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トリケラトプスは社会的な恐竜だった。共同生活を裏付ける化石が発掘される

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(著) (編集)

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image credit:Naturalis Biodiversity Center

 アメリカ、ワイオミング州の採石場で発掘された過去最大規模のトリケラトプスの化石は、彼らが群れで暮らす社会的な恐竜だったことを裏付けているという。

 2013年当時、発掘チームが探していたのがティラノサウルスの化石だったが、かわりに発見されたのが過去最大となるトリケラトプスの化石だ。

 10年以上かけて発掘されたのは、全部で1200点にもなる骨や骨片で、そこでは少なくとも5頭以上のトリケラトプスが同時に命を落としており、共同生活を営んでいた証拠となるという。

白亜紀を生きた草食恐竜、トリケラトプス

 トリケラトプスもティラノサウルスも白亜紀(1億4500万~6600万年前)の終わり頃に生きた恐竜で、小惑星の落下によって恐竜の時代の終わりとともに地上から姿を消した。

 だが彼らの立場は正反対とされている。

 ティラノサウルスが頂点捕食者として君臨していたのに対し、トリケラトプスは草食動物で、捕食される側だった。

 「三本の角を持つ顔」という意味の名が示す通り、巨大な3本角と兜のようなフリルを見る限り、ティラノサウルスに匹敵する力強さを感じさせる。

 実際、トリケラトプスの頭蓋骨は、絶滅したものも現生のものも含め、地上の動物の中ではもっとも長く、フリルの先端から鼻の先まで2.5mもある。

 くわえて両目の上から生えたツノだって1mと立派なものだ。

 こうした特徴からも想像できるように、トリケラトプスは非常に大きい。体長は9m、体重は6~12トンにもなり、アフリカゾウの2倍もあった。

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サウスダコタ州で発見されたトリケラトプス、ビッグ・ジョンの骨格標本 / image credit:WIKI commons

トリケラトプスが群れで暮らす社会性があった痕跡

 これほどまで大きなトリケラトプスであっても、生きるために群れで生活することを選んだようだ。ワイオミング州で発掘された化石がそのことを裏付けているのだ。

 発掘されたトリケラトプスの化石には、何百もの歯も含まれていた。

 その化学分析からは、5頭すべてが同じところを移動していことが明らかになっている。つまり群れで移動していたのだ。

 博士論文のテーマとしてこの化石を研究するユトレヒト大学(オランダ)のジミー・デ・ローイ氏は、「そうした社会行動は、どの程度複雑だったのでしょうか?」と問いかける。

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白亜紀の沼地を歩くトリケラトプスの群れ / image credit: Bart Bus

 化石の保存状態は非常によく、トリケラトプスについてまた別の事実も明らかになっている。

 たとえば、トリケラトプスの成長はかなり遅かったらしい。

 さらにこの群れは死の瞬間も共にした。彼らの遺体のそばにほかの動物の遺体もあったことを考えると、化石なった群れは、おそらく沼にでもハマって一緒に命を落としたのだろう。

 大きなツノも頑丈なフリルも、そうなってしまっては虚しく空を切るしかない。

References:Spielberg was right: Triceratops teamed up | EurekAlert! / Biggest find of Triceratops fossils proves they were social dinosaurs / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. >その化学分析からは、5頭すべてが同じところを移動していことが明らかになっている。つまり群れで移動していたのだ。

    >発掘されたトリケラトプスの化石には、何百もの歯も含まれていた。

    これは根拠にならなない

    一匹のトリケラトプスが沼に落ちた
    1年後
    一匹のトリケラトプスが同じ沼に落ちた
    10年後
    一匹のトリケラトプスが同じ沼に落ちた

    かもしれない

    • -5
    1. >>1
      その化学分析がどう言うものであるかという点を一切無視して、文章で書かれているところだけを盾にして根拠に乏しいと言い張ることこそ、根拠に乏しい妄想に過ぎない

      • +10
    2. >>1
      洪水で流されてきたり年月を隔てて沼に嵌まったなら化石同士が重なって混じり合う可能性が高いけど、全体としては密集した状態なのに歯みたいな細かい化石が混じり合わずに個体ごとにまとまった状態で出てきたならそれぞれが同時に沼に沈んだ可能性があると言えるんではなかろうか

      • +2
    3. >>1
      >その化学分析からは、5頭すべてが同じところを移動していことが明らかになっている

      とあるから単に同じ場所で見つかっただけで
      群れで行動してたと推測してるわけではないかと。
      化学分析の詳細は分からないけどね。

      • +1
    4. >>1
      これは科学者の前で言ったら笑ってもらえるレベルの仮説ですね

      • +2
  2. 連鎖の頂点じゃない草食動物だもんな
    狩られる側の群れて防衛する習性(社会性)確立は結構早そう

    • +6
  3. ニッチ的にはサイやゾウと同じだろうし、母親中心の数頭~10数頭の家族単位の群れを成していたというところか。

    • +5
  4. 生きてるティラノとトリケラ見たいわ
    幽霊だの宇宙人だのより見たい

    • +7
    1. >>5 サイは見た?今ならまだ間に合う。

      • +9
  5. 周りにトロサウルスの骨無かったの?

    トリケラトブスって確かトロサウルスの成長過程の姿に過ぎないって説なかったっけ?
    もし5頭の周辺にもっと多くのトロサウルスの骨があったとかなら集団生活説想像しやすくなるんだけど。トリケラトプスだけとなるとトロサウルスの成長過程とかじゃなくて別モノって事にならん?

    それと今の動物みても5頭程度で群れるなんて、シャチとか一部の強者が家族でつるむとか、成長過程の子供抱えるヒョウとかチーターとか割と珍しい方なのでは?あんま詳しくないけど。アフリカゾウだってもっと大集団だよ。

    • -7
    1. >>12
      5頭しか見つからなかったからと言って
      群れ全部で5頭だけ、ということにはならないかと。
      アフリカゾウだって死ぬときは大抵1頭ずつだし。

      • +5
    2. >>12
      トロサウルスがトリケラトプスの成体という説は既に否定されてる。
      化石が発見される場所が一致しないし、トリケラトプスの若い個体とトロサウルスの若い個体の特徴も一致しないし、老齢の個体同士も当然ながら一致しない。
      そもそもトリケラトプスの方が一回り大きいのに小型の方を成体にしようと思った学者さんは何を考えてたんだろうか。

      • +1
      1. >>16

        そこまで確実な証拠と論拠がでて学会がみとめたんですか?
        否定されたなんて話初めて聞きました。
        そういう説があるのは知ってましたけど。

        • 評価
        1. >>20
          否定された話初めて聞いたってことの方が驚きなんだけど…
          トロサウルス=トリケラトプス説は何十年もの間、唱えられては否定されての繰り返しだったんだよ
          そして比較的近年、この説再度大きく主張したスキャネラらも翌年以降、ほぼ毎年反駁されて、結局スキャネラらも自説放棄した状態にある
          というか、この下り、Wikipediaにすら書いてあるくらい界隈じゃ有名な話だよ

          • +3
    3. >>12
      既に言われてるように、今はトロサウルスとトリケラトプスは別種説が頑健
      あと群れのサイズについては、まさによく似たサイが似たような個体数(5頭前後)の群れを作るよ

      • 評価
  6. 餌や水の確保とか体格の大きさからして像の群れが一番近いのかな?

    • +1
  7. >トリケラトブスって確かトロサウルスの成長過程の姿に過ぎないって説なかったっけ
    このい部分の話
    結局、トリケラトプスのほうがトロサウルスより『3年ほど登録が早い』のでトリケラトプスという名称が残りトロサウルスのほうは消えたそうです
    子(幼体が)が親(成体)を食ったというかとトロサウルスがとろかったというか
    そんなわけです

    文章のほかの部分については言及しません

    • +2
  8. サイは確かに角竜類感あるよな。シロサイやインドサイ

    • +1
  9. 久しぶりに国立科学博物館のレイモンドに会いに行こうかな。

    • +3
  10. 子どもの頃はT-REXが好きだったけど、今はトリケラトプスとラプトルが好きだ
    格好よさと愛嬌を兼ね備えてる

    • 評価
  11. イメージの動画をチラ見しました。
    なんとなく、可愛らしいし和む。

    • +1

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