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火星の衛星「フォボス」に破滅の運命。死の螺旋で落下する未来

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(著) (編集)

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 地球には月が寄り添っているように、火星にも「フォボス」と「ダイモス」という2つの衛星がある。そのうちの大きな方、より内側の軌道を回っている「フォボス」は、死の螺旋に乗っており、すでに破滅が運命付けられているという。

 それは5000万年後の未来となるが、この衛星は火星に衝突するか、粉々に砕けて火星のリングになると考えられている。

火星の第一衛星「フォボスを待つ破滅の運命

  火星には衛星が二つある。内側を軌道する第一衛星「フォボス」と外側の第二衛星「ダイモス」だ。

 地球の月のようにきれいな球形ではなく、どちらもかなり歪な形をしており、火星の重力によって捕獲されたかつての小惑星だった可能性がある。一方、ほぼ円形の軌道からは、このケースは考えにくいとされている。

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photo by iStock

 出会いがあれば必ず別れがあるように、二つの衛星が火星と一緒にいられるのも今だけだ。

 外側のダイモスは、だんだんと火星から遠ざかっており、いずれは火星から離れていく。

 フォボスにはもっと破滅的な運命が待ち受けている。100年に1.8mほど、”螺旋”を描きながら火星に近づいているからだ。

 このままいけば、5000万年後に火星に衝突するか、火星の重力のせいでバラバラに砕けて環になるだろうと考えられている。

、NASAの火星探査車「パーセバランス(パーサヴィアランス)」が、2022年にとらえた衛星フォボスによる日食 / image credit:NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS/SSI

地球の衛星、月もまた遠ざかっている

 なお地球の衛星「月」も一緒にいられるのは今のうちだという。

 月は現在、1年に約3cmほど地球から遠ざかっている。今は大きく見える月だが、その姿はだんだんと小さくなり、いずれ「皆既日食」という天文ショーは地球から見られなくなるだろう。

 NASAゴダード宇宙飛行センターの月科学者リチャード・ボンドラーク氏によれば、今後皆既日食の回数はだんだんと減っていくという。

 そして今から6億年後、この美しいショーの最終公演が行われ、以降二度と見られなくなる。

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photo by Pixabay

 なお月がだんだんと離れているからといって、寂しがる必要はない。

 月が地球と完全にさよならをする前に、赤色巨星となった太陽が地球を飲み込んでしまうからだ。そのとき私たち人類もまた、この宇宙にさよならを告げることになるだろう。だがそれは遠い未来のお話だ。

References:In Depth | Phobos – NASA Solar System Exploration / / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 5000万年後じゃ、人類はとっくに絶滅してるから誰も確認できない

    • +4
  2. 6億年後の俺は6億歳になってるのか。
    想像も出来ねーな。

    • +8
  3. もっと前の段階で人類は滅びてるだろうから関係ないな。あるいはワンチャン宇宙に飛び立ってるか?

    • +4
  4. 貴重な前線基地になるので、普遍的な拠点としてブースターで持ち上げたいね
    火星軌道上に人口基地作るより安く済むはず。

    • +5
  5. 海王星の衛生トリトンも、太陽系生成時に海王星に捕らえられたと考えられており、こちらも1億年後には海王星に近づきすぎて破壊される運命にある。

    • +7
  6. 一瞬かわいそうって思っちゃったけど、人間はたった80年って考えるとマジでむなしいな。

    • +3
    1. >>6
      数日で死ぬ微生物が屋久杉を見て
      「彼ら数千年後には死ぬのか、かわいそう」
      と言ってるようなものかな。

      • +5
  7. 形あるものは壊れる
    避けられない宇宙の真理ですね

    • +3
  8. 「フォボス破壊命令」と読み間違えた俺はたぶん、かなり疲れてる

    • +5
  9. 月がなくなったら天文ショーどころの話じゃなくなる……
    と「もしも月がなかったら」という本を読んでそう思った

    • +6
    1. >>9
      続編の「もしも月が2つあったなら」ともども、既知の科学法則に基づく思考実験がすこぶる面白いです。天文学に興味のある方はぜひ!!

      • +2
  10. 火星にぶつかることで、火星の公転や自転に影響することはないものなのかな。
    火星が太陽系から出て行って、地球の公転軌道も変わって人が住めなくなるとか。

    • +1
    1. >>10
      フォボス程度の質量ではそんな事態にはならない悲しみ

      • 評価
  11. >月が地球と完全にさよならをする前に、赤色巨星となった太陽が地球を飲み込んでしまうからだ

    もし太陽に飲み込まれなくても月の遠ざかりは
    数百億年後には止まると言われてるよ。
    月が遠ざかっているのは地球の自転が
    月の引力で引っ張られることで減速し、
    その分のエネルギーが月側へ移動してるからだけど、
    数百億年後には地球の自転周期が
    月の公転周期と一致して安定状態になると計算されてる。
    いわゆる「潮汐ロック」の状態。

    • +2
    1. >>11
      そうだよね
      潮汐ロックになる前に太陽が赤色巨星になって飲み込まれるってのは正しいけど「完全にさよなら」ってのは間違いだよね

      • 評価
  12. 月はないとして5000万年後のフォボス落下は人類が観測する可能性ワンチャンあるかな?
    いや、やっぱ無理か

    • 評価
  13. 火星の衛星は消滅と生成を繰り返しているし、
    (破壊されて出来たリングがやがて衛星になる)
    月と地球の距離は仮に太陽に寿命が無いと仮定した場合、
    ある程度離れるとそれ以上変わらなくなる。

    • +1
    1. >>15
      するといつかフォボスも塵の集まりのリングからまた新しい衛星が生まれて
      例えば衛星ウロボロスとかになるんですね

      • 評価
  14. なんなら数千年以内には人類が宇宙にさよならしてそう

    • +1
  15. フォボスが火星を周回してる周期が早くなってる事は、実は意外と昔から知られてる。
    ただその速度が速いんで、「実はフォボスの内部が空洞では無いのか?」なんて
    仮説が出たのは、一応小ネタって事で。

    • 評価
  16. 太陽が地球を飲み込もうがなかろうが
    その前にとっくに地球は水のない火と岩石の死の惑星に成り果てている。

    • 評価
  17. さっようなら~ さようなら 月にな~ったひとぉ~~~♪

    • 評価
  18. この宇宙にも”永遠”などないのだなぁとしみじみ思う。

    • +2
  19. 地球がダメで火星に行ってもフォボスが激突、すごい地殻変動やら想定外の事が起きて、なんやかんやでやっぱ地球かな~と思った頃には太陽が赤色矮星。
    …いや、その頃にはなんやかんやいろんな事に人類は適応して、今じゃ考えられない様な姿と環境でそれでも生きてるのかな?

    • 評価
  20. 太陽が赤色巨星に為ったら、火星軌道まで飲み込む予想。
    土星まで行ければワンちゃん有るかな?

    • 評価
  21. 何億年も先には当然生きてないし残ってる生き物がいるかどうかもわからないけど、地球が宇宙から無くなる事がわかってるのはなんか寂しいね

    • 評価
  22. 落ちてくるというのなら巨大ロボで押し戻せばいいじゃない
    1.8mくらいどうということもない

    • 評価
  23. 地球から脱出して外宇宙に引っ越さない限り酸素で呼吸する生き物は8億年後に完全に滅びるって計算結果でてたな
    太陽の活動が活発になり過ぎて酸素がなくなるからだとか

    • 評価
  24. 5000万年後…スケールが大きすぎて全然想像できないね
    人類はどうなっているだろう

    • 評価

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