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問題児だった6歳少年と友情を結んだスクールバス運転手、少年の心に変化をもたらす

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(著) (編集)

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image credit: Berkeley County School District/youtube
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 友情を育むのに年齢は関係ない。それを証明した2人が、アメリカ・サウスカロライナ州にいる。

 6歳少年と友情を開花させたのは、生徒たちを毎日送迎するスクールバスの運転手だ。彼は、問題児で授業態度が悪く、毎日のように校長室に呼び出されていた。

 そんな少年の心の問題に気付き、救いの手を差し伸べたのがこの運転手だ。

 2人はすぐに友達になり、少年にとって運転手に会う時間がとても楽しみになった。この交流のおかげで、少年の態度が変化した。今までのように学校で問題を起こすことがなくなったのだ。

 学校の先生も、少年の母親も、運転手が少年の変化のきっかけになってくれたことに喜び、大きな感謝を示している。

Mr. Charles Makes a Difference in Kameron’s Life

授業態度が悪く問題児として扱われていた6歳の少年

 サウスカロライナ州でスクールバスの運転手をしているチャールズ・フライアーソンさんは、最近バークレー郡学区に移って生徒たちの送迎を始めたばかりで、子供たちにミスター・チャールズと呼ばれて親しまれている。

 フライアーソンさんは同州サマービル、ケーンベイ・スクールの幼稚園部を卒業したばかりの小学1年の生徒キャメロン・アイゼンバーグ君(6歳)の送迎もしているが、しばらくしてキャメロン君が問題を抱えていることに気付いた。

 実は、キャメロン君は今年はじめから教師や母親を悩ませていた。

 母親のケリーさんによると、キャメロン君は授業中の態度が悪く、ほぼ毎日数回は校長室に呼び出しを受けていたそうだ。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

少年と交流をもつことになったスクールバスの運転手

 キャメロン君を受け持っている特別支援教育のステファニー・ウィリアムズ先生は、特に態度に問題のある生徒や学習障がいがある生徒たちの担任で、キャメロン君のことを心配していた。

 そこで、ウィリアムズ先生は、バスの運転手であるフライアーソンさんに「キャメロン君はスクールバスが大好きなので、下校時間より早めに学校に来てもらえないか」と尋ねた。彼は喜んでその要求にこたえた。

キャメロン君は、自分で何かを操作したり、創造的になったりすることができるものなら、何でも好きです。レゴも好きです。車や電車、バスが大好きで、スクールバスも大好きなんです。

だから、キャメロン君にフライアーソンさんと交流を持ってもらうのはどうかなと思い、スクールバスに案内しました。

そしたら、キャメロン君はお気に入りのバスの運転手と楽しく話をしたりして、充実した時間を過ごすことができたようです。(ウィリアムズ先生)

少年の信頼を得て、友情を結んだスクールバスの運転手

 フライアーソンさんは、先生から話を聞いて、キャメロン君の心をほぐす助けになればと、快くバスの中に迎え入れた。

やぁ、私の小さな友達。君が毎日元気でいられるように、ぼくたちはいつもバスのなかで会おう、と私はキャメロン君に話しかけました。

彼を座席に座らせ、私たちは話し始めました。その日以来、キャメロン君は毎日私に会いに来てくれるようになりました。(フライアーソンさん)

 キャメロン君のために、下校時間より早めに来てくれているフライアーソンさんに会うため、キャメロン君は授業が終わるとすぐにスクールバスのドアをノックしに行くことが楽しみになった。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

少年の態度に大きな度変化が現れる

 毎日の交流で、フライアーソンさんとの友情を開花させるうち、キャメロン君の態度に大きな変化が現れるようになった。

 授業中に問題を起こさなくなったのだ。

 問題を起こさなければ、校長室に呼び出されることもない。だから早くフライアーソンさんが待ってくれているバスに行ける。

 その思いが、キャメロン君の態度を改めさせたようだ。

 キャメロン君にとって、フライアーソンさんと過ごすたった5分という短い時間は、何よりも貴重な時間となっていたのだ。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

 これまで、20年以上教えているウィリアムズ先生は、子供の態度や行動がここまで完全に変わった例を見たことがないと話した。

 だが、キャメロン君にとって、「ミスター・チャールズ」ことフライアーソンさんとの交流が、変化のきっかけになったのは明らかだった。

 キャメロン君のお行儀がよければ、フライアーソンさんは毎週金曜日にサプライズでご褒美を与えてくれる。

 また、2人は定期的にマクドナルドやアイスクリームショップに出向いて、一緒に楽しい時間を過ごしたりもする。

 そして週末には、フライアーソンさんはキャメロン君の野球の試合にも参加してくれるようになった。2人は、ますます友達の絆を深めていった。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

 心温まる交流を知って、ウィリアムズ先生と母親のケリーさんは喜びを隠せない。

最初にフライアーソンさんと会わせて以来、キャメロン君の態度には何の問題もありません。今、あの子は素晴らしい生徒になっています。(ウィリアムズ先生)

息子を救ってくれたフライアーソンさんに大きな感謝

 キャメロン君の態度が改善されたのはフライアーソンさんのおかげだと、ケリーさんは心をこめた手紙をしたため、深い感謝の気持ちを伝えた。

私は常に、天使は予想外に現れると信じていました。

その天使は、サウスカロライナ州バークレー郡のスクールバス220番のバス運転手、チャールズ・フライアーソンさん、あなたです。

息子を送ってきてくれたとき、私と息子が家の前に立って、毎日あなたに手を振って挨拶することが日課になっていますが、この手紙を通して、私たちはあなたに深く感謝をしているのだということを、伝えたかったのです。

あなたは私の息子の人生を変えてくれました。息子本人だけでなく、家族や学校に間違いなく変化をもたらしてくれました。

あなたがキャメロンのためにしてくれたことに対して、私たちがどれだけ心から感謝しているか。本当に本当にありがとうございます。

あなたは、すばらしい人です。

 その言葉を聞いたフライアーソンさんの目から、涙があふれた。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

私が、スクールバスの運転手をするにあたって最も大切にしていることは、子供たちの安全と楽しく過ごしてもらえるようにすることです。

私のほうこそ、キャメロン君の両親に感謝したい。私をキャメロン君の友達にさせてくれたことを。

彼は、私にとってとても特別なともだちなので、これからもずっと交流を続けていけたらと願っています。(フライアーソンさん)

 現在、子供たちは夏休みに入っている。新学期が始まる8月には、再びキャメロン君の送迎を含めて交流をはかっていくというフライアーソンさん。

 大きく年齢が異なる2人の友情は、予想以上に大きく開花し、キャメロン君にとって困難な状況として始まった学校生活は、今では、大きく前向きな変化を遂げた。

 すべては、人が困っている誰かのために示す思いやり、やさしい心を持った単純な親切行為が、大きな変革の力を生み出したのだ。

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image credit: Berkeley County School District/youtube

 友情と愛の手を差し伸べるだけで、人は互いの人生に大きな影響を与えることができるということに、この先成長したキャメロン君はきっと気付いてくれるだろう。

References:‘You my little buddy’: Berkeley County bus driver changes kindergartner’s life/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 子供の心を救うには子供に関わる大人たちに余裕がないとだめなんだろうな。
    子供に直接的な関わりがない人間はやっぱりその負担をある程度引き受けるべきだろうし、その負担を受け止められる余裕をそれらの人間が持てる世界にしていかないと。
    実際は余裕がなくてカツカツイライラ相互マウントでギスギス…なんでこうなってしまうんだろう…

    • +21
  2. 自分がそういうのを任されたら
    余計に悪化させそう…

    • +7
  3. 学校卒業してスクールバスに乗らなくなったら、また問題児に戻りそう

    • -13
    1. >>5
      この子が成長してフライアーソンさんと離れなきゃいけない時が来たとしても、この子が本当に必要としているなら自ら連絡を取るしフライアーソンさんも応じてくれるはず。
      この子の野球の試合にだってくるような間柄なんだから。

      • +15
  4. いずれ卒業したり退職されたりするだろうけど
    この友情はずーっと続いてほしいね

    • +14
  5. Good Will Hunting × ベイブルース物語 × There Must Be An Angel
    という名作欲張りセットな出来事

    • +3
  6. 皆が子供を大切にしてるのは良いことですね

    • +8
  7. 依頼された彼にどれだけ特別なお金が支払われたのかが気になる
    彼が費やした時間に対しては、感謝とかお礼の言葉を与えてやったんだからお金は要らないよねみたいなケチの押し付けで終わらせてほしくないね

    • -15
    1. >>9
      みんなこういうものは、回り回って自身に慈悲深く返ってくることを知っているから見返りなんか受け取らないよ。

      いい歳してくれば分かる。
      人の生涯で得るtakeの量は、giveの量と相関してる。こういうものは、直接見返りを求めてはいけない。

      • +14
  8. 映画化決定
    未公開時点で全俺が泣いた(´;ω;`)

    • +7
  9. ワテも経験しましたが、人との出会いはホンマに人生を変えまっせ

    • +7
  10. キャメロン君も運転手になってくれたら胸熱のエンド

    いやうん、無免許で鉄道社員になった伝説の運転士以外でだけど

    • -4
  11. 未来の天使だね。大きくなって、
    自分が周りからどれだけ愛されてたか知るんだろうな
    立派になってフライアーソンさん喜ばせてあげなよ

    • +5
  12. チャールズさんもすごいし、ウィリアムズ先生の子供たちへの愛と洞察力もすごい。
    こうした人達が、世界が最低な場所になるのを防いでくれてるような気がする。
    高名な学者や偉大なスポーツ選手じゃなくとも。
    1%でも見習いたいよ。

    • +8
  13. SOSを出してる子の手を離しちゃダメなのは分かるんだけど、その手を繋ぎ続けるのも疲れるんだな…

    • +8
  14. 問題を起こさなければ早く会える、と理解できる=わざと問題を起こしてたってことだから、何故問題行動をとっていたのかを把握してあげることこそが大事だと思うよ
    大人と信頼関係築けた今だから教えてくれそうだけど、下手打つと元通りだし難しそうだけどね

    • +4
    1. >>19
      違う

      会えないから問題を起こしていたのではない

      問題行動の原因は不明のままだ

      • 評価
      1. >>20
        違わないよ
        そう言ってるんだよ

        • 評価
    2. >>19
      それまでは問題を起こさないと、関心を持ってくれる大人がいなかったんだろう
      早く会いたいと思える人がいない、でも寂しい、忙しいからと相手にしてくれない、問題を起こせば相手をしてくれる

      • +1
  15. マジな話、あまりにやんちゃな子は発達障害等の可能性もあるからイイハナシダナーで終わらせないで診察受けた方が本人と周囲の為よ

    • 評価
    1. >>23 特別学級って書いてありますよ
      アメリカでは特別学級でも差別せず問題起こしたら校長室なのが興味深いですが

      • 評価
  16. 文章よく読んでない人が多いんだなぁ💦

    • 評価

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