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当時は作業も命がけ。1979年に世界貿易センターのアンテナを修理している人物の貴重な写真

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(著) (編集)

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image credit:HappyJacket3113/via reddit ,Original photo by Peter Kaplan
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 コラもドローンもAIもからんでないガチなもの。おそろしく高いビルの頂上でアンテナを修理する作業員の姿だが、実はこれ、ただの写真ではなく、かつて存在したワールドトレードセンターの歴史的記録でもある。

 2001年の9.11テロで崩落したアメリカのワールドトレードセンターは、世界一の高さを誇る超高層ビルだった。その高さはおよそ417m。アンテナを含めると528mほどもあった。

 そこで仕事をこなす作業員にも驚くが、1979年にこの貴重なシーンをカメラに収め、後世に残した写真家もただ者ではなかった。その名をピーター・B・カプランといい、高所を得意とする名の知れた写真家だったそうだ。

世界一高いビル。ワールドトレードセンターの上での作業風景

 この写真は、1979年にニューヨークのワールドトレードセンター ツインタワーの北タワー(1 WTC)の頂上で、アンテナを修理する鉄工作業員をとらえたもの。

 彼らは世界一高いビルの頂上で、強風に抗いながら作業を続けた。

 今もネットにたびたび出てくるこの写真の撮影者の名は、ピーター・B・カプラン。彼は1979年に特別な許可を得て、その貴重な瞬間を記録した。

かつてのワールドトレードセンター

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image credit:Jeffmock, Public domain, via Wikimedia Commons

国立9月11日記念館・博物館に展示中の本物の写真

 驚異的なこの光景を疑う声もありそうだが、海外メディアSnopesの調査により、この写真がアメリカの国立9月11日記念館・博物館に展示されていることが判明している。

 そこにはこんな説明が添えらえている。

1979年、カプラン氏はワールドトレードセンターのノースタワー最上階へのアンテナ設置を行う鉄工員の撮影許可を得た。彼はこの許可を得た唯一の写真家だった。そして12日間、作業する鉄工員らと行動を共にした。

世界一の高さであり続けたワールドトレードセンター

 ニューヨークの摩天楼博物館は、ワールドトレードセンターとアンテナについてこう説明する。

アンテナはビルのオーナーの重要な収入源です。北タワーの頂上のアンテナは、エンパイアステートビルからの送信機に代わり、ニューヨークの全テレビ局の送信機になりました。

またアンテナは高度の指標にもなります。9.11で破壊されるまで、北タワーのアンテナの頂上までの高さは1,741フィート(530m)あり、世界で最も高いビルでした。

ワールドトレードセンターのツインタワーの高さは微妙に異なっていて、1971年に最初に完成したノース・タワーの高さは1,368フィート(417m)。2年後に1,362フィート(415m)のサウス・タワーが完成した後も世界一高いビルであり続けました。

自撮り棒を利用?高さ518mから撮影との情報も

 写真の作業員を見下ろす構図からすると、カメラの視点はもっと上にあるように見える。そのヒントとしてネットのアーカイブには、この写真がニューヨークの街から約1700フィート(518m)の高さで撮影したものという記述もある。

 また高所が得意だったカプランさんは2019年に70歳で亡くなったそうだ。当時のニューヨークタイムズ紙がその訃報とともに生前の彼の仕事をこう記していた。

作業員と一緒に不安定な所に登り、はるか下の地面にレンズを向けることもあった。魚眼レンズをつけたカメラを長さ42フィート(13m)のポールに取り付け、遠隔操作でシャッターを切ったり、自撮りすることもあった。

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image credit:HappyJacket3113/via reddit ,Original photo by Peter Kaplan

 つまりカプランさんは現代の自撮り棒のように、ポールを使ってこの光景を撮っていたようだ。にしてもよくまあこんな高い所にいられたものだ。

「ヘルメットがあって安心」「見てられない」の声

 体を張ってワールドトレードセンターからの貴重な眺めを記録したカブランさんには感謝だが、高所恐怖症じゃなくてもハラハラする光景にユーザーからはこんな声が寄せられてたよ。

・少なくともヘルメットがあってホッとした
↑それにナイスなシャツもね!
・おしりがキュッとなった
・無理だわ…もう見てられない!
・命綱だと思ったものが実はどこにもつながってないシチュエーションが頭をよぎった
↑安心しろ。片手はちゃんとつかまってるから
・今はハーネスがないとアウト
・こんなとこで作業って気が遠くなるな
・このシーンを目にするたびに9.11の犠牲者のことを悼んでしまう。本当に恐ろしい出来事だった。ごめん
↑私たちは決して忘れたりしないよ
・クレイジーっていうやつもいるが、今の自分たちがこれ眺められるのもそんな芸当ができた写真家のおかげだよな

References:snopes / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

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  1. 割と広いんだね
    東京タワーの天辺に立ち、自身の足を撮影した写真があったけど
    あれほどの畏怖はないなー(あれはカメラを自分の足の甲に向けて撮ってる、つまり前かがみ)

    • +1
  2. 送電線のねじれ防止ダンパーを設置するとき、送電線にくっついて
    おりゃおりゃつけていく姿もすげえと思った
    しかも79年代って安全は今と比べると何それおいしいの状態
    そんな時代にこのような高所作業やるのってすげえな

    • +1
  3. アンテナから自撮り棒なら自撮り棒が映ってないとおかしい

    クレーンで釣り上げられているのだから、クレーンから撮影したとみるのが妥当

    • -2
  4. しばらく見てたらなんか
    股間がヒューヒューしてきたよ・・・

    • +4
  5. こういうの見る度に思うけど、
    高所に対する感覚が別の生物レベルで違うんだろうな。
    それこそ鳥の領域にいるんじゃないかと思える。

    • +4
  6. 写真見てるだけでも玉がヒュンヒュンするんだけど、不安定な姿勢でこの写真を撮った人がいるんだよな・・・
    恐ろしや

    • +3
  7. 東京タワー製作中の写真見てると命綱無しの人多くてビビったの思い出した
    高所作業に慣れてると動きにくいって外しちゃう工員がいたとか
    それを許してたのも時代だねえ

    • +2
  8. ?よくわからん
    このヘルメット被ってる人がカメラマン本人なのか?
    それとも写ってる人は作業員なのか。だとするとカメラマンはどこにいるのか。

    • -1
  9. 写真見てると手から変な手汗がとまらない

    • +3
  10. 東京タワーの方が低いかもしれないけど危険度はさらに上。
    ネットもハーネスもなにもつけてないし空中で真っ赤に熱したリベットを投げて渡していた!
    私にはまったく無理な世界です。

    • -2
  11. 今はドローンを使って撮影できるから写真家にとっては安全になりましたね。

    工事関係者の安全を願っております。

    • +1
  12. 命懸けって言うか、安全意識がないだけだろう?
    落ちてどうなるかを考えようとしないw

    まぁ、今の日本は逆に面倒だけどな、、、

    • -3
  13. (((@Д@。)))
    無理無理無理無い!!!
    タマひゅん!!タマひゅんです!!
    あかんやつやん

    • +4
  14. たまに東京タワー登っちゃうメーワクな人いるよね。落ちないからすごいんだけど。

    • 評価
  15. これだけ高いと風も凄そうだけど大丈夫なのかな?

    • +2
  16. 東京タワーの電飾整備は今でも人力で行われている
    インフラ整備に携わる人達にはホンマに頭が下がるよ

    • +2
  17. そういえば東京タワー制作時の記録映画で、ムービーカメラで撮影しながら鉄骨の上を歩く
    なんてのがあるんだよな、命綱なしで。
    風呂屋の煙突の上で、自撮り棒の上につけた魚眼レンズなカメラで下界を撮影した写真、なんてのも
    見た事があるな。

    • +1
  18. この高所での撮影や作業がどれくらい危険を伴うかを端的に説明すると、この高さは落雷危険地帯である
    万が一、天候が急変すると落雷が人体に直撃する可能性が高い

    • +2
  19. 駄目だ。股間がひゅっとした。絶対にできない仕事だし、写真を見てるだけでも目眩がする。

    • +2
  20. 撮ってるカメラマンの方が危険なのでは

    • 評価

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