
多くのFacebookユーザーたちが情報拡散して協力してくれ、猫を発見し保護してくれた女性とつながることに成功。さらにその女性の家族が、10時間もかけて猫を飼い主のもとへ車で届けてくれることになった。
見知らぬSNSの大勢のユーザーたちの善意と、猫を保護してくれた女性のやさしさのおかげで、猫はクリスマス前に無事に飼い主と奇跡の再会を果たすことができた。
引っ越しの途中で脱走し、猫が行方不明に
ジェイミー・マッコールさんは、アメリカのフロリダ州から2匹の猫を連れ、ミシガン州へ引っ越すため、車を走らせていた。その距離は1800kmにも及び、長時間の移動となる。移動の途中、テネシー州クリーブランドに立ち寄ったジェイミーさんは、猫たちとホテルに滞在した。

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ところが、ここで予想していなかった出来事が起こった。猫のタッカー(3歳 オス)がホテルの部屋から脱走してしまったのだ。タッカーは、交通量の多い4車線道路を横切って、どこかへ走り去って行ったようだ。食事から部屋に戻って来て、初めてタッカーがいなくなったことに気付いたジェイミーさんは、愕然とした。
ジェイミーさんは、すぐに部屋を出て何時間もかけてタッカーを探した。餌やおやつを持って呼びかければ出てくるかもしれないと試してみたが、タッカーの姿を見つけることはなかった。
絶望的な気持ちになったまま、ジェイミーさんはミシガン州への引っ越しの旅を続けることを余儀なくされた。

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実はジェイミーさんは、とても辛い人生を送っている。2年前に夫をがんで亡くし、息子が21歳で殺害された。その後、バイクで友人を失い、父親も他界した。さらに、兄が心臓発作でこの世を去ったという。
数多くの辛い出来事を経験する中で、ジェイミーさんの唯一の慰めは、家族である2匹の飼い猫だった。
特に、タッカーは夫がとてもかわいがっていた猫でした。(ジェイミーさん)

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SNSで呼びかけたところ、ユーザーらの協力で猫の居場所が判明
猫がいなくなり、失意の渦中にあるジェイミーさんは、友人のアマンダさんに、テネシー州の動物保護施設に問い合わせるべきかどうかと相談した。すると、Facebookに事情を投稿することを勧められ、早速ジェイミーさんはタッカーの写真と共に、情報提供を呼びかけた。

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それから約1週間後、Facebookユーザーらの情報拡散により、タッカーを発見して自宅に連れ帰り保護しているというホリー・リーさんという女性と繋がることに成功。ジェイミーさんはそれから約 6 週間にわたりリーさんと連絡を取り合い続け、最終的にトラックの運転手であるリーさんの、祖父ハリケーン・ヒースフィールドさんが、タッカーをミシガン州に連れてきてくれることになった。
私の孫娘が、職場でタッカーを見つけたそうです。孫は私に電話をかけてきて、飼い主がミシガンに住んでいるので、猫をミシガンまで車で連れて行ってくれないか、と頼んできました。
私は、仕事を終わらせなければならなかったので、クリスマス前にはタッカーをミシガン州まで運ぶことを孫に約束しました。(ヒースフィールドさん)

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皆の親切に支えられ猫と再会
12月16日の午後、タッカーはヒースフィールドさんの運転する車に乗せられて、10時間かけてミシガン州へ到着した。
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ジェイミーさんは、無事にタッカーと再会できた喜びを隠しきれず、涙を流しながら「おぉタッカー、私のベイビー!!」とヒースフィールドさんから手渡されたタッカーを強く抱きしめた。そして、他人である自分のために時間と労力をかけて愛猫を運んでくれた親切なヒースフィールドさんに、「タッカーとの再会は最高のクリスマスプレゼントです」と大きな感謝の気持ちを伝えた。

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多くの人のやさしさが奇跡を起こす
ジェイミーさんにとっては、この言葉通り、タッカーと奇跡的に再会できたことだけで十分幸せだろう。だが、ヒースフィールドさんはクリスマス間近ということで、ジェイミーさんにささやかなプレゼントも手渡した。それは、小さなクリスマスツリーを乗せた赤いそりだった。
世界ではいろいろ大変なことが起こっていますが、クリスマスの時期ということもあって、今回のような感動的な光景を見ると、私も心が温かくなります。あたたかい言葉を寄せられて胸がいっぱいになったジェイミーさんは、タッカーを抱きしめてこのように涙した。
このようないい機会を与えてくれたジェイミーさんには、とても感謝しています。(ヒースフィールドさん)
私は家族を取り戻しました。この子たちは私の家族なんです。References:'I got my family back': Cat and owner reunited in multi-state miracle/ written by Scarlet / edited by / parumo
ヒースフィールドさんも、孫娘のホリーさんも、本当に本当に善良な人々です。SNSで協力してくれた人々も含めて、見知らぬ人の大きなやさしさには、ただただ感謝と感動しかありません。
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コメント
1. 匿名処理班
良かったねぇ(´;ω;`)
2. 匿名処理班
みんな幸あれ
3. 匿名処理班
ハリケーン名前に似合ってかっこいいよ(´;ω;`)
4. 匿名処理班
ハリケーン・ヒースフィールドさんって名前がかっこよすぎる
嵐を呼ぶ男って感じ
しかも心意気も男前で最高だな
5. 匿名処理班
涙腺が脆いせいかウルウルしてきました、、
再会できて良かった、
保護したお孫さん、運んで下さった人、
みんないい人。世の中こんな人達ばかりだったらいいのに
6. 匿名処理班
事故にあわず見つかっただけでも凄いよなぁ。いい話だ
7. 匿名処理班
名前あるのか知らないけど、この足先と口周り△だけ白い模様かわいいね
8. 匿名処理班
いい人たちばかりでよかった
9. 匿名処理班
ぼくなら「ホワイトソックス」と名付ける。
10.
11. 匿名処理班
その手を緩めたらまた逃げちゃうとヒヤヒヤした。
12. 匿名処理班
後ろの二匹がちょっと気になる
13. 匿名処理班
この後、本物のタッカーさんが見つかったりして
14. 匿名処理班
かわいい靴下履いた猫だね
特徴的だから見つかったのかも
15. 匿名処理班
よそ様の猫を6週間もお預かりして1800kmも運んで連れて行ってくれるってすごいですね…
「日本最北端の地」の記念碑がある宗谷岬〜日本の国土の最南端沖ノ鳥島がまでが約2800kmと考えると日本人でもイメージしやすそうだけど、どう考えても思い立ってすぐお届けできる距離ではない
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