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明王朝時代の難破船から900点の遺物が回収される

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(著) (編集)

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 2022年10月に南シナ海で発見された中国、明王朝時代の500年前の難破船2隻には、当時の磁器や陶器、木材が大量に積み込まれていた。

 およそ1年をかけて初期調査と記録が行われた結果、海上シルクロードの貿易ルートについての重要な手がかりが得られたという。

 そして2024年となる今年、900点あまりの美しい遺物が引き揚げられたことが明らかになった。

中国、明時代の難破船と残された遺物

 これら2隻の難破船は南シナ海北西部、水深およそ1500mのところに沈んでいて、比較的保存状態が良く、多くの文化遺産が残っているとして調査と発掘作業が行なわれた。

 両方とも明王朝時代の船で、1隻は1488年から1505年まで続いた弘治帝時代のもので積み荷は木材と陶器類だった。

 木材は簡単な加工が施されたほぼ同じサイズのもので、海外からの輸入品を運んでいたようだ。

 もう1隻は1506年から1521年の正徳帝時代の船で、10万点以上もある大量の磁器、焼物類が積まれていた。

 沈没地点の海底の砂と泥の下には、複雑な模様がまだ残っているおびただしい数の椀や皿、壺などが散乱していた。

Shipwrecks filled with Ming Dynasty relics found undersea

当時のシルクロードを解き明かすヒントに

 この2隻の船はそれぞれ別々の方向へ向かっていたようで、沈没地点は20kmも離れていない。行き先が真逆な輸出船と輸入船の沈没船がこれほど近くで発見された例は初めてだという。

 この海域が頻繁な船の往来があった重要な航路だったことがよくわかる。

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引き上げられた美しい陶器 / image credit:National Cultural Heritage Administration

 1368年から1644年まで存在した明王朝は、中国が芸術、文化、科学、そして特に海外への交易で非常に進歩した時代とされている。

 磁器製造技術が発展し、白色の器面に青色で模様を描いた陶磁器が世界中で高く評価されるようになったのもこの時代だ。

 「この発見は、海のシルクロードの往復の流れを研究するのにとても役にたちます」中国国立考古学センターのタン・ウェイ所長は言う。今後のさらなる研究が期待される。

References:Over 900 pieces of relics retrieved from shipwrecks in South China Sea / Archaeologists Uncover 900 Ming Dynasty Artifacts From Shipwrecks in South China Sea / South China Sea shipwrecks give clues about historic Silk Road trade routes | Archaeology | The Guardian / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 13件

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  1. ロボットアームで1点ずつ回収してんの?
    失敗の許されないUFOキャッチャーやね

    • +1
  2. 海洋考古学はほんの40~50年前に登場したものだけど、近年目覚ましい発展を遂げているね。こういう海中遺物の発見は今後どんどん増えていくと思う。日本だと博多沖で元寇時代の船を探したりとか

    船の積み荷として木材が輸入されているのは面白いね。中国は古くから文明が発達し人口も多かった分、環境破壊が進んで利用可能な森林がどんどん少なくなっていた。500年前のこの時代はすでに、中国は東南アジアや日本から大量の木材を輸入していて、その代わりに磁器などの文化品を輸出していた
    日本は江戸時代に国内での木材需要が急増して(それまで土づくりだった庶民の家が高級感のある木造建築になったり、江戸をはじめ大都市が発展し焼失と再建を繰り返した)、いちど中国と同じように森林資源の大減少を経験するが、幕府によって森林再生とサスティナブルな活用を維持できるよう政策が打ち出されて豊かな国土を無事に守り通すことができた

    • +7
  3. 沢山の歴史的価値が高い遺物が見つかり、それに数倍するまがい物が市場に出回るのだろうねえ。

    • +3
  4. 海の水ぶっこぬくじゃないけど3Dレーダーの映像化で沈没船とか新発見て出てきてる技術の応用進んだわな
    マヤ文明の未発見のピラミッドが森の中から見つかったり滅びた都市の原因が隕石の衝突だったての見つかったり
    考古学の新しいアプローチが面白い

    • +3
    1. >>4
      海中に関してはこの記事にあるような深い位置までは無理だけどね。水が壁になり過ぎている

      • +2
  5. ちょ、ちょっと! なんぱしちょっとね

    • +1
  6. 中国というと景徳鎮とかの陶器が有名だけど、輸出だけでなく輸入もしてたんだね。
    タイとかベトナムの陶器かな?

    • +1
    1. >>6
      陶器そのものよりも中に入れた何かを輸入してたって線はないかな? 古代ギリシア人が大量のワインを船で輸出してたように

      • +1
      1. >>9
        そういうのあったらいいよなぁ、茶壷とか薬壷とか
        茶葉や生薬(漢方薬の素材)の痕跡とか、残ってないかな

        • +2
        1. >>10
          乾物系はさすがに厳しいんじゃないかなあ

          • 評価
  7. おー 海だから沈んだ衝撃が水で緩和されて
    陶器も無事なんだなー
    お皿がいっぱ―い

    汚れ落としたやつは今でも普通に流通させられそう
    釉薬強いなー

    • +2
  8. もしかしたらこの陶器の中に曜変天目あったりしないかなぁ

    • 評価
  9. 明って300年もつづいたんだ。
    しかも戦国時代あたりだな。
    日本への影響も大きかっただろうな。

    • 評価

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