
image credit:living_dead_josh/TikTok
ドラマや映画に出演したいと思うなら、まずは事務所に入ってオーディションだろう。だが最近はSNSの普及により、素人が一気にスターダムに駆け上ることもある。
TikTokで1年間、様々な死体を演じて投稿し続けていた男性は、フォロワー数も増え人気のティックトッカーとなった。
その結果、ついに人気ドラマから出演のオファーがかかったのだ。もちろん「死体役」としてである。
Man playing dead on TikTok lands role as corpse on TV
1年間、死体になった姿をSNSに投稿し続けた男性
アメリカ・ケンタッキー州エリザベスタウンでレストランマネジャーを務めるジョシュ・ナリーさん(42歳)が、TikTokで動画投稿を始めたのは去年10月のことだった。踊れるわけじゃないし、これと言った特技もなかった彼は、死体ならいける!と思い死んだふりをすることにした。
初めての動画投稿には、森の浅い川にうつ伏せになって動かずにいるナリーさんの姿がある。が、そばにいる飼い犬2匹は楽し気に水遊びをしているという、なんともシュールな光景だ。 一度やってみると楽しくなっちゃったナリーさん。
2回目の投稿には、「映画やテレビ番組で死体役ができるまで死体のフリを続ける2日目」というキャプションをつけて、トラクターが走行する横に伏せる死体となった。 最初は退屈しのぎで始めた投稿だったが、フォロワー数も増え、見てくれている人が増え始めると、ナリーさんの中で「人気CBS番組の死体役を勝ち取るぞ!」という目標ができた。
以降ナリーさんはオーディションに行く代わりに、死体になった動画投稿を続けた。
私の住んでいる州の一部は、自然のままの公園や森がたくさんあるんですよ。死体が投棄されたらこんな感じだろうな、と想像しながら死体になりました(笑)
やり続ければみんなの目に留まり、実際にオーディションを受けることなく、テレビ番組や映画に出演できるチャンスが得られるかもしれないと思ったんです(ナリーさん)
目標達成!人気ドラマ番組から出演オファーがくる
ナリーさんは、森や川岸、道路、橋、納屋などあらゆる場所で死体を演じ続けた。そのうちに、死んだふりをするのは見た目ほど簡単ではないことを学んだようだ。試行錯誤を続けて321日間、死んだふりを実演してきたナリーさんは、今年7月、ついにチャンスをつかんだ。
人気ドラマ『CSI:ベガス』のスタッフが、ナリーさんに出演のオファーを出したのだ。
番組スタッフは、拡散したナリーさんの動画に目を留め、「彼ほど死体役の準備ができている俳優はいない」と思ったそうだ。
念願かなって、ついに死体役でのデビューとなったナリーさんは、撮影のためにカリフォルニアに飛んだ。
今後もTikTokに動画を投稿
11月3日にオンエアとなった番組に、見事死体役で出演を果たしたナリーさんは、スタジオで約5時間ずっと金属製の担架に乗っていたそうだ。死体役ですからね、ずっと横になっていました。このように語ったナリーさん。今回は1回限りの出演となり、残念ながら番組側からの出演料は支払われなかったということだが、ドラマ出演のチャンスを得たことでいい経験ができたようだ。 今後も、ナリーさんはTikTokに動画投稿を続け、別の番組や映画に挑戦するかもしれないと話している。
スタッフは、担架を暖かく保つために加熱パッドを提供してくれましたが、途中でちょっと熱くなってきて、消してほしいなと思いながらも、なんとか汗をかかずに乗り切りましたよ。
私は、もう自分が何度も死んでいるのを見ていますからね。死ぬことについても、悩む必要はありませんよ(笑)
日本でもYoutube やInstagram、TikTokから火がついて、テレビやネットテレビなどに活躍の場を広げている人も多い。
もしメディア出演に憧れがあるのなら、ナリーさんのように、他の人がまだ目をつけていないニッチな分野ならいけるかもだ。
References:Kentucky Man Who Plays Dead on TikTok Lands Gig as a Corpse on 'CSI: Vegas'/ written by Scarlet / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
ニッチな脇役でスターウォーズなどの有名映画に登場する
マイナーだけどその筋では有名人もいるし、日本でも悪役で
各時代劇に出てる人もいるので死体役でも出れたらすごいぞ
2. 匿名処理班
これだけ太ってたら少しの呼吸で腹が大きく動くだろうに
微動だにしないのはすごいな
3. 匿名処理班
ニッチな分野で夢を叶えた、のはいいけど
ノーギャラなのか…
4. 匿名処理班
自然に溢れた環境ですね。見るからにクマが出そうな。
気をつけないと本当に死体になってしまいますよ。
てか、出演料くらい払ってあげて欲しかった。
5. 匿名処理班
動かないことができるのだから、人間銅像とかやれば立派なパフォーマーになれる
6. 匿名処理班
「セブン」でパスタを延々食わされ続けた男みたいだ
7. 匿名処理班
「彼ほど死体役の準備ができている俳優はいない」
で吹いたわ
8. 匿名処理班
※3
今回ノーギャラは残念だけど「CSI」シリーズと言ったら日本でも人気のある有名ドラマだし
デビュー作で職歴の実績としては十分すぎると思う
この出演で更に認められて人気が出れば高額でオファーが来ることもあるかもしれない
9. 匿名処理班
あまりにも有名になると主役を喰ってしまうな
あ!死体役のナリーさんだ!ってな
10. 匿名処理班
いやいやちゃんとギャラ払えよ!
11. 匿名処理班
>>8
ただのやりがい搾取
12. 匿名処理班
継続は力なり
死体力も例外ではないってことか
13. 匿名処理班
彼が本当に死んでしまったとき、それを見抜ける人は居ないだろう
14. 匿名処理班
突っ込んでる人は多いが出演料については本人の承諾済みだろうから野暮はいいっこなし
ナリーさんの夢はあくまで死体役として人気ドラマに出演することだからね
オーディションをきちんと受けた役者さんへの配慮もあるんでしょう
15. 匿名処理班
※11
この場合は思い出の提供というか、あちらさんらしいサプライズでしょう
本人も別に死体役で食べていけるとか俳優になれるなんて思ってるわけないし
16. 匿名処理班
※11
向こうが利益を得ているのに払ってないならやりがい搾取だけど、
これってたぶん交通費は出てて、わざわざプロがメイクもしてくれて、ドラマはむしろそれなりに出費をして彼に楽しい経験をあげてるんだよ。
だってそもそも死体役に困ってるわけじゃないんだから。エキストラなんてわざわざ飛行機で呼ばなくてもどこにでもいる。
17. 匿名処理班
※11
大人なら本当に搾取されてるかどうかくらい判別できるようになろうよ。
そうやって違うものまで一緒くたにしてちょっかい出されると、実際のやりがい搾取まで見過ごされることになるので迷惑なんだよ。
18. 匿名処理班
片桐はいりを思い出した笑
19. 匿名処理班
随分栄養状態の良さそうな死体ですね
20. 匿名処理班
これはアイディアの勝利だな〜!
夢がある話だ!
21. 匿名処理班
JACにも水死体専門女優さんいた
22. 匿名処理班
「ぜひsawの次回作に」って依頼が来るかもしれない
知らんけど
23. 匿名処理班
※3
この辺は考え方の違いなのかな。
「ハリウッドの映画に出れる」とか言われたら、
通り過ぎるMOBだとしでも、持ち出ししてでも出たいわ。
24. 匿名処理班
>>8
だとしてもギャラを払わなくていい理由にはならない定期
25. 匿名処理班
昔のDPZにこんなネタあったな
「どこでもダイイン」みたいな奴