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ギリシャ、アンティキティラ島で2隻目の難破船が発見される

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(著) (編集)

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 世界最古の複雑な科学計算機ともいわれている謎めいた「アンティキティラ島の機械」が発見されたギリシャ、アンティキティラ島で、今年またまた新たな発見があった。

 理想的な気象条件のおかげで大規模な発掘調査が可能になり、沈没船の謎が解明できそうな多数の遺物がさらに発見されたのだ。

 中でも2隻目の沈没船の船体のかなりの部分が見つかったのは大きいという。

アンティキティラ島近海に眠るお宝を探せ!

 アンティキティラ島近海で初めて沈没船が見つかり、世にも不思議な機械が回収されたのは1900年のこと。

 100年後の現代、最新の科学技術を駆使して、沈んでいる古代船やおびただしい数の積み荷の謎の解明を目指した結果、目覚ましい発見につながっている。

 ギリシャ考古学省のアンジェリキ・G・シモシ博士とスイス考古学校のロレンツ・バウマー博士率いる国際研究チームは、複数の船の関与、沈没船の状況、近年発見された人骨の身元など、これら沈没船にまつわるさまざまな疑問に取り組んでいる。

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アンティキティラ島近海を捜索するダイバーたち / image credit:Greek Ministry of Culture

高度なテクノロジーの活用で2隻目の難破船を発見

 これまでのデータベースとグラフィック情報システム(GIS)を活用し、遠隔操作型探査機(ROV)で特定したエリアの作業を監視、スイスの高級時計メーカー「ウブロ」が開発した特殊スキャナーで回収された遺物の3Dモデルを作成した。

 調査は200m離れたAとBというふたつの異なるエリアで行われ、実用的な陶器や輸送船の残骸を特定、記録し、選別したサンプルが回収された。

 ここでも新たな閉回路混合ガス潜水装置によって、こうした作業手順の効率と安全性がより確実になった。

 2×2mというゾーンを区切った限定干渉発掘法という新たな方法も導入して抽出した堆積物を分析、現場の正確な地層が明らかになり、この現場の複雑さとエリアAとBの異なる形成プロセスも明らかになった。

 植物化石、樹脂、船のコーキング剤(水漏れを防ぐ充填剤)の分析から、難破船とその積み荷に関する知見も得られた。

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2隻目の難破船の船体の大部分が明らかになった / image credit:Greek Ministry of Culture

大量の遺物が眠っていた、船体の構造も明らかに

 今回、大理石の破片21個(18個は彫像の一部)、船体構造物の大量の破片、200点以上の陶器片など、多くの収穫があった。

 もっとも注目すべきは、船体の構造部分で、これまで仮説でしかなった船の特徴が裏づけられたことだ。

 横方向の補強材が取りつけられた外殻を構成する木の板が見つかり、銅のピンでつなげられ、鉛の層で覆われて保護されていることがわかった。

 これにより、船が沈んでいる海底の位置と向きが正確に特定され、アンティキティラ島沖の沈没には複数の船が関与していた可能性があることがわかった。

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船体の木でできた部分 / image credit:Greek Ministry of Culture

船の沈没現場が明らかに

 エリアAにもBにも陶器が集中して沈んでいて、調査の結果、積み荷の下に別の木造船の残骸が見つかった。

 最新のデジタル記録法から海底面の3Dモデルが詳細に作られ、2つのエリアの関係が明らかになった。ここから2隻の船が一緒に航行していた可能性が出てきた。

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回収された大理石の手か足の親指 / image credit:Greek Ministry of Culture

大理石と陶磁器の分析

 エリアAには、さまざまな彫像のものと思われる大理石の頭部、指、手足、衣服の一部などが集中していた。

 陶器には多様な形のアンフォラ(生活必需品を運搬・保存するための陶)が含まれ、コス島のものが多かった。

 エリアBではキオス島ロドス島のこれまで知られていないねじれた取っ手のついたアンフォラが見つかった。

 陶器の材質と残留物が分析され、コーティングに使用されていたマスチック(ニス)も特定された。

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アンティキティラ島の最近の発掘では、さまざまな場所の多様なアンフォラが発見された / image credit:Greek Ministry of Culture

 今後は、船体サンプルの広範な分析に焦点を当て、2000年前の造船技術、使用された木材の種類、船の由来を解明する予定だ。

 古代の海難事故と関係者の生活についてさらに詳しいことが判明するだろうと期待される。もしかしたらアンティキティラ島の機械なみのテクノロジーが発見されるかもしれない。

References: Αποτελέσματα Έρευνας Πεδίου Ναυαγίου… – Υπουργείο Πολιτισμού | Facebook / Archaeologists Discover Second Shipwreck at Antikythera – Greece Is / Second Ship Found At the Antikythera Shipwreck! Breakthroughs in 2024 | Ancient Origins / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 6件

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  1. すごいね! 近辺で沈没船が集中して見つかるって事は、海流や海の状態とか的に沈没しやすい場所や沈没後流れていく場所があるんだろうな~って
    海水だと淡水や地上や地下とは違った環境だから他の場所とは違う保存状態の物や遺物がまだまだたくさんありそうだよね

    • +5
  2. あの機械が1点物とは考えにくいし
    まだなんかありそう

    • +6
  3. 例の機械が別の状態で見つかれば謎の解明に大きく前進できるかと思うと胸が熱い。
    また全然別な機械が出てきたらそれはそれで大混乱と大興奮間違いなし。

    • +8
  4. あの機械が100個ぐらい出てきたらさすがに笑ってしまう
     
    量産できてたんかい!!

    • +3

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