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銃ありきなら防御するしかない。子供たちを銃撃から守るため折り畳み式防弾ポッド

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(著) (編集)

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image credit: youtube
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 銃社会アメリカでは、銃を持つのが権利だという。ならば、銃ありきとしてその防御策を講じるしかない。

 いつどこで、どんな状況で発生するかわからない銃の乱射事件。それが学校で起きた場合には、教師たちが率先して子供たちの命を守らなければならない。

 アラバマ州北部の小学校では、子供たちを銃撃から守るための、可動する折り畳み式の防弾ポッドが導入された。

 州の教育関係者たちは、10秒以内に展開できて内側からロックされるシステムの防弾壁ユニットを、今後複数の学校に設置することを検討していく予定だと話している。

‘Everyone wants their loved ones to go home:’ Cullman school demos rapid-deploy safe rooms

教室にいる子供たちの安全を守る折り畳み式防弾ポッド

 アラバマ州北部カルマンにあるカルマン市立西小学校の 2 つの特殊教育教室は、銃乱射事件が発生した際に、迅速に展開できる防弾ポッドを導入したことを発表した。

 この防弾ポットは、通常はホワイトボードとして使用できる板状のもので可動式となっている。非常時には移動させ、素早く開いて防弾室を作ることができる。

 ドアは内側から施錠できるようになっている。組み立ては10秒以内で行えるという。

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 この防弾ポットは、KT Security Solutions社が開発したものだ。

 創設者兼 CEO (最高経営責任者)のケヴィン・トーマス氏は、2022 年 5 月 24 日に発生したテキサス州ユヴァルデのロブ小学校での銃乱射事件の悲劇を受けて、このアイデアを思いついたという。

 以前、同社では軍用のシェルターを作成していたが、学校内のセキュリティと安全性について話し合った時、焦点を移したそうだ。

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私たちが常に考えているのは子供たちを救う方法です。

銃乱射事件があちこちで起こるようなアメリカはクレイジーだと思いますが、ここに住んでいる以上、銃弾からなんとしてでも子供たちを守らなければなりません。 それが一番重要なことです。

子供たちの親は、ユヴァルデの事件のような出来事はもう二度と起きてほしくないと切に願っていると、学校の教師たちから聞きました。

私には、政策や銃規制をコントロールする力はありません。また、銃撃事件を経験し、精神的トラウマを抱えてしまった人たちに何かをしてあげることもできません。

でも、私たちの会社のチームは革新的なものを作る能力があり、大きな問題を解決するための一歩を実践する力があります。それがこの防弾ポッドです。

もし、私たちが州や国に防弾ポッドの良さ示すことができれば、子供たちの命を救うことができるかもしれません。

 またこの製品は、銃撃から子供や教師を保護するだけでなく、悪天候から保護するためにも使用できる。

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 このシステムの導入をKT Security Solutionsから提案されたカルマン市立学校の教育長カイル・カルホフ氏は、このように話している。

銃撃者の想像を絶する考えや行動の中で、この防弾ポッド生徒や教師が避難できる安全な場所です。

私は 4 人の子供の父親で、子供たちを公立学校に通わせています。教育長であろうとなかろうと、学校が子供たちの安全を守ることを期待する気持ちがあります。それは、すべての学校での優先事項といっていいでしょう。

今後、カルマン市の地元のパートナーや理事会と協力して、銃を持った人物が万が一学校に侵入した場合を考えて、最も脆弱な地域に迅速に展開される安全ポッドを戦略的に配置していきたいと考えています。

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 また、アラバマ州教育長のエリック・マッケイ博士は、次のように述べている。

子供たちの安全を守るために、何をする必要があるかを私たちは常に考えなければなりません。

新しい防弾ポットは、子供たちを安全に保つための継続的な施策のほんの一部です。

学校のキャンパスは、学校によって異なります。複数の入り口があり、通りのすぐそばにあるものもあれば、田舎にあるものもあり、警察官が勤務している場合もあれば、20~30 分離れた場所にしか副保安官がいないという場合もあります。

そのため、万能の解決策はありません。

誰かが学校に入ってきた場合、次のステップとしては、学生を廊下や広いスペースのカフェテリア、または体育館から出して、安全な施錠された部屋に避難させなければなりません。

それを考えると、この防弾壁は安全な場所として一歩進んだ努力の結果だと言えるのではないでしょうか。

教室でデモンストレーションが実践される

 3月13日の朝、教育指導者たちはカルマン市立西小学校で、新しく追加された急速展開型安全ポッドのシステムがどのように機能するか、デモンストレーションで示した。

 動画では、特殊教育教師のハリー・マルケットさんが、機能的なホワイトボードの壁を引っ張って折り畳み式の部屋に拡張し、保護シールドとして機能する様子を示している。

とても簡単に引き出すことができます。私は、引き出したままの状態に設置しておくのがより機能的だと思います。

普段は、これを教育スペースとして使用して、ホワイトボードに書き込んだりしています。

私の生徒たちは、壁に自由に描くのが好きです。この安全ポッドを教室内に設置してから1か月になりますが、いろいろ役に立っています。

子供たちも気に入ってくれているし、なにより児童にとって安全な場所にいることが最も重要なことです。

 安全ポッドのデモンストレーションには、ガーランド・ガジャー州上院議員やロバート・アダーホルト下院議員などの議員が出席し、このアイデアへの支持を示した。

これは、理にかなっています。多くのスペースを占有しないし、必要なときにかなり迅速に実装でき、安全プロセスは非の打ちどころがありません。

州の観点と国の観点から検討していく必要があります。

すべては、子供たちと学校関係者をどのように保護していくかということです。

 また、下院少数党院内総務のアンソニー・ダニエルズ氏は、次のように述べている。

小学校で働いていた元 3 年生の教師として、このアイデアは素晴らしいと思いました。

銃乱射事件があった学校や不審者が侵入した学校には、直接は行ったことはありませんが、実際にこの安全ポッドを見て、どうすれば生徒たちをそこへ避難させられるのかを視覚化できたので、良かったと思います。

 しかし、導入費用は1ポットが60,000 ドル (約800万円)弱と、決して安くはない 。

 ただ、州の指導者と教育の指導者は、これらのシステムをさらに実装するために州および連邦の資金を得る方法を前向きに検討したいということなので、そうなれば今後の各ユニットのコストが削減される可能性はあるようだ。

インターネット上では賛否両論の声

 この防弾ポッドの導入により、まわりでは銃規制の強化を求める声が強まっているという。

 子どもたちや教師が安全に学校生活を送ることは重要なことだが、高額な防弾ポッドを使用する代わりに、他にすべきことがあるのではないかという疑問もあり、インターネット上では、賛否両論の声が寄せられている。

・防弾ポッドを引き出して開けるのと、銃弾を受けるのとどっちが速いと思う?

・全教室ではなく、限られた教室だけが安全だなんて…

・ただただ絶望。これが銃社会アメリカにとっての最良の選択肢なのだろうか…。

・アメリカの子供たちは、これが「普通」だと思って育っていくんだな。

・自分の子供がいつ銃撃を受けるかわからないのに、毎日学校に送り出さなければならないのは親としてもすごく不安だろうな。

・ここまでしなきゃならない社会なら、私なら子供をホームスクーリングするわ。

・こんな安全ポッドを設置する必要がなければ、どれだけいいか。アメリカの子供たちが気の毒でならない。

・もう教師も武装するしかないよ。

・動画では、そんなに速く展開していないように見えるけど…。

・いいアイデアかもしれないけど、導入しなければならない事実が悲しい。

・子供たちが、毎日恐怖を感じながら学校生活するっていうのはアメリカぐらいだろうな。

・最終的に問題解決したいなら、アメリカはまず銃をなんとかしろ

References:‘Everyone wants their loved ones to go home:’ Cullman school demos rapid-deploy safe rooms/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 30件

コメントを書く

  1. 全米銃協会が設置費用を全額出せばとりあえず良いのでは

    • +16
  2. 教室の扉と壁を防弾仕様にして外から解錠不可にした方がよくね?
    出来れば壁も防弾性を高める。

    襲撃時にコレを展開なんて子供には出来ないし
    アラートがなったら鍵を締める訓練なりオート化にして
    扉に鍵締める方が早いし生存率も上がりそう

    • -3
    1. >>2
      その教室に入ってようやくその本性を表した犯人には格好の立てこもり場所になりそうでそれはそれで問題ありそうだな

      • +5
  3. それで、シェルターには何人入れるんだろう?
    いざ避難しようと思ったら、「オマエの席ねーから」状態になったりしない?

    • +8
  4. まあ、防火扉と同じようなものだと思えばなんだけど、火と人間は違うからな

    • +2
    1. >>7
      若しくは教室に防弾チョッキとヘルメットを常備して、警報が鳴ったら着用するよう訓練するとか。なんだか戦時中の防空頭巾みたいな感じで、戦争やっていないのに毎日有事に備えているという訳の分からん状況なんだね我が宗主国は。

      • -4
  5. 問題は銃撃して来るのが子供ら内部犯って事だよな
    今年でも6歳の生徒が注意して来た教師の胸に撃ち込んで重体にしているし

    • +10
  6. アメリカ人の銃所持は外部勢力(イギリス)と戦うためのものなので
    現在の国民が誰と戦うために存在してる条文なのかほんと不明
    まさに全米銃協会の利権のためにアメリカ人は犠牲になっている
    現実アメリカに攻め込んでくる外敵なんかいないんだから

    • -7
    1. >>12
      でも、異常に気がついた時に他の教室から移動してくる犯人から子供を守れる確率はあがるんじゃない?脅威の内外の問題じゃなくて、有事の際に一人でも多くの命を救うことが目的だから全くの無駄にはならないと思う。

      • +1
  7. 無いよりあったほうがいいでしょうね
    銃弾に税金かけてその金で学校に設置すればよい

    • +7
  8. 生徒に透明なバッグ持たせたり入り口に金属探知機つけたり
    それでも年に数回学校で銃撃起きるんだもんなぁ

    • +1
  9. 銃社会アメリカでは、銃を持つのが権利だという。ならば、銃ありきとしてその防御策を講じるしかない。

    簡単なことだ

    子供たちが銃を持つ権利を行使すればいい

    • -2
  10. ゾンビから身を守る時にも役に立ちそう。

    • +1
  11. 大人が出入りしにくいように入り口はもっと小さくした方がいいんじゃないかな

    • -3
  12. 防弾無敵のAIロボットを配置して、銃撃犯に向かっていって抱き着いて無力化するというのはどうかなあ? まあ、技術的に可能になるのはまだ先の話だけど。

    • -3
    1. >>20
      サンダーバードで原発守ってるそういうロボットおったな。サンダーバードはあまり見てなかったけど、抱きつき拘束がシュール過ぎて記憶に残ってるわ。

      • 評価
  13. 全米なんとか協会「子どもたちが銃で襲われる危険があるなら、子供たちにも銃を持たせればいいじゃない」

    聴衆者総立ちで満場一致の拍手

    • -2
  14. おいおい、狭間が無いと反撃出来ないだろ。
    進入路に枡形作って十字砲火浴びせられる様にしなきゃ、こんなんじゃ敵を殲滅出来ないぞ。
    後、武器と兵糧の備えもな。

    • -7
  15. 教室の扉を頑丈にして
    緊急時には自動ロックが下りる鍵を付けたら
    もっと低コストでええんちゃう

    • +2
  16. 生徒達の机を
    椅子と一体型になってるタイプから
    普通の机と椅子に変更して
    脚周りに防弾壁をつけて
    襲撃があったら机の下に潜る

    • -2
  17. 籠城になったときトイレ付いてないと地獄やぞ

    • +1
  18. この中に逃げた子供が銃を持ってる可能性は・・・

    • +3
  19. 学校では閉じこもる場合、ドアに鍵をかけて、椅子や机でバリケードみたいにして絶対開かないようにして、窓カーテンで塞ぐか目張りしちゃう。教室の通路側の壁にぴったりくっついて声潜める訓練とかやってるよ。窓の隙間からのぞいても見えない死角に隠れる。

    肝心なのは、その部屋に誰かいるかどうかわからなくする事だそうだ。

    • -1
  20. ポッドの中で発砲する奴が出てくるのは時間の問題

    • +3
  21. 結局のところ予算を上げるしかないだろう

    • 評価

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