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「ターミネーター・ゾーン」と呼ばれる特別な領域内の惑星に球外生命体が存在するかもしれない

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(著) (編集)

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 遠く離れた太陽系外惑星の昼と夜の狭間には、もしかしたら宇宙人が存在するかもしれないという。

 昼と夜に挟まれたリングのような領域のことを「ターミネーター・ゾーン」や「明暗境界線」という。

 これまで地球外生命の捜索といえば、海におおわれた惑星ばかりが注目されてきた。

 だが米カリフォルニア大学アーバイン校の天文学者チームは、恒星に対して常に同じ面を向けている惑星のターミネーター・ゾーンもまた、生命発見が期待できる有力な場所であると主張している。

昼と夜に挟まれ、潮汐ロックされた「ターミネーター・ゾーン」

 この宇宙に存在する恒星で一番ありふれているのが非常に低質量の恒星「赤色矮星」だ。そのため中心部は比較的低圧で、核融合の速度は遅く、そのため温度も低い。

 このタイプの星は、これまでに知られている恒星のおよそ7割を占めている。

 『The Astrophysical Journal』(2023年3月16日付)に掲載された研究では、地球外生命を探すのならば、こうした赤色矮星の惑星を調べるべきだと主張する。

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photo by Pixabay

 そうした赤色矮星を公転する惑星は、潮汐の影響で自転と公転のサイクルが同期しているものが多い。

 つまり特定の面がいつも恒星の方向に向いており(潮汐ロック)、片側は永遠に昼で、その裏は永遠に夜なのだ。

 その昼と夜を隔てるリングのような境界のことを「ターミネーター・ゾーン(明暗境界線)」という。

 今回の研究の主執筆者アナ・ロボ氏らによれば、その昼と夜を分ける境界線は、生命にとって適度な温度である可能性が高いのだという。

 惑星の昼側は灼熱の暑さで生きられない。反対に、夜側は凍えるような寒さで生きられない。だがその中間は生命にとって心地いい温度で、液体の水もあるかもしれない。

 この仮説を検証するために、そうした惑星の気候をシミュレーションしてみたところ、ターミネーター・ゾーンの温度が生命にとって適温である可能性が判明したそうだ。

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photo by Pixabay

地球外生命捜索の新たな候補

 これまで地球外生命を探す研究者たちは、主に海におおわれた惑星に目を向けてきた。

 だが今後は、赤色矮星に潮汐ロックされた惑星もまた、生命発見が期待できる有力候補として注目されるようになるかもしれない。

 ただしこのタイプの惑星は、生命の進化に大きな制約を課すとも考えられる。というのも、そうした生命はターミネーター・ゾーンという狭い範囲に押し込まれることになるからだ。

 それでも宇宙には潮汐ロックされた惑星惑星を持つ赤色矮星が大量に存在する。

 近い将来、地球外生命がいそうなエキゾチックな気候をもつ惑星が見つかればと、ロボ氏は期待している。

References:‘Terminator zones’ on distant planets could harbor life, astronomers say / Terminator Habitability: The Case for Limited Water Availability on M-dwarf Planets – IOPscience / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. 昼間の部分で蒸発したあらゆる物質が降り注ぐ地獄のような環境な気がする

    • +2
    1. 明暗境界線といえば、梶尾真治のサラマンダー殲滅が
      そこにテロリストが拠点を築いているという設定だったな

      ※1
      大気があるとしたら明暗境界線は昼間側と夜側の温度
      差で発生する大気の動きが凄まじい嵐となって吹き荒
      れるものすごい環境になるみたいよ。

      • +1
  2. 地球人類の移住を見据えた前提であれば、地球の環境に近い条件の惑星に絞って探索するのは理に適っていると思うのだけど、
    生命体全般に範囲を広げて探索するなら地球に類似した環境という概念は取っ払ったほうが生命体の発見されるチャンスは増えると思うのだけどなぁ?

    • +1
    1. >>2 それってかなり難しいよ。
      ぱっと見でいる!と分かればいいけど、そうでなければ居そうな場所を探す事になる。
      でもプラズマ生命体やケイ素生命体はどんな温度が好きなのか、どんな食料に集まって来るのか全く分からない。排出物を探知するにも何を排出するか分からない。そもそもそんな生命形態は存在不可能なのかもしれない
      探査機とかは重量制限が厳しくて限られた種類のセンサーしか積めないから、実例がある地球型生命を探すのに集中するしかないと思う。今はまだね。試験は分かる問題から解いていかないと時間切れみたいな感じで。

      • +4
  3. 必ず水があるわけでもないし、温度が一定でもフレアで大気の変化や紫外線の量がハンパねーし

    • +1
  4. 灼熱の世界と極寒の世界に挟まれた黄昏の国がこの世のどこかにあったら…なんてロマンチックじゃありませんか

    • +2
  5. ちょっと前は「トワイライトゾーン」と呼ばれてたと思うけど、
    ターミネーターゾーンに変わったんだろうか。
    この名前の由来は何なのだろう?

    • +4
    1. >>7
      キャプテンフューチャーみたいな古~いSFだと明暗境界線をターミネーターと言ってた気がする。ターミネートは終わり・終了みたいな意味だから、昼や夜が終わる所という意味で。
      昔のパソコンを使ったことある人なら、SCSI配線の終端抵抗というパーツを思い出すかも。

      • +6
      1. “terminator”の元の意味が「終わらせる」や「終端」「終結」の意味もあるので「昼と夜の終わりの場所」みたいな意味で…
        >>11で終わってた

        • 評価
  6. こんな環境じゃ、地球外生命体はいても宇宙人はいないだろう。

    • +3
  7. 明暗境界線は言葉として分かりやすいけど
    なんで英語はシュワちゃん?

    • 評価
  8. 「境目」を「終わり」の意味の単語当てるのか
    タイトル見た時は宇宙の果て的な物を想像しちゃったな

    • +1
  9. そんな境界線に居るなら
    銀河の中心に腐るほどあるだろうから
    いくらでも居るんじゃね

    • +2
  10. 『しれない』じゃなくて、いいとものゲストに呼んでよ

    • -6
  11. この発想自体はハビタブル・ゾーンとかよりずっと昔にあったような…。
    現代の物理学や量子力学の定数が宇宙全域で同じなら、有機化学なんかでも示唆されてるけど、炭素生命体以外の例えばシリコン生命体なんかは結合を維持するには正直不安定だから、
    存在しないか、あるいは存在したとしてもライフサイクルが極端に遅い土人形の様な生物でしかあり得なさそう。
    無論、それ以上の原子量を持つ元素生物など言うまでもなく。

    • +1
  12. 対流が起こって惑星の気温は常に一定に保たれるという話も聞く
    しかしこれが正しいなら常に暴風雨が吹き荒れるとしか素人の脳みそでは考えられんが……

    • 評価
  13. 知的生命体がいると滅びる
    いずれは地球も

    • 評価
  14. 地球なんて太陽の面と逆の面で温度差は20度も生まれないし、それは昼間温められた空気が温度を維持してるからだよね。潮汐ロックがかかってると温められた空気が常に同じ動きで対流しそうだしそうなると対流の方向では結構広い範囲が安定したターミネーターなんとかになるんじゃないかな
    自転で太陽側向かないと気候が安定しないというのは単なる思い込みな可能性も充分ある

    • 評価
  15. (´・ω・`)なにそれシュワちゃんが
    たくさんいる惑星なのか?
    ダンダダンダダンとか音がする
    惑星なのか?

    • 評価

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