メインコンテンツにスキップ

ニューヨークとダブリンを結ぶ「ポータル」が一時閉鎖、不適切な行為をする人が発生

記事の本文にスキップ

29件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:X
Advertisement

 「ポータル」という言葉を聞いたことがあるだろうか。もともとは入口や門を意味する言葉で、SFやファンタジーの世界では、異星や異世界へのゲートとして登場することも多い。

 今月8日、アメリカのニューヨークとアイルランドのダブリンの間に、この「ポータル」が設置された。

 SFチックな円盤型のスクリーンに、双方のライブストリーミング映像を24時間流し続けることで、まるでお互いの空間が繋がっているかのような気分にさせてくれるプロジェクトだ。

 だが、ポータルを通じた異国との穏やかでフレンドリーで感動的な交流は長くは続かなかった。残念ながら、1週間も経たないうちにこの「門」は閉じられることになったのだ。その理由とは?

まるでスターゲイト?異世界を結ぶポータルが出現

 ニューヨークシティとダブリンの街角に現れた、円盤状の物体「ポータル」。それぞれに相手側の街のライブストリーミング映像がリアルタイムで映し出されるという、革新的なプロジェクトだ。

 今月8日、鳴り物入りでスタートして以来、2つの街の住人たちは、双方向でのコミュニケーションを楽しんでいたのだが……。

 プラカードやダンスで、ポータルのオープンを祝うニューヨーク市民たち。

 こちらはダブリン側の映像だ。お互いの歓迎ムードが伝わって来る。

 ダブリンに留学中のニューヨーク出身の学生が、ポータルを通じて母親との会話を楽しんだり、ニューヨークを旅行中のアイルランドの観光客が、ダブリンにいる家族に挨拶をしたりという、微笑ましい光景も多く見られた。

一部の人の不届きな行動で閉鎖が決定

 だが、そんなお祭りムードの中、一部の人々がけしからぬ行動に走り始めた。911の映像をポータル越しにニューヨークの人々に見せつけたり……。

 カメラの前でお尻を晒したり……。

 中にはトップレスを披露してしまった女性も現れたりしたそうだ。

 こういった「不適切」な行為が頻発したことにより、このポータルはオープンから1週間を待たずに一時的に閉鎖されることになってしまった。

世界の人々をつなぐ架け橋として

 このポータルというプロジェクトは、元々リトアニア出身のベネディクタス・ギリス氏によって企画されたものだ。

2016年、私は成功への追求がでは自分が満足できないことに気づきました。オンライン事業での成功にも関わらず、人生の意味を見いだせずにいたのです。

ある時、自分が現実について何も知らないと認めたことで、地球上の全ての生命との一体感を感じる神秘的な体験をしました。

この体験後、私は世界を新しい目で見るようになり、偏見に満ちた視点を超え、私たちがこの地球という美しい宇宙船で共に進むことの重要性を伝えたいと強く感じました。

リングに上がって闘うのではなく、愛と光をもって何かを提供したいと思うようになったのです

 つまりポータルとは、分断され続ける世界をつなぐ架け橋としての役割を担うはずのモノだったのだ。

 それが逆に分断を産んでしまう結果となったわけだが、「問題を起こしているのはごく一部の人たち」であるのも確かなわけで、何らかの対策を講じた上で、再開されるのではないかと期待したい。

 今回のポータルを巡る騒ぎを伝えるニュース映像。

‘Portal’ linking NYC and Dublin draws bad behavior

 最初にこのポータルが設置されたのは、ギリス氏の故郷であるリトアニアの首都ヴィリニュスと、ポーランドの街ルブリンだった。

 設置から1年が過ぎ、静かなモニュメントとなっているヴィリニュスのポータル。

Intercity portal in Vilnius, Lithuania

 こちらはポーランドのルブリン側。ギリス氏の当初のコンセプト通り、向こうとこちらの住人同士のフレンドリーな交流が、ポータルを通して続いているようだ。

@edita.kaite

A lovely surprise during my visit to Lublin city in Poland 🥰🇵🇱. A real-time portal connecting Poland and my home country 🥺🇱🇹♥️. So sweet! 🥰 #poland #lublincity #visitlublin #portallublin #lublin #travelpoland #visitpoland

♬ Golden Hour: Piano Version – Andy Morris
TikTokで開く

 ニューヨークとダブリンのポータルにも、いつかこんな風に穏やかな風景の一部になる日が来るのだろうか。

References:
New York-Dublin ‘Portals’ Get Taken Away Due To ‘Inappropriate Behavior’
/ A ‘small minority’ ruining Dublin Portal experience / written by ruichan/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. そういうおバカなことをするのもニューヨーカーってことだろう。いいアピールになったじゃないか。

    • -6
    1. >>4
      アメリカがテロにあう動画を見せた(9-11)のはアメリカじゃなくて相手側だと思う…そうしないと意味わからないし
      心が残念な人っているよねというニュースだね

      • +15
  2. 面白いこと考えるなあ
    ちょっと位置を高くして遠景・風景程度で続けられないかね
    ガザとニューヨークとかでもいい

    • +11
  3. 世界中どこにでも一定数のバ〇はいるからね

    • +33
  4. バベルの塔も似たような理由で解体された

    • +1
  5. いつでもどこでも一部のバカのせいで大多数が迷惑する

    • +20
  6. 前にも見たような記憶とダブりんます

    • 評価
  7. 前回は国境という線引きはあっても約600km(東京から姫路くらい?)の地続きで、ある程度の文化的な繋がりがあってそこまでヒドくならなかったんだろうなと

    こういうのは、まず国内の大都市と中小都市とを繋いで行って、ヒドいことをした恥さらしには罰則があるっていうのを周知徹底してから、国家間を繋ぐようにした方が良かったのではないかと

    • 評価
    1. >>13
      (ほぼ)絶対に手を出せないし出してこないとなったらめちゃめちゃやられるよねって感じだね
      インターネットじゃん…

      • +4
  8. コンセプトは素晴らしいだけに残念きわまりない結果だな…行き来はできないのが裏目に出た
    AIでやべーやつフィルターかけるのもなんか違う気がするし

    • +9
  9. 記事のタイトル読んだ瞬間に
    見せたらアカンものを相手側に見せるヤツ
    必ず出て来ると思ったよ…
    いいものがあったら
    ものすごいくだらない事に使うか
    シャレにならん悪用する
    残念ながら基本的に人間はそういう側面も持っている

    • +5
  10. ん~・・・まぁこんなもんじゃないの
    むしろ意外とお行儀いいんだねって感想

    • 評価
  11. 筒井康隆の「露出症文明」は予言的作品だったなあ。

    • 評価
  12. なんですぐにケツを見せようとするんだろ?w

    • +6
    1. >>23
      脳が園児だからなんじゃない?
      クレヨンしんちゃん的な

      • +3
  13. 地元に欲しいわー
    真面目で堅苦しい山の中だから風を通したい
    希望は南洋

    • +3
  14. まあこういうのは昔からね…
    知らない相手と写真とか映像とか動画のやり取りできるサービスには、常に付きまとってきたもの
    これからも変わらないんだろうねえ

    • +3
  15. スターゲイト
    ちと古いがSFドラマとして楽しめるぞ

    • +2
  16. 相手を嫌な気分にさせる人は何処にでもいるね

    • +1
  17. 同じ倫理観を持つというのが如何に難しいかよくわかるよね

    • +1
  18. まっ、次は人が遠くへ瞬時に移動できるポータルをお願いしますわ

    • 評価
  19. 成功してるところもある、というのが興味深い
    いったい何が成否を分けたんだろう?
    つきつめていくと都市の治安とか相手側への偏見とかもっと奥深い社会的問題が隠れてそうな感じ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。