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怪我したカラスの子を保護したところ、親たちからお礼の品が届き、危険から守ってくれるように

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(著) (編集)

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 カラスはとにかく賢い。高度な社会性を持っており、コミュニケーションスキルも高い。また、人間の顔をしっかり認識しており、愛情をもってやさしく接した人間のことを忘れず、感謝の気持ちを持ち続けるようになると言われている。

 アメリカのカリフォルニア州で、多くの動物を保護して世話をしている女性が、自宅周辺で巣から落ちたカラスの子を保護し、飛べるようになるまでお世話した。

 すると、女性が子を助けようとしていることを理解してくれたカラスの親と家族たちは、女性と一緒にカラスの子のお世話を行った。

 さらには、彼女にお礼の品を持ってきたり、危険な野生動物から守ってくれるようになったという。

A family of crow teamed up with human to save their baby

巣から落ちたカラスの子を救助・保護

 5月18日、アメリカ、南カリフォルニアに住むアンバーさんは、隣人からこのようなメッセージを受け取った。

巣立つ前のカラスの子供が、馬の飼い葉桶の中に落ちてしまったようなんです。怪我をしているかもしれない。

あなたは、カラスにも詳しいですか?

 アンバーさんは、豚や馬、鶏などさまざまな家畜を保護して世話をする保護区『spoiledrottenranch』を運営しているほか、普段から敷地内で別のカラスのグループに餌をあげていて、カラスは大好きだった。

 急いで隣人宅に向かうと、飼葉桶(馬牛に食べさせるための飼葉を入れる桶)に入れられていた水の中に浸かってびしょ濡れになったカラスの子がいた。

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 羽を傷つけたようで飛ぶこともできない。このまま放置すると間違いなく死んでしまう。そう思ったアンバーさんは、子ガラスをタオルで包んで保護すると、自宅へ連れ帰った。

 その様子を、母ガラスは少し離れた木の上から見ていた。

 母ガラスは、我が子が巣から落ちてしまったことにパニックになっているようで、木の上から大きな鳴き声をあげていた。

 アンバーさんは、できるだけ母ガラスを安心させようと声をかけた。

 家族という集団でカラスが子育てをすることを知っていたアンバーさんは、母ガラスや他の家族のメンバーが子ガラスをモニタリングしやすいように、木から見ることができる位置に子ガラスを置いて、世話をすることにした。

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カラスたちはアンバーさんと協力して子の世話を続けた

 アンバーさんは、母ガラスが子ガラスに餌を与える必要があると思い、木製の餌台にナッツやスクランブルエッグを置いた。

 すると、母ガラスは木から降りてきて、子ガラスがいる場所へ食べ物を運んだ。

 アンバーさんが用意した餌を母ガラスが子に食べさせる、というチームによる世話を始めて2週間ほど経ったころ、子ガラスに飛べるだけのじゅうぶんな羽根が生えたようだ。

 ある日、アンバーさんは子ガラスがフェンスの上に止まっているのを見つけ、うれしくなった。

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カラスの家族がお礼の品をくれ、野生動物から守ってくれる

 保護区の敷地内に餌を食べにくる他のカラスたちと信頼関係を築いているアンバーさんは、子ガラスやその家族たちともぜひとも交流を続けていきたいと思った。

過去にも、カラスのヒナを助けたことがあったんですが、その時も仲間のカラスから攻撃されることはありませんでした。

カラスはとても頭が良い鳥です。

何より驚かされるのは、カラスは一度顔を覚えたら認識して二度と忘れることはないと言われているところです。

 アンバーさんの言葉はそのまま、カラスたちに証明されることになった。

 子ガラスを助けたことへのお礼のつもりか、仲間たちはアンバーさんにプレゼントを届けてくれるようになったという。

子ガラスが飛べるようになってから、Gatorade(ゲータレード)のボトルの蓋をギフトに届けてくれるようになったんです。

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 また、子ガラスの家族たちはアンバーさんに、鷹やコヨーテが近くにいるという警告もしてくれるようになった。

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ある日、夫と外にいたとき、カラスたちが自分たちの上空を旋回していたんです。

夫が、「一体どうしたんだろうね」と言うような飛び方で。カラスたちは上空から鶏小屋へ飛び、また私たちの上に戻って来ては、小屋の方へ向かって飛んで行って…と繰り返していました。

ふと見たら、小屋の向こう側にコヨーテの姿があったんです。カラスたちは私たちの注意を引こうとしていたんです。

その後、カラスたちは集団でコヨーテを追い払ってくれました。

鷹が近くに飛んできたときも、上空で鷹を追い払うようにしてくれるんです。

保護区には30匹ほどの動物がいるんですが、カラスたちは動物たちを守ってくれるようになりました。

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今も子ガラスと交流を続けている

 現在、アンバーさんが世話をした子ガラスは、立派に成長した。

 だが、子ガラスもアンバーさんを忘れてはいなかった。アンバーさんが外に出ると、子ガラスが飛んで来て、近くの木に止まるそうだ。

 声をかけて挨拶すると、子ガラスは大きな声で返事をしてくれるという。

鳴き方がとても大きくてまだ子供っぽい感じが残っているんです。だから、あぁ、あの子ガラスだなってわかるんです。

今では、あの子ガラスは私が親しくしているカラスの仲間にくわわりました。

 保護区で動物たちの世話をしながら、子ガラスとの交流を続けているアンバーさん。もしかしたら、この先成長した子ガラスが、「あの時助けてくれたカラスです」と驚きの恩返しをしてくれることになるかもしれない。

 アンバーさんと動物たちの日常はInstagramのアカウント『spoiledrottenranch』で見ることができる。

追記:(2023/09/07)タイトルを一部訂正して再送します。

References:A family of crow teamed up with human to save their baby/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

  1. さすが世界一賢いと言われる鳥さんだけのことはある

    • +55
  2. おとぎ話もまんざら作り話だけでもなさそうだね

    • +45
  3. カラス良いよね、鳥で1番好き。ツヤツヤで真っ黒かと思いきや光の加減で緑とか青とか玉虫色でほんと綺麗。仲良くなりたくてたまに声掛けたりするけど難しいね💦

    • +45
  4. めっちゃ幸せな体験だなぁ。羨ましい!カラスの贈り物が素敵。カラス自身も好きなものなのかな?人間は手のひらサイズの丸いもので色々やりとりしてる💰からあげよう。まで観察してたら、さらに凄いね。

    • +23
  5. 賢いだけでなく義理人情にも長けている鳥界の任侠ナンバー1

    しかし子カラスかわいいなあ(´∀`)
    大きくなってよかったよかった

    • +37
  6. かしこかわいいw
    番犬ならぬ番カラス?上空から見張ってくれるのはめっちゃ安心するね

    • +23
  7. 人の顔の見分けがつくってすごいよなあ
    カラスの顔を見分けられる自身が全く無いわ

    • +40
  8. うちもそろそろ恩返しに来てくれてもいい頃(ボロボロになったキャットフードの空袋を見ながら)

    • +20
  9. 当たり前なんだけど、カラスって海外にもいるんだね。
    この賢さと義理人情は日本の国鳥にしても良い思う(変な意味無く)

    • +9
    1. >>11
      カラスの神様は”八咫烏”さんがいますね。太陽の化身だったりもする
      ついでにどうでもいい話だけど鳩は日本では軍神の使い。八幡様(武神)の社に鳩が多いのはそのため

      • +19
    2. >>11
      日本に生息してるカラスは5種類とされてるけど
      カラス属は全世界に46種いるそうだから
      むしろ日本にいるのはほんの一部だね。

      • +17
  10. カラスはいじめた人を覚えているけど、受けた恩も忘れないんですね。

    ゲータレードの蓋、コインだと思っているのかも?

    お礼の気持ちがこもっていますね。

    私もカラスと仲良くなってみたいな。

    • +20
  11. 玉子高いのに良い物食ってるなwって笑った。鶏居たから自家製かな?

    • +5
  12. 地味にサムネイルの陽キャ感がおもしろい🤣

    • +6
  13. なんでこれでカラスをペットにできないんだろうとか思うわ

    • +4
  14. カラスが愛情深いことは古来から知られていて「慈鳥」とも書くのですよね。養育された子ガラスが、成鳥になってから親に餌を与えて親孝行するという伝説から名付けられたとか。
    白居易も「慈烏夜啼」という詩を残しています。
    カラスがお礼に物を持ってきてくれたという話もよく聞きますね。カラスが何を価値あるものと思っているのかが伺い知れてかわいい。

    • +23
  15. うちも家庭菜園のトマトを突っつく代わりに綺麗なガラス片とか
    ぴかぴかのモダマとかをお礼に置いていってくれた
    なんて義理堅いやつだと思ってトマトの件は毎回許した

    • +43
    1. >>18
      いい人だ
      動物に優しくしてくれて嬉しい

      • +16
  16. 昔、上野公園で
    スナック菓子を袋に入れて歩いてるオジサンの目の前にカラスが着地して
    オジサンに向かってカアカアと鳴いて、たかってるのを見た
    スナック菓子の袋を認識してるんだな

    • +6
    1. >>20
      上野公園はスズメおじさんも居るし藝大の学生やらホームレスが色々と構うのでカラスも妙に人馴れしてる
      あちこち穴ほってモノを隠してるよ

      • +11
  17. 日本だと鳥獣保護法で捕まるのかな?

    • +3
  18. 子どもを助けて凄腕ガードマンを手に入れた!

    • +7
  19. カラスから定期的にプレゼントを貰う女の子の話はカラパイアだったっけ?
    昔家族が職場近くで見かけるようになった若いカラスに時々お菓子をひとつ二つ放っていたら3ヶ月程経ったある日、そのカラスが目の前に舞い降りてよく熟した柿を置いて飛び去ったそうな
    それ以来見なくなったらしいのでお別れの挨拶だったのかも
    柿はせっかくだけど感染症が怖いので食べなかった

    • +15
  20. この間、夢の中で子供たちにいじめられてたカラスを助けたんだけど、
    そろそろお礼に来てくれるのかしら
    浦島太郎みたいに山奥のカラスの里にお呼ばれしてみたいw

    • +6
    1. >>27
      レム睡眠の時に窓辺に鳥が来てピーチクパーチク鳴いてたりすると
      いつの間にか鳥の夢見てたりするんだよね

      • +7
  21. うーむ

    アイスやパンやお菓子を肩に乗って横取りされたイメージしかねーや
    あとなんか保護されたカラスが頭の上に乗ってきてすごい飯の要求してきたり

    鳥って懐くの??
    なんか人間は敵か、ご飯横取りしても怒らないような甘ちゃん(=要求しまくり)の2択しかなくね??
    プレゼントくれるのか?フン以外の?
    すっごい人間バカにしてる気がしてた

    • -8
    1. >>28
      狼も今も人と食い食われしてるし、2000年かけてやっとカラスも犬と同じく人と共生できる程に人間が成熟したとも言える

      • +3
    2. >>28
      鳥はものでなくても、人間に「吐き戻し」をくれようとします。自然界では貴重な食べ物です。
      鳥から好きな人間に対する愛情は、仲良しの同種と変わらないくらい深いと感じます。

      • +1
  22. 冬の餌が少ない時期、柑橘類をいくつか鳥用に木に残してる
    からすはお礼に、羽や金属片、春先にとかげなんかをくれる
    気持ちはありがたいが、とかげは勘弁してほしいよ( ノД`)…

    • +11
  23. 厄介者扱いするだけじゃなく、
    お互い知能が高い種族同士、うまく共存していきたいもんだよね
    そんな希望が持てる記事でした

    • +11
  24. カラスの仲間のカケスもお宝集め大好きなんだよな
    並べ方とかも凝ったりする
    毛を抜いた毛虫とかも宝物になるらしいが何故に毛をむしるのか

    • +7
  25. 日本ではカラスの他、雀なんかを保護して

    • 評価
    1. >>34
      カラスもスズメも同じスズメ亜目だな、
      スズメ亜目の鳥は九官鳥が顕著だが人の声真似が出来て、カラスが出来るのは知ってる人は多いが実はスズメも出来たりする。九官鳥と科が同じムクドリやホシムクドリもけっこう得意よな。
      昔話でこいつらが人と交流するのはやはり史実に基づいてる感。

      • +3
  26. 日本ではカラスの他、雀とかでも個人が保護して自然に帰るまで育てるのは違法だもんね。
    以前芸能人が雀を保護してネットで騒がれた事があったよね

    • +1
    1. >>35
      友人が雀を飼っていた
      届出が必要なことを知らずに保護してしまい、後から許可を貰ったらしい
      飛べないのか飛ぶ気が無いのか、跳ねずにテクテク歩いているし、翼や尾羽を摘まれてもジッと見ているだけなので、とても野生には戻れないだろうと
      今ならSNSが炎上したかもなあと話してる

      • +11
      1. >>37
        鳥類学者の川上和人先生が話してたことだけど鳥って実際は体力消耗が大きいからって飛ぶ行為は本音ではやりたくないらしく、飛ぶのはその必要があるからで、安全が確保された環境だとその必要がないから飛ばないんだそう。
        オーストラリアやニュージーランドで飛べない鳥が多いのは長く天敵が居なかったから。
        ダチョウはライオンなんかと共存してるが彼らが進化したのが捕食動物が来る前で結局、走って逃げれば助かったから飛ぶ機能を復活させなかったんだろうとも。とはいえダチョウって飛べない鳥としては翼が大きいからいつでも飛べるように進化できるようにはしてるのかも知れないけど。

        • +5
      2. >>37
        長年鳥を飼っていて感じるのですが、鳥は極力飛びたくないのですよね。
        人間でいう全力疾走と同じだし疲れるんでしょうね。飛んでいる途中に捕食される可能性もありますし。
        捕食者から逃げたり、餌や繁殖相手を探したり、そういう必要性にかられないと闇雲には飛ばないですね。
        インコとか、器用な脚をくちばしを使って移動することを好みます。

        • +5

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