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AI「ChatGPT」が初のロボット設計に挑戦、トマト収穫ロボットが誕生

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(著) (編集)

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 自分自身をテーマにした論文を書くなど、研究者としても大きな可能性を感じさせるAIチャットボット「ChatGPT」だが、今度はロボット工学者としてデビューを飾ったようだ。

 デルフト工科大学とスイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究チームは、ChatGPTを企画段階から参加させ、ロボットを設計させた。これにより、見事なトマト収穫ロボを開発することに成功した。

 今のところ、すべてをChatGPTに任せることはできない。だが、特にコンセプトを考案する段階ではとても有益だったという。

 少なくとも、ChatGPTとのロボット共同開発は実りある前向きなものだったと、研究チームは『Nature Machine Intelligence』(2023年6月7日付)で報告している。

AIにロボットを開発させてみた

 今回、デルフト工科大学博士課程の学生フランチェスコ・ステラ氏らが目指したのは、ただAIにロボットを開発させることではない。

 彼らが知りたかったのは、AIが本当に人間の役に立つロボットを開発できるかどうか? ということだ。

 そこで、人間のように自然な言語を理解できる大規模言語モデルを基盤としたジェネレーティブAIで「ChatGPT」を使用することに。

 まず最初にChatGPTに投げかけた質問が、「今後、人類にとって一番の課題になることは何か?」だったのだそう。

 こうしたやりとりを通じてGPTが考案し設計、そして人間の手により開発されることになったのが、「トマトの収穫ロボット」だった。

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ChatGPTと共同開発されたトマト収穫ロボット / image credit:Adrien Buttier / EPFL

AIはコンセプトの考案が得意

 このAIとの共同開発を通じてわかったのは、ChatGPTはロボットのコンセプトを考える段階では特に便利ということだ。

 ChatGPTはロボット工学のほかにも幅広い専門知識をもっている。それを活かして、人間のロボット工学者の見識を広めてくれるのだ。

 たとえば、収穫を自動化したときに一番儲かる作物を教えてくれたのも、ChatGPTだった。

 コンセプトだけでなく、もっと具体的なロボットの仕様についても、ChatGPTは大切なアドバイスをしてくれた。

 たとえば、「トマトをつぶさないようロボットハンドをシリコンやゴムで作る」「ロボットを動かすには、ダイナミクセル・モーターが最適」といったことだ。

 こうしたAIとの共同作業を通じて、見事本当に使えるトマト収穫ロボを開発することができた。

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トマトを傷つけずに収穫する方法もAIが考案 / image credit:CREATE Lab/EPFL

ChatGPTはロボット工学者になれるか?

 この研究では、AIとの共同ロボット設計が実りある前向きなものであることが実証されている。

 ステラ氏が感じたのは、「エンジニアとしての人間の役割が、より技術的な作業に移ってきている」ということだったそう。

 今回の研究では、AIとの共同作業のあり方がいくつか探られている。

 そうした共同作業の究極とも言えるスタイルが、ロボットの設計をすべてAIに丸投げし、人間はただAIが言うことに黙々と従うというものだが、今のAIでは、この開発スタイルはまだ無理であることがわかっている。

AIの使用に伴う潜在的なリスク

 だがより大切な問題は、それが望ましいかどうか? ということだ。

 ChatGPTのような大規模言語モデルは、ときには間違うこともあり、その正しさを検証することが必要不可欠だ。

 この類のAIは、投げかけられた質問に対して「一番確率の高い答え」を生成するようにできているため、AIを使うなら、誤った答えや偏りのある答えが返ってくるリスクがあることを理解しておかなければならない。

 さらにAIにロボットを作らせるなら、設計の盗用、知的財産の侵害、トレーサビリティの問題など、ほかにもいろいろな課題に対応しなければならない。

 現時点では人間の手が加わることが依然として重要であり、AIと人間の共同作業が必要だということだ。

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AIと共同開発したトマト収穫ロボット / image credit:Adrien Buttier / EPFL

AIと共に開発するロボットの未来

 研究チームは、これからもトマト収穫ロボを使った研究を続けていく予定であるとのこと。

 また今回のようなAIによる新たなロボット開発も終わっていない。中でもとりわけ興味深いのは、AIが自分自身で自分のボディを設計できるかどうかというテーマだ。

 はたしてAIは人間の役に立つロボットを開発できるのか? これはまだ結論の出ない問いであると、ステラ氏は語っている。

References:ChatGPT designs its first robot with TU Delft | EurekAlert! / written by hiroching / edited by / parumo

本記事は、海外の情報をもとに、日本の読者向けにわかりやすく再構成し、独自の視点で編集したものです。

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この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 誰が考えだアイデアをパクったのかが後々問題になりそうな
    創造は出来ない技術だからね

    1. >>1
      あとで特許侵害が無茶苦茶出て巨額賠償請求される

      これを防ぐためにChatGPTで作成された成果物は人力で再チェックせにゃならんから、ChatGPTはそれほど万能ではないよな

      現実にはChatGPTの成果物はそのまま使えない

    2. >>1
      人間の創造だって過去の模倣の上に成り立ってるからやってる事やその仕組みに大差ないけど

      1. >>7
        >>10の人が紹介してるみたいな間違いやるくせに文章は書ける、という人間からすると不可解な動作するもんに「人間と大差ない」とか、だいぶ愉快な勘違いしてんな

  2. ChatGPTに専門的なこと聞くと嘘、間違い、デタラメだらけで全く使い物にならない
    普通にググって調べたほうがはるかに質の高い情報集められる

    1. >>5
      まあググってきたもんを適当にまとめる、みたいなことやるのが文章生成AIだからな、その分野の専門知識持った人間がググって調べた方がいい結果が出るのは原理的に確定してる。
      この記事の「特にコンセプトを考案する段階ではとても有益だった」・「ステラ氏が感じたのは、『エンジニアとしての人間の役割が、より技術的な作業に移ってきている』ということだった」てのもそういうことじゃないかね、ブレインストーミング的なとにかく何か発言することが重要みたいな局面では有用だが、具体的にきちんとしたものを構築する段階になると役に立たない。
      電子ひろゆきみたいなもんだからな。

    1. >>8
      AIの実力はこの程度だ

      質問 大谷のホームラン王の可能性は?

      回答

      大谷翔平選手は、2021年シーズンに日米通算46本のホームランを打ち、日本人選手としてはイチロー選手以来、20年ぶりにメジャーリーグのホームラン王に輝きました。

      文章すら理解してねえレベルだよ
      結果も間違っているしな

      1. >>10
        もう一度同じ質問をしてみてください。
        すでに「ChatGPT」は修正してますよ。

      2. >>10
        無料だからデータが古いんですよ
        だから古いのデータしか回答できない
        あと、個人情報保護なんとかでチャット相手も覚えてないから
        OK!Googleのように天気の位置情報とか予定を秘書のように出来ない
        これを、改良すれば秘書どころか
        友達や彼女の代りになるのはもうすぐだと思った

        GPTちゃんに『君をコピーしたい!』って聞いたらなんと
        俺のPC10台分のスペックが必要だったww凄いソフトですよ

        1. >>18
          全然わかってないな

          データの古さじゃない
          イチローはホームラン王なんてとったことないよ

          たった一行の文章すら理解していない

          1. >>24
            どうもMVPとホームラン王を混同してるフシがあるな

            • 評価
  3. 今でも美味しんぼが再開したら雄山にはこのロボットの取った
    トマトを食ってもらいたい
    こんなもん食えると地面に投げつけようとしたらぐーたらが
    食べもせずに何言ってるのだと突っ込み入れそうだ

  4. いろいろChatGPTとか遊んだけど…
    AIって「ネット上での集合知の中から多数派意見を優先して出力する」と思えば良い。

    だから…
    ・芸能ゴシップ関連は嘘ばかりなるし、人種問題等は偏見にまみれて差別的になる傾向が強い。
    ・医療関係は医者が見落とす症例を拾い上げて提示することが可能。
    ・プログラミング機械設計はある程度ただしい無難なものが可能(権利関係の確認は必須)
    ・お題を与えての小説は誰でも思いつく内容で誰でも思いつく結末になるのでおもしろくない(小説って普通の人が思いつかない内容だから面白いんだろ?)

    今は適材適所で使い道を模索中やね。

  5. AIに恐れをなしている人が増えている。
    自分たちより能力が上という意味での天敵のいなかった人類にとって初めての体験か。
    ボストン・ダイナミクス社のロボットたちを見ていると、なにもかも人類を上回るアンドロイドが現れる日も近いのでは?

  6. トマトの自動収穫の仕組みをデザインできるんだから野球選手の過去の成績をうまく取得できないからといって過小評価するのは勿体無いな
    ChatGPTは万能ではないから有用に使うには人間側の能力が求められるのが現状だよね

  7. chatGPTに将棋は出来るか?って聞いたら出来るというのでやってみたら
    めちゃくちゃ適当な将棋で
    あり得ない場所に動くので、こいつは小学生以下だと思ったww

    1. >>19
      ちゃんと教えてないからだよ
      将棋のルールを条件指定すればちゃんと指してくる

        1. >>23
          ChatGPTも小学生も教えたら学習する余地があるんだから
          うまくChatGPTを使いこなせないおじさんなんかよりも将来性があると評価できないもんかね

          1. >>31
            評価なんかしてないよ、するのは読んだひと
            現時点では自分で教えなきゃならない、それを知って欲しかっただけ
            ただ、いい加減なAIらしいのでどこまで実行できるかは改良次第だとおもうけどね
            いい加減な実行=経費の削減だと思うので
            有料版の売れ行き次第ってとこかな

            • -4
          2. >>32
            最新でないバージョンを無償提供することでユーザからの膨大なプロンプトを集める目的はあったとしても
            経費削減みたいなスケールの小さい考え方をマイクロソフトはしていなくて、売り上げ度外視で莫大な投資してますよ

            • 評価
  8. そのうち原発の設計とかやってくれるかも。
    今の日本は原発建設みたいな巨大プロジェクトの経験者が少なくなってきてて技術継承が上手くいってない。経験豊かな人が足りなくて色々大変らしい。
    経験の少ない人員で何かを作るにはAIは良いパートナーかも。

    1. >>21
      パイプラインの最適化とかは向いてると思うけど、人間がメンテする事まで考えてくれるかどうかは微妙

  9. GPTは有料版じゃないと役に立たないよ、無料版は鏡餅の作り方さえ分からない、(面白い出力してくれるけどね

  10. どういう考えを持つと人はChatGPTに対してマウントを取ろうと思うようになるのか
    ChatGPTに聞いてみようかな

    1. >>26
      聞いてみたけど、なんか長々と箇条書きで答えてたけどどれも要は「期待した答えが出せないから」で、それについての言い訳してただけだぞ
      こいつ、言い訳だけは上手いんだ

  11. ロボットなんか作れっこない。
    最初からロボット作れる奴が使って「AIが作ってる」と錯覚してるだけ。

    ニュアンスとしては「うちのワンちゃんは賢いので言葉が喋れるんです」系と同じようなもん。
    人間の側が誘導して、いいように解釈してるだけ。

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