この画像を大きなサイズで見るもしも昨日全く眠れていなかったら、そのサインは血液に表れる。オーストラリア、モナシュ大学をはじめとする研究チームは、24時間以上眠っていない人を99%以上の確率で予測できる血液検査の開発に成功した。
血液を利用した睡眠検査は、車のドライバーや安全性がきわめて大切な仕事の作業者など、睡眠不足が重大事故につながりかねない人たちを守るために利用されることが期待されている。
この研究は『Science Advances』(2024年3月8日付)に掲載された。
血液検査で24時間以上眠っていない人を高精度で判断
この睡眠検査は、検査対象者の血液に含まれるバイオマーカーを、睡眠不足でない時のものと比較するというもの。
バイオマーカーとは、血液に含まれるタンパク質といった体についての生物学的指標のことだ
その人がもし24時間以上眠っていなければ、99.2%の確率で正確に判断できるという。
睡眠不足じゃない状態の血液と比較できない場合でも、精度が多少落ちるが、それでも89.1%の高確率で検出できる。
なお今回の実験は、被験者が24時間以上眠っていない状況で行われたが、実際には18時間以上眠っていなければ、きちんと検出できるとのことだ。
この画像を大きなサイズで見る睡眠不足が事故につながる
たかが寝不足と侮るなかれ。何しろ世界の交通事故の約20%は、寝不足が原因とされているほどだ。
研究チームは、将来的にこの血液バイオマーカーが、寝不足のドライバーを迅速かつ簡単に見つけ出す検査につながるのではと期待する。
またこの血液検査は、安全性がきわめて大切になる職業など、寝不足が大事故につながりなねない仕事でも応用されるかもしれない。
例えば、人類史に暗い影を投げかける「チェルノブイリ原子力発電所事故」は、疲労による人為的なミスが原因の1つだと考えられている。
オーストラリア、モナシュ大学(研究当時)のクレア・アンダーソン教授は、「睡眠科学にとって素晴らしい発見で、将来的に睡眠不足による健康や安全の管理を大きく変える可能性があります」と語る。
彼女によると、睡眠時間が5時間未満だと車の運転は危険なものになりはじめるという。
今回のように24時間以上ずっと起きているケースでは、オーストラリアで飲酒運転とされる基準の2倍のアルコールを飲んだにも匹敵するほどリスキーになるのだという。
アメリカのAAA交通安全基金による2016年の調査でも、平均的な1日7~8時間の睡眠が1、2時間短くなるだけで、交通事故のリスクが2倍近くに跳ね上がるそうだ
この画像を大きなサイズで見る採血よりも手軽な方法を模索中
素晴らしい成果だが、睡眠検査を実社会に応用するには、まだ克服すべき課題があるようだ。
例えば、睡眠検査には採血が必要なため、アルコール検査のように路上で手軽に行えないという弱点がある。
そのため、いずれは唾液や息からも寝不足のサインを検出できるようにすることが望ましいだろう。
また居眠り運転が疑われる交通事故の証拠集めなど、事故が起きた後にその原因を究明する方法として実用化されるまでには、まだしばらく時間がかかるようだ。
今後のステップは、研究室のようにきちんと管理されていない状況でも、寝不足検査が通用するのかどうか試すことであるそうだ。
References:Blood-based marker developed to identify sleep deprivation – University of Birmingham / Blood-based marker developed to identify sleep deprivation / written by hiroching / edited by / parumo
















慢性的な寝不足を検出できるのかと思ったけど違った
血液1滴で調べられるなら十分、10ml以上の採血ならいまいちだなぁ、
現状では睡眠不足の判定のために病院に行くより
その時間を睡眠時間にあてればいいという話だな
採血とかいつの時代の人間なんだよw
睡眠測定なんてスマートウォッチで簡単にできる時代なのに