
医療の発達も先人の研究や試行錯誤の積み重ね。一見ヤバめな昔の機器や怪しげにみえる治療の中にも今に通じる要素があったりなかったりするものだ。
当時と今とはだいぶ違う?1900年ごろの医療事情がうかがえる14の写真をみていこう。
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デンマークの医師であり科学者でもあるニールス・フィンセン博士の研究所で行われた尋常性狼瘡(じんじょうせいろうそう)の光線療法の様子。博士は1903年にこの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。


光治療研究所で装置をチェックする女性。
この装置は、今でいう日焼けマシンの原型になるもので、ランプの光による紫外線治療に利用されたと考えられている。1900年頃の写真。



放射線の測定に使われた3体のダミー。人を模したプラスチックの型に塩化ナトリウム溶液を満たしてあった。人体への影響を研究するためのものだったようだ。

救急馬車に乗るエリザベス・ブルーイン医師。ニューヨーク市ブルックリン区のウィリアムズバーグ病院の救急救急外科医として活躍していた当時のもの。アメリカ 1911年頃

防護服を着た医師。満洲でペストが流行した際のもの。1912年

フランスのパリのコーチン病院の放射線科で胸部 X 線装置を使って診察を行うマキシム メナード博士。写真は1914年頃のものだが、後に博士は放射能の影響で指を失った。

手術用の幅の広い包帯をきちんと巻くのも一苦労。アメリカのオハイオ州シンシナティの赤十字社本部で新型の巻き取りマシンを操作する女性たち。1915年頃

インフルエンザの流行で「近未来のインフルエンザ予防マスク」をつけた女性。見た目は象の鼻のようでも「マスクしながら読書もでき着け心地も快適」と評判だったようだ。1919年

当時の最新レントゲン機器。治療にあたる医師の安全を考慮した「ルックスルー(look through)」マシン。1929年頃 ドイツ フランクフルト

全身麻酔器を治療に使うラファエル・ホレス・デュボア医師。この麻酔器はデュボア医師自身が設計したもの。

「鉄の肺」と呼ばれた人工呼吸器内で横たわる患者 1938年頃

初期の脳波測定器。関節付きの4本の金属棒は測定データを送るためのもの。 1940年頃

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コメント
1. 匿名処理班
日々常々思ってるけど、21世紀に入ってから文明の進歩のスピードめちゃ早くないか?
ちょっと前までインターネットはマニアしか使ってなかったハズなのに今や必須のインフラだし、ちょっと前まで宇宙競争やってたはずがスターリンクとか民間で人工衛星打ち上げたりが当たり前だし
なんか指数関数的に加速してる気がする…
2. 匿名処理班
鉄の肺ってまだ使われてるけど首の部分の部品がもう無くて困ってるって話をネットで読んだな
3. 匿名処理班
※1
そうでもない
2010年には宇宙旅行できると多くの人が信じていた
でも月着着陸から半世紀たっても進んでねえ
むしろ進化は停滞している
特にコンピュータ関連は酷い
4. 匿名処理班
戦争が技術を発展させるとは言うけど結局帝国主義と産業革命の親和性が高かっただけで技術発展自体のスピードはガチで平和な時代のほうが早い
こんな当たり前に火星に着陸しさらに揚力飛行したり、ラグランジュポイントに宇宙望遠鏡据えたり、ニュートリノ検出したり
アメリカが比較的平和な時代は未知への解明スピードは非常に速いと感じる
5. 匿名処理班
凄いなぁ恐いなぁ 沢山の人の努力と犠牲の積み重ねがあって今があるんだなぁ
6. 匿名処理班
「ルックスルー」マシンはX線照射口と医師が正対しないようにずらしているのかな
7. 匿名処理班
手を洗うって考えが根付いたのも1800年代後半とかじゃなかったっけ
それまでは出産の時とか手洗わないから感染症で母親の死亡率が半端なかったけど、手を洗う医師の時だけすごく低かった。
コッホが細菌を発見する前だから、手を洗うなんて行為が理解されず、手を洗っていた医師はアタオカと思われて精神病院で亡くなるという
8. 匿名処理班
鉄の肺と聞くとマイ、アーイアーン、ラーアーングと歌ってしまうレディヘ世代。
9. 匿名処理班
>>2
それをカラパイアの過去記事で初めて知った俺ガイル
10. 匿名処理班
>>3
2000年代から宇宙旅行始まって2010〜2021年は富裕層の宇宙旅行者が当たり前になってるじゃん
空飛ぶ車はないけどLCCが夜行バスより安くなって空飛ぶバスレベルに皆使ってるし、ドローン配達も実現間近、電気自動車や音声操作の家電、リモートワーク、配信と広告で娯楽媒体をタダやアナログ時代より格安で享受したり等々思ったよりかなり実現してて、スマホとかは想像を凌駕してるんだが
11. 匿名処理班
こんご、医学が爆発的に進化するとしたら、
人類ではなく、AIによるものだろう。
現代の科学は複雑すぎて
「オレIQ120です」
みたいな高度人材でも、最先端に食らいつくのは、青息吐息なんだと思う。
12. 匿名処理班
>>1
ネットが特にそれらを加速させてるけど、これからAIが進化していけば加速度は今までの比じゃないだろうな。
13. 匿名処理班
検査機器(心電図やMRI)とかどこでも受けれるとか凄い世の中だよね。
MRIも30年前は先端検査機器だったし、梅毒や結核はもはや不治ではない。
癌も数十年前は啓発を兼ねた悲劇の特番ドラマになるぐらいだったけど
消化器系なら内視鏡で早期発見・範囲が狭ければ専門医と設備さえあれば大学病院でなくとも対処できることがある。
個人的に期待したいのは診断の精度向上と歯の再生治療分野の進歩と保険適用かな。
14. 匿名処理班
病院列車は今でもある
広範囲に渡って病院の無い地域を
列車の一編成全車両が病院になってて
数ヶ月に一度一週間くらい停留する
15. 匿名処理班
40代の自分はパソコンとか携帯電話とか、少年時代には(少なくとも一般的では)なかったものが青年時代には当然のように生活の必須アイテムになってたという経験をして、同世代間でもITへの親近感や知識の格差が大きい世代だと思う
その下の方の自分は、まだ今のうちなら必要と思うスキルはなんとか頭使って覚えようとしてるけど、10年後はまあまだ頑張るとしても20年30年後はその進歩についていけてる気がしない
そしてそれができなければ、世の中に取り残された生き辛い情弱老人になってしまうのかと思うととても怖い
16. 匿名処理班
未来世紀ブラジル
17. 匿名処理班
※1
とにかく普及が早いんだよな技術も情報も
ちょっと前まで当たり前だったものがいつの間にかレトロ扱いで人間側が追いつけん
まあ最終的にサイボーグになれたり、死ぬまでにドラえもんに会えればいいんだがはてさて…(´・ω・`)
18. 匿名処理班
後に博士は放射線の影響で指を失った。
ヒイィ!
博士‥‥‥( i _ i )
19. 匿名処理班
アタマフサフサニナール機はまだかよ
20. 匿名処理班
※10
末端利用者にとって便利過ぎる物が増えると利用する側の知能は低下してくと思うよ
そうすると平均値が下に引っ張られて全体もジワジワ下がってく
先端技術を扱える人材は一握りになる
高度な技術開発してもソレを引き継ぐ人材が減ってくから先端技術の将来も割と危うい
21. 匿名処理班
1番目(サムネ)の写真、サリバン先生がたくさんいる?・・
22. 匿名処理班
※10
中国ですら月にすらいけない現実知ってる?
スマホなんてものはPCと電話を合わせて小型化しただけのものだ。
大したことじゃない
23. 匿名処理班
星飛雄馬の時代は
風邪を根性で治していた。
(雪の中、裸で走り回る)
24. 匿名処理班
※1
技術は総合力で進化する。ある一点が欠けているとなんとなく立ち遅れていたりするし、手札が揃うと突然進化したように見える
宇宙開発は採算やある程度の安全性を度外視するならば1970年代のアポロ時代でほぼ確立しているが
安全・安価という話になるとそれは2000年代まで待たなければいけなかったというだけの話ですねぇ
PCやスマホなどで使われる半導体自体は1950年代ぐらいからあるけど、チップへの集積率が上がって
できる事の幅が一気に増えていったのが2000年以降というだけの話なんですよ
そしてそれらの工業力や技術力の大幅な進歩には例えば(先進国の)人間が飢えからほぼ解放された1940年代以降の"緑の革命"が大きく担っているし
医学界では小児医療の革新による人口増加により人員の確保なども影響している
25. 匿名処理班
※19
iPS毛根田植え機が開発中…続報を待て!
26. 匿名処理班
※25
なん・・だと・・・・
27. 匿名処理班
>>6は現役だよ
内部の規定位置に放射線源を配置して、全身の体内放射能を測定する装置の調整に使うのよ
人体を透過すれば放射線は減衰するんだけれど、それを模倣するの
28. 匿名処理班
※7
院内清掃実施により感染症激減、っつーとナイチンゲールかな?
29. 匿名処理班
※1
実際、人類の歴史をグラフにすると科学技術の上昇は指数関数的
最近になるにつれて進歩が加速してるという体感はたぶん大筋で間違ってない
数十年後には技術的特異点が来るとも言われているし、もはや一寸先の未来も予測できない状況
30. アユラ
昔の機材が、兎に角怪しい拷問器具にしか見えないんですけど💧