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ちょっとかっこいいぞ!沖縄北部と石垣島で新種のゾウムシが発見される

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(著) (編集)

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 手つかずの自然が残された沖縄本島のやんばる国立公園と石垣島で、新種のゾウムシが発見されたそうだ。

 新たに発見されたものは、一般的なゾウムシとは異なり、トゲトゲの鎧をまとい、ペストを治療する中世ヨーロッパの医師がかぶるマスクを着用しているかのようで、なんかちょっとかっこいい。

 亜熱帯の島々からなる琉球列島は、豊かな生態系が築かれており、独自に進化していったものも多く、ここだけにしかいない特徴的な生物が存在する。

 このゾウムシも琉球列島の固有種かもしれないところから、「リュウキュウカレキゾウムシ(Acicnemis ryukyuana)」と名づけられた。

東洋のガラパゴス、やんばる国立公園

 沖縄本島のやんばる国立公園は、ここならでは固有種が数多く生息することから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる、生物の宝庫として知られる地域だ。

 そんな沖縄の生物を調査するべく、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは、2015年から沖縄本島各地に網をしかけて、さまざまな昆虫を捕獲してきた。

 その中にとても奇妙なゾウムシがいたのである。

 集めた標本を顕微鏡で調べていたジェイク・H・ルイス氏は、「この種を見つけた途端、目が釘付けになりました」とプレスリリースで語っている。

 「カレキゾウムシ属(Acicnemis)」の仲間であることはすぐわかったが、東アジアで確認されているものとは様子が違っていたのだ。

 「細長い鱗毛と独特の模様が、日本で確認されている従来の種とは異なっていました」

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リュウキュウカレキゾウムシ(A)は、肩の黄色い模様や、前翅の模様から見分けることができる。またセグロカレキゾウムシ(B)のように、カレキゾウムシの多くは跗節がハート型をしているが、リュウキュウカレキゾウムシにそのような特徴はない / image credit: OIST

琉球列島の固有種の可能性

 ゾウムシは長い鼻のような部分を持つ昆虫で、その特徴がゾウに似ていることからこの名前がついた。

 分類上はカミキリムシやハムシといったハムシ上科に近縁で、植物食によく適応した群である。

 種名のあるものだけで日本で1,000種以上、全世界では約6万種ともいわれ、多種多様な甲虫類の中でも特に大きなグループである。

 そのグループの1つである「カレキゾウムシ属」には180種以上が区分されている。

 このグループの新種であることを確認するのは根気のいる作業で、ルイス氏は文献や博物館のコレクションを入念にチェックして、リュウキュウカレキゾウムシがまだ知られていない種であることを確かめた。

 その特徴は、両肩に黄色いしまが伸び、殻のように硬い前翅(ゾウムシはカブトムシなどと同じ甲虫だ)に灰・黒・黄の鱗片が生えているところ。また背中や脚の下の方にも長い鱗毛が生えている。

 虫の捕獲ネットは沖縄各地にしかけられていたが、リュウキュウカレキゾウムシが見つかったのはやんばる国立公園の特別保護区だけだったことから、特別シャイな恥ずかしがり屋だろうと想像されている。

 そのユニークな特徴から、東南アジアに生息する仲間の親戚だと考えられているが、そう断言するにはDNAを解析する必要があるとのことだ。

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今回発見されたリュウキュウカレキゾウムシ(A) と、沖縄に生息するほかのカレキゾウムシの仲間。(B)セグロカレキゾウムシ、(C)アズマカレキゾウムシ、(D)ホソカレキゾウムシ、(E)マダラカレキゾウムシ、(F)ナカグロカレキゾウムシ / image credit:OIST

 一部のゾウムシは非常に美しい彩色を持っており、その美しさから昆虫コレクターに人気があるそうだが、今回発見された新種のリュウキュウカレキゾウムシも、マニアにとってはたまらなく美しいフォルムだろう。

References:New species of weird-looking weevil discovered in Japan / 沖縄科学技術大学院大学(OIST) / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 手つかずの自然なんて今の地球上にはどこにもないよ

    人間が直接手を付けてなくても人類由来の放射性物質やマイクロプラスチック、PCBやジェット機の排気ガスの影響などは数千キロ以上離れた土地まで届くし温暖化の影響も全地球規模で影響受けてるし

    人類が直接行かないようなジャングルの奥深くから深海まで人類の影響はすでに受けてる

    • -15
    1. >>2
      私も同意見。私たち人間がどれほど地球にとって害悪な存在なのかよくわかるね。

      • -8
      1. >>9
        人間の欲求を満たすために絶滅させられた生物も数知れずですからね

        • -7
  2. かっこいいね!
    トゲトゲを見て、生前のニュウドウカジカ先輩を思い出しました
    乙女ピンクのお肌は、深海から引き上げる時に皮膚が剥けちゃうかららしい

    • 評価
  3. 種類が最大の生物だしな
    変異も多いんだろう

    • +3
  4. かっこいい!
    いいニュースだけど乱獲されませんように

    • +2
  5. どれくらいの大きさのむしなんだろう
    毛の感じからするとすっごく小さそうだけど。、

    • +1
    1. >>8
      琉球新報によると「体長3.2~5ミリ」らしいです。比較としては身近なヤツで穀物を食べるコクゾウムシ(米にでることがあります)で Wikipedia によると「体長は2.1–3.5mm」ということで、それらよりはちょっと大きい感じみたい。

      • +3
  6. ゾウムシはみんなにゅっと伸びた口吻につぶらなお目目が可愛くてすきだ
    トゲトゲでカッコ良さもプラスだ

    • +1
  7. ゾウムシは炙っておやつとして食べる文化が有るらしいから

    • 評価
  8. 記事のトップ画像が虫嫌いには「ヒエッッ」てなるな。記事一覧で予告なく出されるにはちょっとショッキングな画像。
    虫好きとしてはかなりグッと来るいかした容姿なんだけど。つよそう。

    • 評価
  9. こういった生物が沢山いる状況が残る為にも、森林は必要だと感じますね。
    温暖化や雨、洪水なんかも、森林がある事で緩和されることも多いようですし。
    守れるものは守って、改善するところは改善していけばよいのではないでしょうか。

    しかし、ゾウムシって色んな形があって面白いしかっこいいね。

    • 評価

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