
image credit:Pumakawa/Facebook
アルゼンチンの保護区には、盲目のピューマが暮らしている。事故で視力を失ったピューマは、野生では生き延びることができないため、保護区に連れてこられた。
最初は臆病だったピューマだが、施設の女性が懸命にお世話をし、深い絆で結ばれていった。それからどんどん自信が回復したようで、今では、保護区で他の仲間たちと幸せに暮らしている。
Blind Cougar Was Scared Of Crashing Into Things Until Mom Came To The Rescue | The Dodo
生まれて間もなく盲目になったピューマ
ピューマのカイ(オス 5歳)は、生後1か月の時に事故が原因で、目が見えなくなってしまった。カイは野生で生まれたが、盲目で自然で生き延びていくことは難しい。カイは、アルゼンチンのプマカワ動物保護区に引き取られた。
保護区の女性スタッフ、エスタニスラオ・モンテさんはこれまで盲目の動物の世話をしたことがなかった。
モンテさんにとっても初めての経験だが、カイが保護区で安心して暮らしていけるよう、常に寄り添い、献身的に世話をし始めた。
まず、カイの仕草のひとつひとつを理解することから学んでいったというモンテさん。

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すると、徐々にカイはモンテさんの声に反応するようになったという。

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初めて保護区に連れてこられたカイは、とても臆病でした。
私はカイに寄り添いながら一緒にいろんなことを学んでいきました。カイは、とても頭がいいんです。
目が見えないので、感覚を頼りに歩くカイは、他のピューマと歩き方が異なっています。肉球で地面を感じているように、しっかりと踏みしめるようにして歩きます。
以前は、怖がって後ろに歩いたりしていましたが、訓練の結果、だんだん歩き方にも自信がつくようになりました。
特別な絆を育むカイとモンテさん、そして犬
保護区には他のピューマも暮らしているが、盲目のカイにとって目が見える他のピューマたちと接することは、安全とは言えない。だが、孤児のピューマの赤ちゃんとは、じゃれあって遊んでいる。
また、カイにはモンテさん以外にも親友がいる。それは、モンテさんの飼い犬のマホだ。
2匹は、互いに同種と思っているのかもしれません。カイは、においをかいだり舐めたりして、マホとコミュニケーションを取っています。
2匹がいつも一緒に仲良くいる光景を見るのは、本当に嬉しいことです。
モンテさんは「カイは犬や猫のようなペットではない」ことを理解している。
カイは、人間によって育てられ、他の人を信頼するように訓練された他のピューマとは異なります。例え野生では暮らしていなくても、カイはペットではありません。
だけど、私のことを信頼してくれているというのは、伝わってきます。
普通なら、近くで触れ合うことなどそうそうないピューマにこうして接することができる日常は、私にとっても本当に特別です。

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この先もカイは、保護区で一生を送ることになるが、カイがここで最高の生活を送れるようにベストを尽くしているモンテさん。これからもカイがマホや孤児のピューマたちと一緒に、幸せに生きてくれることを望んでいる。
References:What Do You Do with a Blind Mountain Lion? / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
カイくんがモンテさんにぴったりくっついているの尊いな
カイくんなりに幸せであってくれたら嬉しい
2. 匿名処理班
重いコンダラ
3. 匿名処理班
撫でられるの好きなんだねぇ(*'ω'*) 幸せに過ごしておくれ・・
4. 匿名処理班
まーるい優しいお顔になってるね
お母さんとお友達のお陰だね
5. 匿名処理班
孤児のピューマが
普通のピューマ達と一緒に暮らすようになったら
カイくんとはお別れなのかな…
孤児のピューマちゃんには
普通のピューマ達と一緒に暮らす方が
良いんだろうけど…カイくん淋しくなりそう…
6. 匿名処理班
>>4
飼育下でも凛々しさを失わないのがピューマだと思うけど、
盲目だからでは片づけられないくらい優しい顔してるね
7. 匿名処理班
ピューマって大型ネコでは唯一ヒョウ族ではなくネコ族ときいた
たしかにライオンやトラとちがってフォルムがネコにゃーと同じだ
なんでもでかくなるアメリカ大陸らしくでっかく育っちゃったんだな