
高い身体能力を持つ狩りの名手の出没情報は市民たちに混乱をもたらした。市当局は「周囲に注意を払い、散歩をするときは必ず犬をリードにつなぐように」と住民に警報を発した。
だがほどなくその正体が明らかとなる。
翌日、州の魚類野生生物局(ODFW)が確認したところ、ピューマだと思われていた猫は、イエネコであることがわかったのだ。
公園でピューマの目撃情報
先週、オレゴン州ワシントン郡タイガード市のクック公園で、地元市民がピューマ(クーガー)と思われる動物を発見したとして騒ぎとなった。目撃した市民は遠くからぼやけた映像を撮影し、SNSに投稿した。
これを受け、市の公共事業部門はX(旧Twitter)で、「常に周囲に注意を払い、犬をリードにつなぐように」と住民に警告を発した。How do we know it was a house cat not a cougar? The video is grainy but the #1 indicator is its size compared to the tree and compost/garbage bin. Also the fence is likely 6 foot which puts the cat at less than 1 foot in height. pic.twitter.com/yJsgLFyirZ
— Oregon Department of Fish and Wildlife (@MyODFW) November 17, 2023
同時にオレゴン州魚類野生生物局(ODFW)とタイガード警察に通報したという。
There has been a cougar sighting at Cook Park. We have alerted the Oregon Department of of Fish and Wildlife and the Tigard Police Department. Please make sure to be aware of your surroundings and leash up your dogs.
— City of Tigard Public Works (@Tigard_PW) November 17, 2023
Here is a helpful guide: https://t.co/bOcsS0oCDc #TigardOr pic.twitter.com/eRRieGqbcA
ピューマじゃなくてイエネコだった
通報を受けたODFWはまずは投稿された動画を見て確認したのだが、それだけですぐにわかってしまった。確かにそこにはネコ科の動物がいるのだが、ピューマではなく、茶色のイエネコだったことを。
ODFWは、ニュース映像と共に「昨日クック公園で目撃されたピューマは、実はイエネコでした。こういった間違いはよくあることです」とXに投稿した。
実際に2017年、ミシシッピ州でもイエネコがピューマと見間違得られる事件が発生しており、ODFWはその当時の映像もXに公開している。
2017年のピューマに間違えられた猫は、茶色じゃなくて灰トラのようだ。しかもなんか堂々としている。
That “cougar” spotted at Cook Park in Tigard yesterday? Turns out it was a house cat. This happens more than you think. https://t.co/RRyY41Me8a
— Oregon Department of Fish and Wildlife (@MyODFW) November 17, 2023
ピューマかイエネコ化を見分ける方法
実際に驚くほど頻繁に、他の動物(犬、猫、コヨーテ、ボブキャット)がピューマと間違われるそうだ。今回住民が投稿した映像はとても画質が荒かったが、ODFWによると、猫とピューマの見分け方はそのサイズ感だそうだ。
ピューマはイエネコの3倍から5倍ほどの大きさだ。今回の動画なら近くにあるものと比較すればわかりやすい。近くにある木やゴミ箱と比較した場合ピューマにしては小さい。
後ろにあるフェンスはおよそ1.8mで、そこから換算すると高さは30cm未満となる。ピューマの体高は約60cmから90cmなので、ピューマではないとすぐに判断できたそうだ。
また体の色も、ピューマはもっと褐色だがこの猫はオレンジ色が強いので違うことがわかるという。
とは言え、過去にはこの地域で実際にピューマがいたことが確認されたケースもある。用心するにこしたことはないので、今回はピューマじゃなかったが、市の迅速な対応は正しいと言えよう。
ODFWによると、オレゴン地域には6,000頭以上のピューマが生息しているそうだ。

photo by Pixabay
ピューマ(海外ではクーガーと呼ばれることが多い)は、北アメリカ大陸を中心に生息する大型ネコ科で、その印象的な体の特徴と優れた狩猟能力により、ヒエラルキーの上位に君臨している。砂漠から湿地、低地から高山地帯に至るまで多様な環境に適応する能力を持っており、素早く、力強く敏捷だ。
最大で時速50km以上で走ることができ、高い跳躍力も持っている。木に登る能力も非常に高く、ひそかに獲物に忍び寄り、一撃で仕留めることが可能だ。
written by parumo
追記(2023/11/22)誤字を訂正して再送します。
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コメント
1. 匿名処理班
亜米利加獅の 正体見たり 猫ネッコ
2. 匿名処理班
どんだけデカかったんだw
3. 匿名処理班
画質が一昔前のUFO動画
4. 匿名処理班
日本でも最近クマの目撃情報増えてるけど、その中の何割かは野犬とかの見間違いなんだろうな
さすがにサイズ感の関係でねこはクマと見間違えられないだろうけど
5. 匿名処理班
冷静・沈着冷静に…!!
6. 匿名処理班
大谷翔平がいるっていうからよく見たら太った近所の大谷庄兵衛っていう爺さんだった的な
7. 匿名処理班
諭吉サイズのイエネコだったとか?流石にそんな事あるわけ…ないか…
8. 匿名処理班
しかも町の名前がタイガードってネコ好きにも程がある。
9. 匿名処理班
タイトルからすでにパワーワードw
10. 匿名処理班
通報した奴絶対ピューマのサイズ知らんやろ
11. 匿名処理班
まあイエネコかと思ったらピューマだったじゃなくてよかったw
12. 匿名処理班
クーガーか、某西部劇ゲーで何度もやられたから恐ろしさがわかる
茂みの方から唸り声がしたと思った次の瞬間には飛び掛かられて地面に押し倒されてガブガブされてるんだぜ
こっちは馬の上に居たって言うのにお構いなしだ
銃を抜く間もないんだ
見間違いで良かった
13. 匿名処理班
🙀必殺!猫だまし
14. 匿名処理班
心はピューマ
15. 匿名処理班
猫さん「何かあったの?」
16. 匿名処理班
何で撮ったらそんなに不明瞭な映像になるんだろう笑
まあ警戒することは大事だし、何も被害がなくてよかったですね
17. 匿名処理班
🙀「こないだ、ピーマンって言われたぜ。」
18. 匿名処理班
それはピューマじゃない
ピューニャだ!!(`・ω・´)
19. 匿名処理班
中学の時体育の短パンはプーマのが流行ってた。
俺も母に買ってきてと頼んだら、同じようなロゴのある
クーガーとかいうパチモンだった、、まあ、オタクだから
あんまり気にしなかったけど、、
20. 匿名処理班
>>4
迷子の秋田犬の子犬が子熊と間違われて
「母熊もそばにいるぞ‼️」って
大騒ぎになったニュースあったw
でも捕獲した翌日「キャン」て鳴いたから
よくよく見たら怯えてて尻尾が股に入ってて
犬だと発覚したwww
飼い主さん曰く子犬の名前は「クマ」
21. 匿名処理班
ここの近くに住んでいた。買い物とかで行くことがある地区で、近くに日本人学校もあるから、他人事ではなかった人もいるはず。今回は間違いで良かったです。
22. 匿名処理班
ネッコ「Adidas派である」
23. 匿名処理班
この猫は、きっとラオウとか大豪院邪鬼みたいにすごい闘気をだして体を大きく見せられる猛者に違いない。
24. 匿名処理班
ほっこりした(´・ω・`)
25.
26. 匿名処理班
>>5
ミスター!!!!!
27. 匿名処理班
ニャンコの武勇伝!!!
28. 匿名処理班
「ピューマとイエネコを見分ける方法」を
真面目に解説してるのがじわじわ来る。
29. 匿名処理班
日本にも似たような事件あったよ、ゴルフ場を豹がうろついてるて大騒ぎになった
逃げ出したサーバルちゃんだった
30. 匿名処理班
>>29
やっぱり猛獣やんけ!!
31. 匿名処理班
みんな笑い飛ばしているがその地域では子供のピューマというケースも十分ありうる
しかもノラネコと間違えて子ピューマと遊ぼうと寄ると母ピューマに襲われるぞ