53匹の保護犬を乗せた飛行機が墜落、犬も人も全員無事を確認

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　アメリカのウィスコンシン州で、大雪に見舞われた悪天候の中、別の州から保護犬を運んでいる途中の飛行機がゴルフ場に墜落した。

　飛行機は、ゴルフ場の木々をなぎ倒し、複数のコースを横滑りになりながら、ようやく停止した。激しい衝撃にもかかわらず、搭乗していた3人と53匹の保護犬の全員が奇跡的に助かったという。

ゴルフ場に保護犬53匹を乗せた飛行機が墜落

　11月15日の朝9時4分頃、ルイジアナ州ニューオーリンズからウィスコンシン州ワウケシャに向かう途中の飛行機が、ウィスコンシン州のゴルフ場「ウエスタンレイクス・ゴルフクラブ」に墜落した。

　この日は大雪に見舞われていたが、飛行機はウィスコンシン州にあるワウケシャ動物愛護福祉協会（HAWS）に、53匹の保護犬を運ぶために飛んでいた。

　通報を受けた5分後、レイクカントリー消防救助隊が現場に駆けつけると、飛行機はゴルフコースの3番ホール付近で発見された。

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　ゴルフ場のゼネラルマネジャー、ジェイソン・ヘルツさんは、後にメディアの取材でこのように語った。

私は建物の中にいたので、直接目撃していなかったのですが、コースメンテナンスの作業員数人が、飛行機の音が近付いてくる異変に気付いたようです。

飛行機は、5番のグリーンの2本の木の間に墜落し、横滑りになって沼地を通り抜け、2番ホールのフェアウェイを更に滑って3番ホールに入り、そこで木々を根こそぎにしてようやく停止したということです。

　この非常事態に、作業員たちはすぐさま救助にかけつけた。

そもそも、目の前の光景が信じられなかったのですが、明らかに最初の質問は「みんな大丈夫ですか?」でした。ありがたいことに「イエス」という答えが返ってきてホッとしました。

奇跡的に53匹の犬と3人全員が無事

　ゴルフ場の従業員たちは、軽傷を負った3人を先に救助し、その後は木枠に入った犬たちを飛行機から降ろす作業に奔走した。

　何匹かの犬は軽傷を負っていたが、幸いにも重傷の犬は1匹もいなかった。

　空港で飛行機の到着をバンで待っていたHAWSのスタッフたちは、事態を聞いてすぐにゴルフ場に向かうと、犬を集めて治療を施した。

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　現在、連邦航空局と国家運輸安全委員会がこの1件を調査中だが、現時点では墜落の原因は不明だという。

　何はともあれ、飛行機の墜落で全員が無事だったことは、間違いなく奇跡だろう。

　現場にかけつけた警察官たちも、全員が無事だったことに驚きを隠せなかったようだ。

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もし、この事故が、天気が良かった1週間前に発生していたら、ゴルフコースには200人以上のゴルファーがいましたからね、最悪の事態になったことでしょう。

今回、できる限りの支援を迅速にできたことを嬉しく思います。（ヘルツさん）

複数の犬たちは養子縁組の準備が整う

　HAWSの組織開発担当ディレクターであるマギー・テイト・テクトマンさんによると、21匹の犬が HAWS に留まり、残りは計画どおり他のシェルターに送られたそうだ。

全てが順調です。何匹かの犬は、今後数日間は監視状態になりますが、予定通りに養子縁組の準備ができています。

全員が力を合わせて奔走したおかげで、53匹の犬たち全員に必要な手続きを行うことができました。

今、安全に保護されている犬の中には、雪の中で楽しんでいる犬もいれば、永遠の家を見つける道を順調に歩んでいる犬もいます。

私たちは、今回の事故で素晴らしい仕事をしてくれたウエスタンレイクス・ゴルフクラブの従業員のみなさんやワウケシャの緊急対応チーム、そして私たちのチームと彼らの対応にとても感謝しています。

References:Plane carrying 3 people, 53 dogs crashes on Wisconsin golf course; no life-threatening injuries reported/ written by Scarlet / edited by / parumo

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