
ノースカロライナ州のマクドナルドのドライブスルーに、愛犬を連れて訪れていた常連客の女性は、商品受け取り窓口で犬にいつもおやつをくれる女性従業員が、涙していることに気付いた。
その理由を知って、なんとか力になってあげたいと思った女性がネット上で呼びかけたところ、見知らぬ多くの人たちが支援をしてくれたのだ。
広告
飼い犬を介して顔見知りになったマクドナルドの女性従業員
ノースカロライナ州コーネリアスに住むメイソン・マックラッケンさんは、地元にあるマクドナルドのドライブスルーに、飼い犬のウィノナを連れてやってきた。メイソンさんはマクドナルドなら必ずここと決めていた。
以前、ウィノナを連れてきた時に、窓口で対応してくれた女性従業員のシャノン・フレームさんが、ウィノナをとても気に入ってくれて、準備しておいた犬用のおやつを、行くたびにくれるのだ。
ウィノナもシャノンさんからおやつをもらったことを覚えていて、このドライブスルーに喜んでついてくるようになった。
ウィノナに親切にしてくれるだけでなく、いつも笑顔で対応してくれるシャノンさんと言葉を交わすようになったメイソンさんは、自身もシャノンさんと会えるのが楽しみになっていた。

image credit:maceon.mccracken/TikTok
窓口で涙をこぼしたシャノンさん
12月16日、メイソンさんはいつものようにウィノナを車に乗せて、ドライブスルーにやってきた。注文を済ませて、受け取り窓口に向かうと、シャノンさんがいた。ウィノナは、シャノンさんから再びおやつをもらって大喜びだ。
メイソンさんは、「ウィノナも私もあなたのことが大好きなの。私たちはあなたに会いにここに来るようなものよ」と笑うと、シャノンさんは「私も今日あなたたちに会えてよかった」と返し、声を震わせた。シャノンさんは泣いていたのだ。
シャノンさんに「何かいやなことでも起こったの?」とメイソンさんが尋ねたところ、彼女は複数の問題に直面していたようだ。
シャノンさんを支援するため寄付金アカウントを開設
シャノンさんによると、ずっと空きを待っていたアパートにようやく引っ越すことができるようになったのだが、生活用品を買いそろえる余裕がないという。その上、メイソンさんがドライブスルーに行った日、不運にも車が故障してしまったのだそうだ。修理費が高く、もしかしたらこのまま車が使えなくなってしまう可能性もあるとわかった。
いろんな問題が重なったシャノンさんは、顧客のメイソンさんの前で思わず感情が溢れてしまい、泣いてしまったのだ。
それでも、自分に尻尾を振って懐いてくれるウィノナの元気な姿を見ると、シャノンさんは救われた気持ちになったという。
事情を知ったメイソンさんは、ウィノナにいつもおやつを自腹で用意して、かわいがってくれるシャノンさんの力になりたいと思った。
そこで、クラウドファンディング『GoFundMe』にアカウントをつくり、シャノンさんへの援助を求めた。
すると、すぐに多くの人から寄付が寄せられ、目標の2500ドル(約33万円)を大きく上回る7646ドル(約100万円)が集まったのだ。

シャノンさんにサプライズ
12月20日、メイソンさんはシャノンさんに2つのサプライズプレゼントを渡すために、ウィノナを連れてマクドナルドのドライブスルーへやって来た。休憩中だったシャノンさんが同僚に呼ばれて窓口に現れると、メイソンさんは車の窓越しに赤いリボンがかけられて大きな箱に入った犬のおやつを手渡した。

次に、メイソンさんはシャノンさんの支援のために寄付金サイトで寄付を呼びかけたことを打ち明けた。
この告白にシャノンさんが驚いたのは言うまでもない。さらに、目標以上の支援金が集まったことを知ると、涙を浮かべた。

お礼を伝えるのが遅くなってしまってごめんなさい。どんなふうにこの感謝を表現すればいいかわからなかったし、このサイトの使い方がよくわからなかったのです。笑困っている人がいたら、見知らぬ人でも助けの手を差し伸べようと呼びかけることで、善意の輪が広がる。
みなさんの親切に、私はただただとても感謝し、うれしく思っています。本当に、この気持ちは言葉では言い表せません。皆さんには感謝してもしきれません。
様々な問題に直面していた私が、こんなに援助を頂いたのは驚くべきことです。1年半待って、やっとアパートが決まったのですが、問題は日用生活品をそろえる余裕もなく、アパートにはお皿さえもありません。だから、せっかく入居できることになったのに、もう住めないなと思っていました。
また、最近車も故障してしまい、修理費を払えない私は、職場でも落ち込んで体調を崩してしまい、仕事をするのもつらいといった状況でした。
でも、休憩から仕事に戻ると、メイソンさんが最初の顧客として窓口に来たのです。車の中からウィノナにおやつをあげると、ウィノナは座席から飛び跳ねて喜びました。
その姿を見ると、少し元気が出ました。犬に励まされたように感じて、その後私はなんとか元の自分を取り戻して仕事をすることができました。
ウィノナは、辛い私の一日を好転させてくれた存在でした。私は自分を元気にさせてくれたウィノナのことを1日中考えていました。
そしてこの出会いが、私の人生を変えたのです。私は今、いくつかの家具を買うためのお金を持っています。メイソンさんが呼びかけて集めてくれた多くの人の親切による寄付は、一人暮らしが初めての私にとってとても大きな意味があります。
仕事中、大きな楽しみと喜びをもたらしてくれるメイソンさんとウィノナに感謝します。
また、素晴らしいマネジャーのエドガーさんや同僚たちも素晴らしく、私を支えてくれていることに感謝します。
そして、私のためにたくさんの支援をくださったみなさん、あなたたちの思いやりに深く感謝します。
長くなってしまい申し訳ありません。最後までお読みいただきありがとうございました。
ほんのちょっとの勇気を行動にするのはとても難しいことだけど、シャノンさんのように心が救われる人は、きっといるはずだ。
References:Dog Likes the McDonalds Drive-Through, But There's More to the Story/ written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
いい人が報われる現実のお話を読むと、いつだって幸せな気持ちになる。
2.
3.
4. 匿名処理班
やっぱカネが最強の解決手段よな。(冷静的確)
5. 匿名処理班
すごく良い話。こっちも救われる
6. 匿名処理班
ウィノナは何犬だろ❓
ゴールデンドゥードゥルかな❓
7. 匿名処理班
>>4
でも愛がなければ金は手に入らなかったからそう万能でもないんだよね
難しいところ
8. 匿名処理班
アッ。。。目から水が。。。。
9. 匿名処理班
ウィノナとシャノンさんに幸あれ!
もちろんメイソンさんにもね。
10. 匿名処理班
良かった
11. 匿名処理班
※4
ただそのカネは善意から発生したものだということを忘れずに
12. 匿名処理班
歳取るとこういう話が身にしみる
たとえどんなに社会保障制度が充実していたとしても、最後に人を救うのは個人のつながりと善意なんだろうと思う
お金ばかりでなく、自分を気にかけて助けようとしてくれる人がいるという事実で救われることもあるし
13. 匿名処理班
何だかなあ・・・
他にも困っている人が沢山いるのに、この人だけ救われるというのが・・・
それはともかく、
犬にオヤツをあげる時に、犬に触ってるんじゃないの?とか
その犬に触った手を洗わないで、俺のマックに触らないでくれよ〜とか
そもそも勤務中に私的に犬にオヤツをあげるとか公私混同してない?とか
店が認めてるんならいいけど、
アパート入居に一年半も待ってるんならその間に資金貯めとけよ、とか
車持ってるんなら維持費かかるだろうに考えてないの?
金ないんなら他所の犬にオヤツあげてるんじゃないよ、とか
マックの給料安すぎるんじゃないの?とか
いろいろ考えさせられました。
14. 匿名処理班
犬のおやつを買ってなければ、皿くらい買えたはず。
自己管理の出来ない人とみた。
二度目はないと思った方がいい。
それでも誰かが助けてくれる得な性格の人なんだろう。
15. 匿名処理班
※4
確かにそうだけど世知辛いな!
16. 匿名処理班
※13※14
アメリカは給料の上昇に追いつかないぐらいインフレすごいからね
そんな中で犬との触れ合いは心の潤いでしょうね
17.