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史上最も完璧な状態のプリオサウルスの頭蓋骨が発見される

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(著) (編集)

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 2023年、英ドーセット州、ジュラシック・コースト沿いの崖から、1億5000万年前のプリオサウルスの頭蓋骨が発見され世界を揺るがした。

 「シーレックス」と名付けられたこのプリオサウルスの約2mの頭蓋骨は、表面積の95%が完全なもので、「もっとも完璧なプリオサウルスの頭蓋骨」としてギネス世界記録に認定されたそうだ。

 シーレックスは生きている時そのままに、ギラリと並んだ130本のとがった歯をはじめ、オリジナルの骨がほぼすべて残っている。

 英国ブリストル大学のプリオサウルスの専門家ジュディス・サッスーン博士は、「キンメリッジアンのプリオサウルスはいくつも研究してきましたが、これほど保存状態の良いものは見たことがありません」と、ギネスに語っている。

Colossal sea monster unearthed in UK – BBC News

崖下12mに埋まっているところを発見

 プリオサウルスは、ジュラ紀初期から白亜紀後期にかけての海に生息していた首長竜の仲間だ。

 全長4~10mほどあった肉食動物で、その噛む力は地上の王者ティラノサウルスに勝るとも劣らない強力なアゴの持ち主だった。

 ギネス世界記録に認定された完璧な頭蓋骨の発見は、2023年にある化石の愛好家がイギリス南西部にあるドーセット州、ジュラシック・コーストの崖から突き出た奇妙なものを目にとめたことがきっかけとなった。

 彼がそれを動画に撮影し、化石の専門家スティーブ・エッチェス氏に送ったことで、本格的な調査が開始された。

 エッチェス氏は現地を訪れドローンで崖沿いを撮影したところ、頭蓋骨の一部が突き出ているのを発見。

 実際にロープで崖下12mまで降りて確認したところ、頭蓋骨が逆さまになって埋っていることを確認したという。

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 それはよくあるのどかな発掘のイメージとは真逆のもので、かなり危険な作業だったよう。

場所の特定にさほど手間はかかりませんでしたが、なにしろ崖の真ん中でした。『ああ、神様』と思いましたね。

こういう番組を見ると、採石場で手軽にやっているように見えるでしょう。お茶を片手に、ブラシをかけたりって具合にね。実際は命がけです

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口の隙間からは、生きていた当時そのままの鋭い歯がギラリと覗く

発見確率は10億分の1の化石

 2mもある頭蓋骨の発掘作業は、デイヴィッド・アッテンボロー氏がホストを務めるBBCの番組にもなっている。

 アッテンボロー氏は、見たこともない巨大な頭蓋骨で、そのスケール感に圧倒されたという。

 頭蓋骨は体全体で一番たくさんの情報を得られる部分であると当時に、もっとも繊細な部分でもある。それがほとんど完全なまま残されていたのだから素晴らしい。

 化石の専門家アンドレ・ロウ氏は、「10億分の1の化石」と賛辞を惜しまない。

 シーレックスの頭蓋骨は現在、ドーセット州キンメリッジにあるエッチェス・コレクションに展示されている。

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 エッチェス氏によれば、この頭蓋骨は、もっとも”重要”な化石ではないかもしれないが、それでも世界的に”最高”の化石の1つであるとのこと。

 この頭蓋骨が発掘された海岸では、ほかにもシーレックスの化石が眠っていると考えられており、すでに肩甲骨の一部、ヒレ状の指と椎骨などが発掘されているそうだ。

Uncovering the secrets of the TERRIFYING pliosaur

References:Pliosaur sea monster enters world record books / ‘Sea monster’ unearthed on UK coast one of the best-preserved of its kind ever found | Guinness World Records / written by hiroching / edited by / parumo

追記(2024/04/11)本文の誤字を修正して再送します。

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この記事へのコメント 17件

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  1. 頭蓋骨がこれだけキレイに残ってるなら全身化石にも期待できそう。

    • +7
  2. 首の短い首長竜プリオサウルスは
    白亜紀後期の初めの海洋無酸素化で絶滅した当時の海洋頂点捕食者
    その後空白になった生態系の中で急激に巨大化してその後継者となったのが
    あの有名なモササウルス

    • -3
    1. >>3
      首長竜は鰭竜類でモササウルスは有鱗目
      上目レベルで全く違う生物であって、進化上の類縁関係は直系の子孫どころかはとこのはとこくらいに離れてる
      あからさまに適当なデタラメを吹聴するのは正直どうかと思う

      >>4
      中生代の海生爬虫類は、竜とついてても恐竜じゃないからね

      • -7
      1. >>9
        >>3の人はプリオサウルスが占めていたニッチにモササウルスが収まったという話をしているのであって、プリオサウルスがモササウルスに進化したとは言っていないと思うのですが?

        • +4
      2. >>9
        3は直系の子孫とは一言も言ってないよ?
        ニッチに収まった話してるだけなのに系統と勘違いしないでちゃんと読んで

        • +2
  3. どっかに生きた恐竜が居てくれねえかなあ…
    なんで海の恐竜も絶滅してしまったんや
    海なら隕石の影響少なそうなのに

    • +4
    1. >>4
      ざっくりとだけど、海の上層部の酸素が激減したんだってさ
      で、比較的身体の大きく海の上層部に棲む魚竜たちは低酸素で全滅

      • +2
      1. >>8
        魚竜はエラ呼吸じゃないから海水が低酸素で死なないだろ

        • +2
        1. 歯ががしっかり残ってるのがいいね。

          >>13
          たしかに魚竜はエラ呼吸ではないけれど、海洋環境の激変で餌などが減ってしまったのが理由の一つ

          • +5
    2. >>4
      その恐竜の生き残りが鳥類なんだよな
      数が少なかったりなかなか見つからなかったりすると夢やロマンを感じるが
      繁栄して身近にいる当たり前の存在だとありがたく感じられないんだなあ

      • +5
  4. 唇のない、本当にワニそっくりな顔つきだったんだろうな。

    • +4
  5. でも復元図では骨格からかっこいい想像するけど
    実際はメタボ体形かもしれんぞw

    • 評価
  6. 崖の途中からこんなに綺麗に掘り出せたのか
    大変だったな~てかデカいな!

    • +7
  7. 思った以上にデカイw(・∀・)w 素晴らしい状態だw近くで見たい!

    • +3
  8. おっそろしい歯というかもはや牙
    こんなんんがこんなサイズで噛みついてくるとか当時にタイムトラベルしても絶対海で泳ぎたくない。
    なお陸は陸で以下略

    • 評価
  9. さまざまな能力を持っていた海中無敵の怪物。デンタルバッテリーやら感覚器やら。噛む力も桁違いで約32000kg、勝てるわけねーな。

    • 評価

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