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頭で感じる?体全体で感じる?27種の異なる愛がどのように体に現れるのかを調査

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 「必要なのは愛だけ」かつてジョン・レノンはこう歌った。だが、私たちはどんな愛を経験し、体のどこでそれを感知するのだろう?

 フィンランド、アールト大学の研究グループによると、情熱的な愛から、動物や神への愛まで、程度も意味もそれぞれ異なるさまざまな形の愛が、体の各部位で体験されるのだという。

 研究者たちが、27種類もの異なるタイプの愛を区別して測定したことを考えると、”愛”という言葉は、人間の経験の非常に微妙なスペクトルを表す包括的な単語だと考えることができるかもしれない。

体の部位ごとに27種類の愛をマッピング

 『Philosophical Psychology』誌に掲載された研究によると、フィンランド語を母語とする558人の実験参加者が、さまざまな種類の愛を体のどこで感じたのか、また日常生活の中でこうした感情をどれくらい頻繁に、どれくらい強く感じたか、という問いに回答した。

 27に分けられた愛のタイプは、人間に対する愛(例:自分、きょうだい、隣人)、人間ではないものに対する愛(例:動物、自然)、考え方に対する愛(例:知恵、国)などがある。

 なぜ、27種類なのか?

 ビヴァリー・フェアら心理学者たちによって周知された”愛の原型理論”に基づくと、研究者たちは、愛の概念の境界線ははっきりせず曖昧で、人は特定のタイプの愛をより原型的、つまり概念の核心に近いもの(例:ロマンチックな愛、親の愛など)と考える傾向があると主張している。

「私たちは、極めて原型的だとされている愛のタイプを選び、さらに哲学やキリスト教神学の文献でよく知られる聞きなれない愛のタイプも追加しました」この研究論文の筆頭著者で、神経化学・医用生体工学客員博士のペルティリ・リンネ氏は語る。

 この研究の目的は、人間が体験するあらゆるタイプの愛を特定・区別することではない。

 愛は人それぞれ違う主観的な性質をもつがゆえに、愛という言葉だけで、この感情を定義するのは、不可能ではないにしても、かなり難しい。

私たちは、愛のタイプを厳格に分類できるとは考えていません。

愛は、人間の体験と想像力によって、いかようにもその形を変え、原理的には人間はどんなものでも愛することができることがはっきりしています(ペルティリ・リンネ氏)

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愛は体のどこでどのように感じるものなのか?

 本研究は、それぞれ異なる愛のタイプについて、3つの主要な問いに答えることを目的としている。

1. さまざまに異なるタイプの愛を、体のどこで感じているのか?

2. さまざまに異なる愛と関わる感情は、感情の力、身体的・精神的体験、制御する力とどのように関連しているのか?

3. さまざまに異なる愛は、体と心の相互関係においてどれくらい似通っているのか?

 そこで、3つの実験を実施してみた。

 ひとつは、参加者に愛の感情を体のどこで感じているか、画面上の人体図に自分で色づけしてもらう。

 もうひとつは、さまざまな愛のタイプを表す言葉を画面上で参加者にランダムに示し、体や心でそれぞれのタイプの愛をどの程度強く感じるか、どれくらい心地よく感じるか、また、その感情をどれほどコントロールできるかを訊ねる。

 最後に、どの愛のタイプが互いにどれくらい似ているかを問う。

 マップ的には、さまざまに異なる愛のタイプは、体の異なる部位に、違った強さで現れるように見える。

 真実の愛、情熱的な愛、人生への愛は、身体的にもっとも強く感じる愛だ。一方で、知恵への愛、道徳愛、実践的な愛の感じ方は、比較的弱い。一般的に、もっとも強い愛のタイプは、全身で強く感じ、すべてのタイプの愛は、頭で感じている。

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実験1の被験者の身体感覚マップ ( n  = 128)。色の違いは、統計的に意味のあるピクセル単位のt値を影響の大きさとして表している。マップは、各マップの統計的に重要なt値の合計に従って、順番に並べられている。右側のメモリは影響度の大きさ / image credit:Rinne et al., Philosophical Psychology, 2023.

愛の種類によって強さも反応する体の場所も異なる

 「すべての愛のタイプを、頭で感じているとは思ってもいませんでした」リンネ博士は言う。

普通、愛の感情は、上半身でより顕著に感じられますが、より強い愛からほのかな弱い愛に移行するときは、胸部の活動は弱まります。

知恵への愛、道徳的な愛、赤の他人への愛など、それほど強くない愛でさえ、頭で感じているのはどうしてでしょうか?

人は、こうしたタイプの愛を合理的思考や意図的な認知プロセスと関連づけているか、頭の中に心地よい感覚、楽しい思考があるのかもしれません。これは、もっと調査する必要があります

反応が強いのは真実や情熱の愛、人生や自然への愛

 身体的にもっとも強く感じる対人間への愛は、真実の愛や情熱的な愛で、人間ではないものへの愛でもっとも強いのは、人生や自然への愛だ。

 対人間への愛でもっとも弱いものは、他人への愛、一方で考え方に対する愛でもっとも弱いのは、実践的な愛だった。

 興味深いことに、人生への愛、自然への愛は、全体として家族への愛や友人への愛と同じくらい強く、自己愛よりもかなり高かった。

 自己愛は、もっとも制御することができる愛のタイプとされたが、参加者の実験からは、家族や友人など、制御しにくい愛のタイプに比べて、自己愛はあまり感じないという結果が出た。

 人生や自然への愛よりも自己愛をより強く感じる唯一の例は、”触れる”ことによる測定のときにおいてで、自己愛というものの社会的性質がヒントになっているものと思われる。

「恋愛感情においては、突出性、価値感、触れることによる接触の度合が密接に関係しているようです」リンネは語る。

もっとも強い愛の感情は親密な対人関係に現れます。だいたい愛は対人関係に伴う肯定的な感情が主観的に非常に重要で、とても心地がいいもので、身体的な親密さ(必ずしも性的なものではない)を伴うことを示しています

 弱く、抽象的なタイプの愛は、身体的な接触はあまり伴わない。

 この結果は、さまざまな意味で、心と体の間には密接な結びつきがあることを示している。

この結果が興味深いのは、身体と精神の顕著な特徴の間に、かなり強い相関関係があったということです。

つまり、ある種の愛を体で強く感じるほど、心でも強く感じられるということです。それがより心地よい感覚につながっていくのです

身体的な愛の認識は心を超えて広がっている

 本研究は、神経科学と心理学研究の両方において、ロマンチックな愛と親の愛だけに焦点が当てられてきたため、愛についての科学的理解がおざなりになっていたことを示している、とリンネ博士は語る。

人間の人生や文化にとっていかに愛が大切なものであるかを考えると、愛に関する科学的知識はまだまだ足りないのです。

私たちは、理論的な理解を推し進めるだけでなく、世間一般的、文化的な議論を促進することで、愛の科学の発展に貢献したいと考えています

追記:(2023/11/18)本文を一部訂正して再送します。

References:Full article: Body maps of loves / Mapping love: How 27 different types of love manifest in the body – Big Think / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 7件

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  1. 萌えでもっとも強い愛のタイプの反応する奴けっこういる気がするんよ

    • 評価
  2. 形のないものに誰が愛なんてつけたのだろう

    • +3

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