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ドレッドヘア?っていうぐらいコバンザメを体中にひっつけているジンベエザメ

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(著)

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 そのジンベエザメはまさにドレッドヘア?っていうくらい大量のコバンザメにくっつかれながらゆっくりと泳いでいる。

 こうなるともう、別の魚になっちゃったみたいなのだが、魚類最大の魚、ジンベエザメは特に気にする様子はないようだ。

 コバンザメにとってジンベエザメは、身を守れるし、おこぼれの餌がもらえるし、体にはりついた寄生虫も食べられるし、食物と住処が保証された快適な場所。

 これまではコバンザメだけが得している「片利共生」と言われていたが、ジンベエザメも寄生虫をとってくれることをありがたく思っているようで、「相互共生」と考える研究者もいる。

大量のコバンザメに張り付かれたジンベエザメ

 海の巨人ともいわれるジンベエザメは、最大で約12メートル、体重は20トンにも達し、現生の魚類としては最大だ。大きいながらも主に動物プランクトンや小魚、植物性の餌を食べている。

 それに対してコバンザメは名前に「サメ」と付いているものの、軟骨魚(エイ・サメ類)の仲間ではなく、硬骨魚(一般の魚類)で スズキ目コバンザメ科というグループに属している。

 体長70センチほどの細長い体で、大型のサメ類やカジキ類、ウミガメ、クジラなどに吸い付き、餌のおこぼれや寄生虫、排泄物を食べて暮らす。

 大型の生物に張り付くことで外敵から身を守ってもらえる。さらに移動にかかるエネルギーまで節約できる。

 大きくてゆっくりうごくジンベエザメは、コバンザメにとって最良物件なのだろう。このジンベエザメ1匹に対し、大量にはりつくコバンザメたち。

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ジンベエザメとコバンザメの関係性は?

 これまで、ジンベエザメとコバンザメの関係は「片利共生」という解釈が一般的だった。一方が共生によって利益を得るが、もう一方にとっては共生によって利害が発生しない関係である。

 だが、コバンザメがジンベエザメの体表を掃除し、寄生虫や死んだ皮膚を取り除く行動は、ジンベエザメにとっても間接的な利益をもたらしているとすると考える研究者もいる。

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 コバンザメは主にジンベエザメに付着する寄生生物「カイアシ類」を食べるのだが、最近の研究によると、研究者のダイバーたちが、生態研究のため、ジンベエザメの体についたカイアシ類を取り除く作業を行っていると、わざとゆっくりと泳いだり、時には止まることもあったという。

 ジンベエザメの体に付着するカイアシ類は、むず痒さを引き起こす原因となり、これを掃除することで、泳ぎやすくなるともいわれている。

 これを取り除いてくれるコバンザメは、ジンベエザメにとっても、ありがたい存在なのではないかと解釈できるのだそうだ。

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 つまり、コバンザメがジンベエザメの皮膚の掃除を行うことで、体表の健康維持や、寄生虫による病気や感染のリスクが軽減されるため、片利共生ではなく、互いに利益を得ることができる「相利共生」なのではないか?というわけだ。

 「片利共生」なのか「相利共生」なのか?現在はまだ明確にはわかっていないが、今後の研究で明らかになることだろう。

 自然界は我々が考えている以上に複雑で、未解明な部分がまだ多く存在するのだ。

written by parumo

追記(2023/07/14)ジンベイザメをジンベエザメに変更して再送します。

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この記事へのコメント 30件

コメントを書く

  1. クジラに寄生虫ビッシリ集ってるんだろうか?
    そもそもコバンザメの主食ってなんだっけ?

    • +2
    1. >>1
      クジラはデカいフジツボとか寄生虫つきますよ!
      フジツボは海面ジャンプとかではたき落とされたのがたまに海岸に漂着したりします。

      • +3
  2. ちなみに、コバンザメは臭くてまずい。
    ジンベエザメは水っぽくてニオイも味も
    微妙なので必死で食うほどのものではない

    • +1
    1. >>5
      コバンザメは白身で美味いらしいよ。
      内臓に臭みがあるから早めに抜いた方がいいそうだけど。

      • +2
  3. まだ判明した話じゃ無かったのか
    普通に寄生虫取ってくれるから張り付くに任せてるのかと思ってたわ

    • +4
    1. >>8
      噛みついて引っ付いてるわけじゃなくて
      コバンザメには吸盤がついてんじゃなかったっけ
      吸盤で皮膚に張り付いてんだと思うよ だから痛くないしょ

      • +4
      1. >>22
        その通りで、コバンザメには頭に楕円形の強力な吸盤があり、その形が小判に似ているのでこの名がついたのですね。

        • +4
      2. >>22
        文だけ見るとそれ魚の形した寄生虫じゃない?って思うけど寄生虫と同じくむず痒くは無いんだろうか…

        • +1
        1. >>24
          寄生虫がむず痒いんは張り付いてるからじゃないよ
          虫が血を吸うために寄生主の皮膚に針を刺すわけだけど
          痛みがないように同時に微量の麻酔を注入してるの
          その麻酔にたいする寄生主のアレルギー反応

          • +3
      3. >>22
        皮膚が厚そうだから痛いかどうかは分からないけど
        吸盤だけじゃなくて大量の針でがっつり刺して固定してるよ
        だから人間がひっつかれたらかなり痛い

        • +1
  4. トライポフォビアみたいな感じでムズムズする

    • +13
  5. カイアシ類はむず痒さを引き起こすとあるけど
    コバンザメは鬱陶しくないんだろうか。
    カイアシ類よりずっとでかいけど。

    • +4
    1. >>15
      大丈夫 ジンベイザメは… 目で物を噛むよ…
      何を言っているのか分からないかもしれないけれど…

      • +4
  6. 鵜がジンベエザメからコバンザメを
    引きはがして食べてる映像見て疑問に思ったけど、
    ジンベエザメに貼り付いてるのって実際のところ
    どのくらい身を守る効果があるんだろう?

    凶暴なサメに付いてれば敵も寄って来ないだろうけど
    ジンベエザメって近付いても怖くないよね。
    主に餌目当てで、身を守る効果はそこまで期待してないのかな。

    • +4
    1. >>16
      自然界ではその気性によらずとも「デカい」というだけで立派な盾と矛になる。
      対象が積極的な攻撃性を持っていなくても、襲えば暴れられてひょっとしたら怪我をする…というだけでもじゅうぶんリスクヘッジに大きな影響を及ぼす。
      自然の絶妙なバランスというか、気の遠くなるような試行の末の結果なんだろうね。
      淘汰が不十分な遥か太古では「デカいだけじゃん」って攻撃を仕掛けて手痛い反撃を受けた様なヤツらもいたのかも。

      • +6
  7. こんだけくっついてたらジンベエザメのほうに負担がかかりそうなものだが

    • 評価
  8. コバンザメって、水槽にいるコケを食べる淡水魚みたいですね。脱線しますが、エイのシャーロットさんはどうなったのでしょう?そちらも教えて欲しいです。

    • 評価

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