「おまえらの世話にはならねぇ！」マンホールにはさまったリス、激しく抵抗を続けるも無事救助される

　ドイツのドルトムント市で、マンホールの穴に頭がスッポリはまってしまったアカリスが消防隊員らによって救助された。

　しかし、このリスは「人の助けなどいらぬ！」派だったようだ。隊員らに噛みついたり引っかいたりするなど、抵抗しまくったが、最終的に無事救助された。

マンホールの穴にはまったリス

　4月11日午後、ドイツ、ドルトムント市で通行人の女性が、道路のマンホールカバーの穴に頭だけ出しているアカリスを発見。どうやら穴が小さすぎて挟まってしまったようだ。

　女性はリスを助けようとしたが、リスは彼女の手を噛んだ。自分では手に負えないと判断した女性は消防署に通報し、消防士たちにリスの救出を任せた。 マンホールの穴に頭がはさまったアカリス / image credit:Feuerwehr Dortmund

お前らの助けなどいらぬ！救助に抵抗するリス

　 現場に直行した5人の消防士らはマンホールカバーを持ち上げて、穴からリスを引き出そうとした。

　しかし、このリスは無頼派だったのか、人間が嫌いだったのか、近づくものすべてに攻撃的な態度を示した。

　消防士たちは慎重にリスを扱ったが、リスは彼らに噛みついたり引っかいたりするなど、救助に抵抗した。

　消防署は「今回はかなり厄介な救助となりました。リスは全く協力的じゃない上に、マンホールに挟まっていながらも抵抗し、噛みついてきたのです」とコメントしている。

何とか救助に成功

　それでも消防士たちは悪戦苦闘しつつ、なんとかリスを穴から解放することに成功。リスに怪我はなかったという。

　助けてもらったとは全く思っていないリスは、穴から出してもらうと、「今回はこれくらいで勘弁してやる」と言ったか言わないかはわからないままに、とっとと近くの木に消えていったという。 なんとか無事救出されたアカリス / image credit:Feuerwehr Dortmund

4年前にも同じ出来事が

　リスの頭、はさまっちゃいました事件はこれが初めてではない。2019年にも同じようにマンホールカバーの穴に頭をはめてしまったリスが救助されている。

　その時も消防士たちが駆けつけて無事に解放したとそうだが、今回救出されたリスが4年前と同じリスかどうかは分からないと、消防署は語っている。

　まあリスにもいろんなタイプがいるわけで、人間に助けてもらったことで懐くリスもいれば、人間に襲い掛かるリスもいる。

　人間にもいろんなタイプがいて、動物にもいろんなタイプがいて、それで世界が回っているわけだし、世の中ってそんなもんさ。

References: Feuerwehr Dortmund | Facebook / FW-DO / written by parumo
あわせて読みたい
囚われの身となった食いしん坊のリス、バードフィーダーから出られず救出される


脚にしがみついて離れない！ある日森の中で出会った野生のリスと男性の物語（ロシア）


リスに備蓄されすぎた車。たった数日で大きなバケツ7杯分を大量投入された件


赤ちゃんリスを保護。何度も野生に返そうとしたが結局戻ってきてしまい永遠の家族に


またしてもアライグマはさまる。下水道の格子にスッポリはまり込んだアライグマの救出劇（アメリカ）