メインコンテンツにスキップ

クロアチアの海底で奇妙な構造物を発見。7000年前に作られた石の道路だった

記事の本文にスキップ

20件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 クロアチア、コルチュラ島沖の海底で奇妙な構造物が発見された。調査の結果。7000年前に使用されていた石造りの道路であることがわかった。

 新石器時代にさかのぼるこの構造物は、かつてアドリア海に浮かぶコルチュラ島を、古代の人工陸地と結びつけていたものだという。

海に沈んだ新石器時代の失われた建造物

 今年5月、考古学者たちが奇妙な構造物を発見したと発表した。それは、クロアチア、アドリア海の水深5mほどのところに沈んでいる、古代の道路の遺構だという。

 幅およそ4mのこの道は、丁寧に石板を敷き詰められて作られていて、何千年もの間、海底の泥の
中に埋もれていた。

Cesta stara 7.000 godina u podmorju kod Koručule

 この石畳は、新石器時代(紀元前6000年~紀元前3000年頃)に、この地域に住んでいて、今は亡き海洋文化を築いたフヴァル人よって建設されたものと考えられている。

「道路の遺構以外に、後期新石器時代の装飾がほどこされた陶器、石斧、骨で作った工芸品、火打石のナイフ、矢尻なども見つかりました」発掘に参加した、クロアチア、ザダル大学考古学科の助教授、マテ・パリカ氏は語る。

 「陶器の発見が、この遺構がフヴァル文化のものであることの決め手になりました」

この画像を大きなサイズで見る
古代の道路が発見されたアドリア海 / image credit:University of Zadar/Facebook

道が繋いだ古代の集落

 考古学者たちは、この道路はかつてソリーネと呼ばれた近くのフヴァル人集落とコルチュラ島を結んでいたと考えている。

 前回2021年の調査中に、やはり現在は水没しているが、かつては人工陸地に存在したソリーネの遺跡を発見している。

 現場で見つかった木材の放射性炭素年代測定により、ソリーネはおよそ紀元前4900年頃にさかのぼる集落であることが判明した。

 「7000年前に、人々がこの道を歩いていたのです」ザダル大学の考古学者イゴール・ボルジッチは語る。

 集落の遺構は、いくつかの島に囲まれているため、大波から守られて遺ったのだろうのだろうという。

Facebookで開く

 「この道路を約7000年前の人々が歩いていたと思うと感慨深い」ザダル大学の考古学者で水中発掘にも参加したイーゴリ・ボルジッチ氏は語った。

 新石器時代の島の集落は それほど頻繁に発見されていない。古代の人々が歩んだ道を今我々が探し当てたということは、考古学者にとって、まさに過去へのタイムマシンを手にしたような感覚なのだろう。

References:Remains of 7,000-year-old sunken stone road discovered off Croatia’s coast / written by konohazuku / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. なぜ海中に没してしまったのか理由を知りたい

    • +5
    1. >>1
      記事にある通り「人工陸地」だからじゃないかな。
      ダムや堤防だって、メンテせずに放置してれば脆くなって壊れて、貯めてた水や防いでいた波が入ってきて、一種の洪水や氾濫みたいになる。
      すると絞るように流入する水の強い浸食作用でどんどん傷穴が広がって、やがて水没する。
      沖ノ鳥島みたいなのを想像してみるとわかりやすいかも。

      • +2
      1. >>3
        紀元前4900年に人工陸地ってちょっとやそっとではない凄さの気がするが、大して話題にされてないな

        • +9
    2. >>1
      不思議ですよね。
      日本では 7000 年くらい前がピークの縄文海進期は今よりも気温が 2 ℃くらい高く、海水面も高かったとされており小田原には現在の標高 22m くらいに汀(波打ち際)の線があるといわれています。しかし一方で同じころの遺跡が九州の西では海面下 3m とかにあるのです。
      海水面の変動もあれば地殻変動という説という説もあり、ほかの説もあって一つの説で全部を説明できないモヨウ。

      • +6
    3. >>1
      3.11では東京近郊でも埋立地が割れて上下しながら水を噴き上げていた。メンテしないと現代の人工陸地も100年持たない気がする。

      • +5
      1. >>15
        関西空港はちょとずつ沈下してるぞ
        下の方の地盤固めようがなかったから
        自然沈下で固まってくように織り込み済みの沈下だけど

        • +4
        1. >>17
          ちょっと関係ないけどしばらく前に「ニューヨーク市が上の重みで沈んでいる」話がありましたね

          • +3
    1. >>2
      エデン ペルシャ湾海底説とかあるね
      最終氷期頃ペルシャ湾内は湿地帯と草原や森で、周囲の乾燥が進む中で水源(淡水)が豊富だったから植生が維持され動物達が集まっていたと考えられていて、人類もそこに集まり狩猟採集生活を送っていたと想像されている。
      しかし最終氷期が終わって海面上昇の関係でその豊かな土地が段々水没していってしまい現在の湾になったってやつ

      • +1
  2. うん千年単位だと今とは地形も結構違ってるんだろうな
    結局自分が生きている今しか体験できはしないけど不思議なもんだね

    • +3
  3. 氷河期は瀬戸内海とか陸地だし、日本海は内海、
    逆に縄文海進の時は関東の多くは海の下

    • +3
  4. 道があったのは本当なんだろうけど、いくらなんでも年代が古すぎない?

    • -8
  5. 石畳?靴を履いて荷車があった論拠やな。

    • -3
  6. 7300年前の鬼界カルデラ噴火で世界の気温が下がり小氷河期になって海水面が10メートルくらい下がってたりして。
    インドのカンベイ湾の海底遺跡が9500年前、世界の気温は一万年以上前の氷河期から気温が上がり続けて7000年前頃に安定したという通説が正しいとすれば、こっちの遺跡7000年前という見積もりが間違ってる可能性もあり?。

    • 評価
    1. >>11
      最終氷期最盛期でも海面の低下速度は100年で2m程度らしいから
      小氷期に数百年で10m下がるのは難しい気がする。

      • +2
  7. 1万2000年前大規模な海面水位の上昇があった
    つまりのその前の陸地はもっと大きく
    海ぞいに生息してる人間の位置も今の海の中だった事になる

    アトランティスやムーなどあながちホラでは無いのかもね

    • +4
  8. 規模は全く違うけれど、沖縄とか諏訪とかの国内のそれを思うと水中遺跡ってワクワクするなあ。

    • +7
  9. 興味深いけど炭素年代測定は誤差がかなりあるから、年代計算は半分眉唾で見るくらいがいいと思う。
    周囲の遺跡との比較でも、年代は段々インフレしていくものだし。考古学の哀しいところ

    • +1
  10. 7000年も前に石畳の道を作るとか凄い文化レベルだよね。我々の知らない文明で、壊滅して痕跡の消えてるものも沢山あるんだろうな。

    • +5

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。