メインコンテンツにスキップ

星や銀河に見えるだろ?でもこれ全部ブラックホールなんだぜ。その数なんと25,000個

記事の本文にスキップ

19件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 上の画像を見てほしい、白い無数の輝く点は、満天の星空や銀河かと思いきや実はそうではない。それらは活動中の「超大質量ブラックホール」だ。

 超大質量ブラックホールは、太陽の10万~100億倍の質量をもつブラックホールで、銀河の中心にあると考えられている。

 2021年に公開されたこの画像には、そんな怪物が25,000個も映っている。

 つまりは、ヨーロッパにも匹敵する巨大な電波望遠鏡によって作られた、史上最高に詳細なブラックホールの地図なのだ。

ブラックホールから放たれた超低周波の電波をとらえて可視化

 光すら逃げられないと言うだけあって、何もしてないブラックホールを見つけるのは難しい。その存在を示す放射線を出さないからだ。

 一方、ブラックホールが貪欲なまでに物質を飲み込んでいる最中には、その周囲にある塵やガスの円盤から強力な放射線が放たれる。

 天文学者がブラックホールの存在を知ることができるのは、こうした複数の波長でなる放射線があるおかげだ。

 そして今回の画像は、ブラックホールから放たれた超低周波の電波を、オランダにある電波望遠鏡「LOFAR」でとらえて可視化したものだ。

この画像を大きなサイズで見る
ただの星空ではない、星のよう見えるのはブラックホールだ/ image credit:LOFAR/LOL Survey

 じつはLOFARはたった1つの電波望遠鏡ではなく、電波望遠鏡のネットワークだ。

 ヨーロッパ9か国に広がる52か所に約2万個のアンテナが設置されており、その観測データを統合することで、単一の電波望遠鏡として機能している。

 現時点で、100メガヘルツ以下の低周波数電波を高解像度で撮影できる唯一の電波望遠鏡ネットワークである。こう言えば、今回の画像のすごさをわかってもらえるだろうか?

この画像を大きなサイズで見る
オランダ、エクスルー近くにある拡張望遠鏡のコアの一部、LOFAR「スーパータープ」 / image credit:LOFAR / ASTRON / WIKI commons / CC BY 3.0

北の空に25,000個もの超大質量ブラックホール

 この画像は、北天全体を超低周波電波で撮影する「LOFAR LBAスカイサーベイ」というプロジェクトの一環として撮影されたもの。そこに映るのは、北天の4パーセントくらいの範囲だ。

この画像を大きなサイズで見る
左上の●は月のサイズ / image credit:LOFAR/LOL Survey

 ヨーロッパに匹敵するほど大きなLOFARだが、地上にあるので、地球の「電離層」といういわば”遮光カーテン”をどうにかする必要がある。

 とりわけ5メガヘルツ以下の超低周波電波は、せっかく地球に届いても電離層に反射されてしまう。そのうえ、ここを通過できる周波数であっても、大気の状態に大きく左右される。

 そこでLOFARがとらえた観測データは、4秒ごとにスーパーコンピューターで電離層の干渉を補正し、画像として出力される。その結果が、この澄みわたるような超低周波の空だ。

 ライデン天文台の天文学者ヒュップ・ロッテリング氏は、「長年にわたるソフトウェアの開発を経て、ついにうまく機能してくれたので、とても素晴らしいことです」と、当時のプレスリリースで語っている。

 この研究は『Astronomy & Astrophysics』(2021年4月22日付)に掲載された。

References:The White Specks in This Image Aren’t Stars or Galaxies. They’re Black Holes : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 19件

コメントを書く

    1. >>1
      全天の 4% で 25,000 個ってことは単純計算で全天では 60 万個を超えるってことで、宇宙背景輻射の揺らぎとかにも影響してそうとか思っちゃった。

      あと、 100MHz で低周波なのかーと、ちょっとびっくりです。まぁ確かにパソコンとか利用する周波数帯でも GHz だし、光になると THz だしと思えば低周波ですけどねー。

      • +1
  1. 銀河の中心にはほとんど大質量ブラックホールがあると言われている
    ハッブルディープフィールドのように今まではたくさんの銀河を見ることは出来ていた
    今回はその今まで見ていた銀河のさらに中心のブラックホールにまでデータの加工修正を施して見ることが出来たということか

    • +4
  2. 太陽系には知的生命体いそうに無いから
    この銀河を調べて欲しい
    探査機送ってくれ
    何年かかるか知らんけど

    • 評価
    1. >>3
      太陽系から一番近い恒星までだいたい4光年
      現在までの人工衛星で最速が光速の0.023%くらいなのでざっと光速の4000分の1くらい
      なので一番近くの恒星に行くのにも現状最速で16000年くらいかかります
      無理でーす

      • 評価
  3. スターウォーズでも言ってたけど、そりゃちゃんと航路を計算しないとエライ事になる訳だよ

    • +3
  4. ブラックなくせにホワイトなフリしやがって

    • +5
  5. いい加減なんかの名言を雑に使うのやめろよ

    • -5
  6. こんだけ穴だらけなのに俺が入れれる穴がない

    • -2
  7. ブラックホールは1個だと思ってました(ヽ”ω`) 多分アニメのせい・・複数なんて描写されないし・・

    • 評価
  8. 999にも宇宙船も存在はしてるが、ブラックホールとか隕石の
    ような不純物の多さで、事故の可能性も多く銀河鉄道のように
    安全に行ける宇宙航路がまだ主流というのがこの写真見ると
    わかるな

    • +1
  9. ヨーロッパに匹敵する電波望遠鏡という文言が説明なしに出てきた時には、ヨーロッパに匹敵するのが望遠鏡なのか、ブラックホールなのか、地図なのか混乱して読むのを挫折しそうになりましたわ。

    • 評価
  10. あーやっぱり電離層の問題が出てくるか
    そーだよなー地上が昼間の時はD~F2層まで有るし夜でもE~F層までの
    電離層が電波を反射しちゃうからなー
    電離層を突き抜けてくる50MHz以上の周波数でないと観測が難しいからな

    • 評価
  11. > 星や銀河に見えるだろ?でもこれ全部ブラックホールなんだぜ。その数なんと25,000個

    南十字星「ブラっちゃん……南をホワイトホールに連れて行って」

    • 評価
  12. このブラックホール達は地球からどのくらいのところにあるのかな。

    まぁ、近所だったらのんきに「見えた!見えた!」って言ってられないんだろうけど。

    • 評価
  13. なんとなく閃いたけど、宇宙の外側とブラックホールは同じモノかも。内部からも次第に泡が萎んでゆくように、徐々に元の姿に戻って行くような気がする。

    • 評価
  14. なんか左の方にある1個から放射状に線が伸びてない?

    • 評価
  15. 宇宙がブラックホールだらけなんてのは今更じゃないか
    それだけいっぱいあればダークマターってブラホのせいじゃねって言われる

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。