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3万年前を生きた先史時代のエジプト人の顔を復元

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(著) (編集)

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 およそ3万年前、エジプト、ナイル川の渓谷に住んでいた男性の顔が復元された。ピラミッドが建設されるずっと前、旧石器時代時代を生きた男性だ。

 復元された画像を見ると、先史時代のエジプト人をとても身近に感じることができるかもしれない。

 この顔の復元は、ブラジルを拠点とする考古学者のモアシル・エリアス・サントス氏と3Dデザイナーのシセロ・モラエス氏によって作製された。

 ふたりは、1980年にナズレット・ハテル2の先史時代のエジプト遺跡で発見された、ほぼ完璧な人骨に基づいて、この作業に取り組んだ。

 この遺骨は若いアフリカ系男性のもので、身長はおよそ165センチ、10代後半か20代だったと思われる。

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3万年前、ナイルの渓谷を歩き回っていた男性の顔 / image credit: Moacir Elias Santos/Cicero Moraes ( CC BY 4.0 )

先史時代のエジプト人は現代的な頭蓋骨を持っていた

 骨格の年代測定は、骨質がかなりバラバラで、1980年代初期の放射性炭素年代測定技術がまだ基本レベルの段階だったため、うまくいかなかった。

 だが、幸いなことに、遺骨のそばにあった石斧が、3万5000年年から3万年前のものだということが判明した。

 頭蓋骨は、”現代的”だと考えられ、この男性は現在の私たちと同じくらいの認知能力があった可能性があることが示唆された。

 だが、遺骨にはいくつかの”古風な”特徴もあり、とくに現代のホモ・サピエンスに比べて顎が大きい点が注目される。

 写真測量法を使って頭蓋骨の形状をとらえ、さまざまな科学的手法を駆使して、遺骨の失われた部分をつなぎあわせた。

 ほぼ完璧な頭蓋骨の様相がつかめたら、今度は軟組織が頭蓋骨のどこに、どのようにしてついていたのかを突き止めなくてはならなかった。

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実際の顔に近づけるための最終ステップ / image credit:Moacir Elias Santos/Cicero Moraes ( CC BY 4.0 )

 頭蓋骨だけを使って復顔するのは、科学的には正確ではないため、芸術的なセンスが必要だった。

 頭蓋骨の形状だけでは、筋肉や脂肪のような軟組織が、実際にどのようについていたかについて、限られたことしかわからないためだ。

 こうして、彼らはふたつの最終イメージを作った。

 ひとつは、より客観的、科学的な顔、もうひとつは、主観的、芸術的な顔だ。科学的なほうは、細かい仕上げをしないラフな作りだが、芸術的な法は、髪や、うっすらと生えた髭、表情豊かな瞳など、より特徴的な顔になっている。

多分に推測の要素が入っていますが、一般に公開される作品として、頭蓋骨を見せるだけでは非常に困難で、目を閉じた無機質な白黒画像では不十分な、完璧な人間らしさに必要な要素を表しています

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より客観的な要素を表した復顔 / image credit:Moacir Elias Santos/Cicero Moraes ( CC BY 4.0 )

石器と頭脳に頼った狩猟生活

 この男性は、石器と頭脳に頼った狩猟生活を送っていたのだろう。

 彼が生きていた時代から2万5000年後の紀元前6000年頃になって初めて、エジプト全土に人が長く定住する入植地が現れ始めたのだ。

 この地域はもちろん、非常に複雑な文化や建築の偉業で知られ、あらゆる古代文明の中でもっとも印象的な遺物を生み出した場所だ。

 古代エジプトが、どのようにしてそこまで発展したかは、大きな謎としてよくとりあげられるが、研究者たちは最近、より明確な考え方をもち始めるようになっている。

 この研究は『OrtogOnline』に発表されている。

References:Long Before The Pyramids, This Is What The People Of Egypt Looked Like | IFLScience / See the oldest human ever found in Egypt in stunning new facial approximation | Live Science / written by konohazuku / edited by / parumo

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この記事へのコメント 24件

コメントを書く

  1. 家の御近所さんに そっくりな中学生男子が居る

    • +3
    1. >>5
      サムネだけ見た瞬間なぜカラパイアに八村塁が?と思ってしまった

      • +1
  2. >多分に推測の要素が入っていますが、一般に公開される作品として、頭蓋骨を見せるだけでは非常に困難

    ここのコメントを見ると、むしろ頭蓋骨を見せただけのほうが良かったと言える

    • +2
  3. あごの骨が発達している気がする。
    カラパイアの記事によくある古代人の顔の復元ってどれもあごが発達しているように感じるから、やはり現代人は食生活の変化であごが退化しているのでは?と思っちゃうなあ。
    (医学的な統計でどうなっているかは知らない)

    • +4
    1. >>10
      以前にも顎の発達した少女の頭部復元が記事になっていたけど革をなめすのに噛んでいたからではないかということだった

      • +5
    2. >>10
      江戸時代くらいの人でも食べてる物の差で
      顎の発達度合いが違ったりするから
      育った環境によってもかなりの差が出るんだろうね。

      • +5
  4. 知り合いの漁師にこんな人いる。
    顎がガッシリしてるところが特に

    • +2
  5. あの物語から遡ること2万年前の物語
    「起源3万年」

    • +1
  6. 鈴木亮平さんでしょ。
    菜々緒さんもいたら
    救命チーム

    • -3
  7. モーフィアスの人って書こうと思ったらすでにあった
    つる無しサングラス掛けてほしい

    • +1
  8. 以外にふっくらさん?
    なんか全体にアジア人っぽさもあるよね。

    それにしても何歳の想定か知らんけど、
    今より過酷な環境で暮らしてたんなら
    シワとかも深く刻まれてそう。
    模型のウェザリングみたいにもっとシワとかヒゲとか増やして、
    発達したアゴの筋肉を感じさせる、
    ワイルドな歯をむき出しにした笑顔とかも見てみたい。

    • +5
  9. 鼻が削がれる前のスフィンクスの顔はこんな感じだったのかもしれない
    つまりスフィンクスはエジプト人ではない

    • -3
  10. ローレンス・フィッシュバーンに似てる気がする

    • +1
  11. 彫りが深くないから黄色人種に見えるね
    ファラオのミイラとかはもっと鼻頭高かった気がする

    • +1

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