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生徒に「自分の死」を想定した作文を書かせた教師が解雇される

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(著) (編集)

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 アメリカでは、いつ何時、銃による乱射事件が起こるかわからない。1日1件以上、銃による事件が発生している。それが、今日のアメリカの現状だ。

 フロリダ州の高校に勤務していた心理学の教師は、銃社会アメリカの現状を教えようとして、授業でクラスの生徒たちに、銃撃事件の当事者となり、自分が死んだ場合を想定する作文を書かせた。

 しかし、それが原因で後日解雇されてしまった。教師は、「何も悪いことはしていない」と主張し、現在解雇に対して控訴しているという。

Florida teacher fired over ‘inappropriate’ lesson: ‘I didn’t do anything wrong’

心理学教師が生徒らに射撃事件で自分の死を想定した作文を書かせる

 心理学の教師として15年のキャリアを持つジェフリー・キーンさんは、今年1月からフロリダ州オレンジ郡にあるDr.フィリップス高校に勤務していた。

 この高校では、最近発生したテネシー州ナッシュビルの学校銃撃事件を受け、銃撃事件に対する緊急訓練が行われた。

 そこでキーン教師は緊急事態訓練の一環として、銃撃事件に対する心構えを、心理学の授業に結び付け、自分が死を想定した作文を書かせた。

 生徒に「もし24時間後に死んだら、昨日と何が違っていたか?」と疑問を投げかけ、「自分の人生において本当に大切なことは何か?」と考えさせることが目的だ。

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image credit: youtube

 キーンさんは、後日メディアの取材に応え、このように話した。

生徒たちが、今から24 時間後に死ぬとわかったら、彼らは昨日とは違う行動をするだろうか。思考や行動を変えて、生きるためにこの世界で何が重要かを示そうとするだろうか。

生徒たちがどのように考えるのかを知りたいという思いで、作文を書くよう求めました。

「射撃されて君たちは死ぬことになる。さぁ、ストレスを感じなさい」と意図したつもりは、まったくありませんでした。(キーンさん)

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photo by iStock

授業内容が不適切と判断され解雇に

 15 年のキャリアを持つ教育者のキーンさんは、1日目の最初の授業で、一部の生徒が学校のカウンセリングを受けなければならないほど動揺したことを知り、「授業は決して君たちに不安を抱かせることを意図したものではなかった」と説明したそうだ。

 しかし、別のクラスでの授業時、学区のスーパーバイザーが観察に来た。

 キーンさんは、「銃撃事件が発生している状況で、君たちがもしトイレにいたらどう行動するか」と生徒たちに尋ねると、突然スーパーバイザーが授業を中止するよう指示したという。

唖然としました。

私は、生徒たちに自分たちが住んでいる世界について、銃の安全性や射撃者の存在などの話をしていたところでした。

 保護者からも「子供たちにトラウマを与えるような授業は許せない」という苦情が殺到し、学校側はこの事態を重く受け止め、キーン教師に対して辞職するか解雇するかを選択するよう求めた。

契約に違反せずに辞任する選択肢があると言われ、「私は何も悪いことをしていません」と抗議しました。

「もし、悪いことをしたというのなら、それが何であるか教えてください」とも言いました。ですが、彼らの返答は「それはできない」というものでした。

だから私は言いました。「そうですか。ならば、私がどんな過ちをおかしたのかわからないまま、あなたたちは理由もなく私を解雇するのですね。」

キーンさんは解雇に対し控訴中

 オレンジ郡地区の広報担当者は、この1件について声明で次のように述べている。

Dr.フィリップス高校に通う生徒の家族は、教師が校内暴力について不適切な課題を与えたことを知らされました。

そのため行政はすぐに調査し、試用期間中の従業員を解雇しました。

 なお、学区はキーンさんが解雇を訴えているため、事件の具体的な詳細について話し合うことはできないと話している。

 メディア取材で解雇について憤りをあらわにしたキーンさんは、授業を行ったことは後悔していないと断言した。

 また、「結果を承知の上で、もう一度同じ内容の授業をするかどうか」という問いについては、「絶対にします」と答えた。

 現在、キーンさんは解雇に対して控訴中ということだ。

References:Florida teacher fired over ‘inappropriate’ lesson: ‘I didn’t do anything wrong’/ written by Scarlet / edited by parumo

追記(2023/04/14)本文を一部修正して再送します。

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この記事へのコメント 63件

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  1. そういうのには敏感になるのに
    銃社会だもんなぁ... わからんな。

    • +35
  2. 銃社会に生きる高校生なら不適切だとは思わんな

    • +51
  3. 学校がやるべきレベルかって言われるとうーんって思うけど、親の立場ならやらせてみたいって思うかな
    解雇はやりすぎだと思う

    • +24
  4. つくづく日本に生まれてよかったよ
    自分ならアメリカで生きていけそうにない

    • +19
    1. >>8
      アメリカで生まれてたらもう順応するしかないんやろな。ワイ留学してたけどなんかもう一気に色々諦めモードなったもん。衛生とか安全とか、生まれた時からある程度当たり前に保証されてた日本がすごすぎるって気づいた

      • +3
  5. 高校生なら一度考えておいていいと思うけどな
    寿命か、でなければ人災や不慮の事故かも、災害かもしれないその日は誰にでも一度訪れる
    でもただ考えさせるだけじゃなく、その後のケアは必須だろうし保護者の協力も欲しい

    • +30
  6. 銃社会であり、コロナ禍を経ても死は日常であると考えさせない方が罪深いと思うよ……

    • +13
  7. 何が問題なんだ
    現実問題に直面するのは大人だけじゃなく子供達本人もだろうに
    自分の身に降る掛かる可能性が有る事すら考えさせないで何を学べと言うんだろう

    誰だっていつ死ぬか判らない
    それ知って子供が絶望したなら、だからこそ今を大切に生きるんだと教えれば良いだけじゃ無いか

    • +34
    1. >>12
      こいつの動機は「生徒たちが、今から24 時間後に死ぬとわかったら、彼らは昨日とは違う行動をするだろうか。思考や行動を変えて、生きるためにこの世界で何が重要かを示そうとするだろうか。」であり、子供たちを守るためのものじゃない。
      そんな個人的な興味のために、確立もされてないトラウマを植え付けかねない手法で子供達に作文をかかせた。このマズさよ

      • -8
  8. アメリカでは多くの学校で銃撃を想定した避難訓練を行っていて、そこでもやはりショックを受ける教員生徒は少なくないと聞いたけど、それとどう違うのかな

    • +11
  9. 日本でも必要
    危機管理能力の向上につながる

    • +8
  10. 銃無くす方が先のような気がするけど
    銃を推進する奴は誰も逮捕されないんだよなぁ

    • +11
  11. 解雇事由を明文化できませんってのはいかんよな
    親たちは自分の仕事で同じこと言われたら納得するんかな

    • +21
  12. この教師は悪そうな顔してるけど、別にこういうのはやってもいいと思う。
    死が取り返しのつかない事だってきとんと理解してない方が乱射事件とかやるんじゃねーの?

    • +9
  13. 仮に大多数の生徒に対して良い影響があったとしても、とくに精神障害など過剰に反応してしまう子どもが僅かにいて悪い影響が出ると大問題になるからやめたほうがいい

    • +4
    1. >>22
      こういう一部少数者に対する配慮ってやり過ぎると全体としてマイナスになるよね
      行き過ぎた配慮は考え物だと思うわ
      何も出来なくなる

      • +7
  14. 言いたいことは解るが、意図を読み取れる子もいればそうでない子もいるのだから、この教員の準備不足だし自身の思考が足りてない
    時間や命の使い方を考えるなら事故や災害で死ぬという設定でも良いわけで、殺人というタブーに触れる必然性に欠ける
    銃が必要かどうかを考えるなら、一つの状況だけ考えても意味が無い

    • -1
  15. アメリカは根本が間違っている
    教師は現実にある脅威の銃撃という解決すべき課題を出しただけ
    教師を消して解決ではなく、銃の根絶を目指すべきなのにおかしい
    自由の国アメリカという問題を表してるね

    • +15
  16. 小学生ならともかく高校生で、しかも心理学の授業なら不適切とは思えない

    • +25
    1. >>27
      宗教の時間がないなら心理学/道徳でやるしかないし、やって良い授業だと思うなぁ
      小学生ならともかく高校生なら「死について考えるなんてとんでもない!手厚くフォローしてあげなきゃ」とか過保護なこと言わなくて良いと思う。車運転できるくらい大人って見てる州ならなおさらね

      • +9
  17. うーん…難しいよね
    この人はこれをきっかけに高校ではなくて専門的な学術の世界でやっていったらいいんじゃないかな

    • -11
  18. あなたが今 若くて健康で 幸せでも
    死はあなたの隣にいる
    いつ死んでも悔いのない人生を送りなさいと
    ポジティブな気持ちになるように
    前置きと指導をする内容にしておけば…

    • +3
  19. 日本で言えば「大地震が起こってこの地域が津波に飲まれました。あなたはどのように行動しますか。もし命を落とした場合家族に対する気持ちに変化はありますか。」という授業をしたらトラウマを植え付けた!と言われていきなり職を失うということ。いかにアメリカが狂っているかがわかる。

    • +17
  20. まあしゃあない
    銃撃事件発生の諦観と無力感の強制が感じられるからな
    転じて支配意図の懸念も考慮しないとならない
    教育は難しいね

    • +2
  21. > 生徒に「もし24時間後に死んだら、昨日と何が違っていたか?」と疑問を投げかけ、「自分の人生において本当に大切なことは何か?」と考えさせることが目的だ。

    死があるからこそ、一日一日を大切に生きる

    授業よりもはるかに重要なことだ

    非情に有意義な視点なのに、こういうことが理解できないバカがクレーム入れる

    • +6
  22. 個人的には教員のこと支持したいが……

    日本とは死生観が違うんだろうなぁ。良し悪しなんだろうけど。
    ただし「こんな授業をしました。生徒によっては自分の意図と違う受け取り方をされたようです、そんなつもりはありませんでした。ショックを受けた生徒もいたようですが私は間違ってません」ってのは教員として能力不足というか、自分の受け持ちの子供達に対する評価がズレてる気もする。

    • +4
  23. 小学生ならまだしも高校生ならこれぐらいの事をしてもいいとは思うけどな。
    ただし、何も変わらないと言い出されたらこの先生の本来の趣旨には合わないだろうし、そういう意味では緊急事態訓練や心理学の授業として1時間だけではなく1学期単位でする話になるのでは?

    • +3
  24. 終活みたい、高校生には早いのでは?
    殺人とかショッキングなのではなくて、津波(これもショッキングか?)とか火事とか防災訓練みたいにしとけば…
    銃社会だからこれも防災なのか?

    • -7
    1. >>38
      乱射事件で子供が死んだからこの授業をやったって書いてるのに読めなかったの?
      その事件では小学生が死んだのになぜ高校生だと早いの?

      • +9
      1. >>41
        小学生が死んだから小学生の授業でやればいいってことか?
        まだ社会にも出ていない人たちなのに
        採用された会社でこれから頑張るぞー!と思っている時(この場合人生の初期の段階ってことね)に、先輩から「どうせやめるんだし、(死ぬってことね)」みたいなこと言われたら腹立たないか?

        • -4
  25. 大事なことだけど、まず「やる前に同僚に相談」
    授業の意図、やり方、薦め方と落とし所を説明
    注意点などのアドバイスを貰い
    こういうストレスに「弱い生徒のフォロー」を頼まないと
    (あと実際に事件事故などで家族を失った生徒がいるかどうかも)

    心理学者にもおかしな人はいるからね

    • -4
  26. 生徒さんの気持ちを考えると…
    近い人が銃撃事件で亡くなっていたり傷ついていたりして辛かったのかも。
    自然災害とは違って個人の一方的な思いで傷つけられるわけだからその部分が上手く飲み込めなかったのかもしれないね…。
    結構センシティブな話題だし教師の知識欲を優先しすぎず、上手く導ければより有意義な良い授業になったのかなーと思いました。

    • -1
  27. リアルな国だと逆に命についてとか考えられないんかね

    • +2
  28. 小学生の頃、「もし明日世界が終わるとしたら」というテーマで作文を書かされたことがある
    意味としては「24時間以内に死ぬとしたらどうする?」と同じだ
    別に当時それが問題として取り上げられたり、同級生がトラウマを抱えたりすることも無かったよ

    • +7
  29. >射撃事件で自死を想定

    自分が犯人の想定なの?と一瞬思ったけど、
    云わんとすることは「射撃事件で自分の死を想定」か。

    • 評価
  30. 亡くなるときを想像して書かせるのはいいとしても
    トラウマを植え付けかねない銃撃事件の当事者なのかと
    強姦された後に命を奪われたことを想像しなさいと言ったら問題でしょう

    • +2
    1. >>46 >>47
      日本でいう「交通事故で~」とか「自然災害で~」並みに、
      “突然の不慮の死”のシチュエーションとして
      アメリカでは具体的に想像しやすい若年層の死因なんでは。

      「もしあなたが急死したら~」という広い漠然とした言い方だと、
      健康な高校生ぐらいの年代なら、あまり「死」を
      明日の我が身として真剣に捉えて考えにくいんじゃないだろうか?
      具体的シチュエーションを出した方が、身につまされやすい。
      逆に、広く漠然とした言い方でも リアルに死と向き合う子なら、
      わざわざ授業で触発するまでもなく普段から思策してそうだし。

      • 評価
  31. 死という人類が避けて通れない運命を真面目に考える機会を与えた意義はとても大きいし、その点については高く評価できる事だと思う。
    問題は銃乱射事件の直後にわさわざ銃による死をテーマにしてしまった事はタイミング的にも不適切だったし軽率だと思うかな。
    もし銃による死をテーマに含むなら、銃だけでなく車の事故で命を失う、災害に巻き込まれて命を失う、戦争に巻き込まれて命を失う等の様々なケースを想定して、「もし何かしらの原因で命を失うとしたら?」という広い意味で取り扱えば理解してもらえただろうし、生徒にとっても価値のある授業になったのになと思う。

    • +4
  32. 遠回しの論文を書かせるから悪いんだよ
    生徒に銃と死の関連を教える為の論文だろ?
    ストレートに銃の危険性についての論文でいい
    そしてさりげなく死亡人数と死因をグラフで教え込む
    この辺でやめとけば全く問題ないことなのに

    • 評価
  33. >銃社会アメリカの現状を教えようとして、授業でクラスの生徒たちに、銃撃事件の当事者となり、自分が死んだ場合を想定する作文を書かせた。

    至極まともな動機なのに解雇される理由が分からん
    そうならないようにするための「心構え」なんだから「緊急訓練」と同じだろ
    しかも解雇の理由を尋ねても「説明できない」て…

    • +3
  34. 昔、この手の話を自分のブログでしたことあるけど(死生感が…みたいな話)、真剣に聴いてるのは10人のうち、1人いるかいないかだった

    • +2
  35. 日本なんて原爆グロ映像とかでトラウマ植え付けて思想誘導するのが教育として賛美されてきたのに
    それよりよっぽど個人レベルの現実に即した問題について考えることすら許されないのか

    • 評価
  36. 現代は繊細で傷つきやすい人間の方が声がでかいからな

    • +2
  37. こういうバカな親がいるから銃がなくならないんだろうね。問題に対して蓋をするだけで向き合ってない。

    • +7
  38. 明日死ぬとしたらそれまでに何をする?っていうテーマって、なんでも願い事がひとつ叶うとしたらなんてお願いする?の次くらいに子供内で適当に話されてる内容だと思うけど、アメリカではそうじゃないんだろうか

    • 評価
    1. >>56
      たぶんだけど、宗教とか絡んでくるんでは

      • 評価
  39. youtubeなんか魚捌く動画ですらBANするもんなw
    死や流血を想起させるものとか。

    ちゃんと向き合えばいいのに。
    そういうの規制しまくってる国の犯罪率の多さをどう考えてるんだアメリカは。

    • +10
  40. 自死とは自殺の言い換えなので、この場面で使うのは相応しくないと思います。

    • +2
  41. 俺がこんなん書かされたら気が滅入るけど
    回り回って他人の死についても考える時間になるだろうし
    銃社会における道徳教育って意味では
    ショッキングだけど有効なのかも

    • +1
  42. すごいなー
    ケータイとPCと全く評価が違う
    それぞれ覗いて比べてみ

    • +1
    1. >>61
      若い人たちには理解が難しい課題であることの現れでしょう。
      だからこそ、18才で社会に出て成人として扱われる前に一度考えて欲しいと願う大人は少なくないでしょう。

      • +1
  43. この教師は心理学で何を学んできたのか
    こんな課題を出したら生徒が動揺することは予見できなかったのか?

    • 評価
  44. 人をカウンセリング送りにしておいて、また同じことすると言ってるんだからタチが悪い
    この教員をカウンセリングさせた方がいいと思う

    • 評価
  45. アメリカで暮らす成人の5人に1人が「家族が銃の犠牲になった経験がある」との調査結果が報告される

    • +1

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