蔵が多い』じゃなくて『貯蔵が多い理由』か
地方の公園とかで見たことあるね
サックス吹いてる人がいつもいて「木が枯れないか心配した」ほど
雑草の貢献度って、あんまり無いの?
>>4
樹木の場合は吸収したCO2を木材の形で長期固定するけど
草はすぐ腐って再放出しちゃうからね。
冷涼な湿地等、特殊な環境では泥炭みたいな形で貯蔵されるけど。
>>7
なるほろ
この構造を解き明かせば効率的な二酸化炭素フィルターが開発されるって事かな?
大きい公園にぽつんとあったりどこかの街路樹にもなってたけど、大きくなるからかあまり近所では見かけないなあ
ユリよりチューリップの花に似てると思う
>>6
ユリの木の別名がチューリップ🌷の木なんですよ
皆んな考えることは一緒なんですね
>>8
そうなのか
ここに書き込むにあたってそういえばくらいの認識だったけどなんか嬉しい
南米アマゾンの森林伐採を止めて100年前の植生に戻せ