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考えすぎは体に毒は本当だった。精神的疲労は有毒な化学物質を脳に蓄積させる

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47件のコメントを見る

(著) (編集)

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 普段よりも頭を使った日、体を動かしたわけでもないのに、体がだるくなって、ぐったりと疲れ切ってしまうことってあるよね。

 『Current Biology』(2022年8月11日付)に掲載された研究によると、頭を酷使すると、脳に有毒な物質となる「グルタミン酸」が蓄積され、精神的疲労がたまるという。

 疲労した脳は、意思決定のコントロール力が低下し、「すぐに満足できる楽なこと」に流されやすくなる。だから疲れたまま頑張るよりは、少し休憩を入れたほうがいいということだ。

頭を酷使すると脳に有毒な物質が蓄積される

 なぜ頭を使うとドッと疲れが出るのか?

 これまでの有力な仮説では、精神的疲労は「今の行動を中断して、もっと満足できる行動をうながすために脳が作り出すある種の錯覚」とされていた。

 ところが、フランス・サルペトリエール病院パリ脳研究所のマティアス・ペシグリオーネ氏らによる今回の研究は、頭を使うと脳に物理的な変化があることを示している。

 脳のシナプスに有害な物質が溜まるのだ。このことから、脳が機能を維持するために、今の作業をやめて、別のことをやれというメッセージを疲労という形で伝えているらしいことがうかがえる。

 その毒物とは「グルタミン酸」だ。これは脳内で、もっとも豊富な興奮性の神経伝達物質で、脳が適切に機能するためには欠かせないものである。

 だがそのためには、グルタミン酸が適切な位置に適切な濃度でなければならない。

 ところが脳内でグルタミン酸が過剰になると、毒性を発揮して神経細胞を殺してしまう。

 なおグルタミン酸は「うまみ成分」としても有名だが、口から摂取しても”脳関門を通過できない”ので、有害な作用はもたらさない。勘違いしないようにしよう。

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photo by Pixabay

脳を使えば使うほどより強く疲労感を覚える

 今回の研究では、人がコンピューターのように、いつまでも同じ効率で計算し続けられない理由が探られている。

 被験者は頭を使わねばならないグループと、それほど頭を使わなくても済むグループに分けられ、MRスペクトロスコピー(MRIの一種)で1日の間の脳の化学的変化がモニターされた。

 すると、頭を使うグループには、瞳孔散大が減少するなど、より強く疲労していることを示す兆候が現れた。

 しかもそうした人たちの「前頭前野」のシナプスは、グルタミン酸濃度が高くなっていたのだ。

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photo by Pixabay

頭を使い過ぎたと感じたら、休憩すること

 普段より頭を使って疲れたと感じていたら、少し休憩するといいだろう。そのまま頑張るのは、思わぬミスにつながる恐れがあるからだ。

 今回の研究では、疲労した人たちには、意思決定が遅れたり、できるだけ楽ですぐに満足が得られるような選択をする傾向が見られている。

 ペシグリオーネ氏らはこうした証拠に基づき、頭を酷使すると、脳内にグルタミン酸が溜まり、認知的なコントロールが難しくなると結論づけている。

 こうした脳の疲労をとるには、休息と睡眠しかないとのこと。ペシグリオーネ氏は「睡眠中に、シナプスのグルタミン酸が減るという証拠があります」と話す。

 なお、こうした頭脳労働による疲労が他の疲労とどう関係しているのか、まだ不明であるとのことだ。

References:Why thinking hard makes you tired — ScienceDaily / written by hiroching / edited by / parumo

References: :Why thinking hard makes you tired -- ScienceDaily

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この記事へのコメント 47件

コメントを書く

    1. >>2
      ハンニバル・レクター博士が被害者を精神的に追い詰めるのは調理だった…?

      • +11
  1. 弟が寝る前に私の本棚にあった漫画(虚無戦士ミロクという作品)を読み始めたら、「宇宙とは何か?」「人間の存在意義とは何か?」という壮大なテーマだった為、精神的に疲れてしまい、よけい眠れなくなったという事があった

    • +3
    1. ※3
      石川賢作品は寝る前に見るものじゃない。

      • 評価
  2. 疲労困憊の人の脳はうまいのかが気になる
    食いたくないけど

    • +12
  3. とするとグルタミン酸出し過ぎなのか自分…。

    • +4
  4. 病は気からと申しますが
    精神的なストレスが一番倦怠感と痛みを誘発するのでございます

    • +3
  5. グルタミン酸…脳みそは美味しい…?
    しかしプリオンが、プリン体が…ぐぬぬ

    • +2
    1. ※7
      古代は精力剤に用いたし、またインディージョーンズでサルの
      料理出たけどアレも夜の楽しみ(意味深)として出された
      相手側の優しさの一つだ
      もっとも映画作る側はゲテモノ料理でやったのだろうけどねw

      • 評価
  6. この世で最も頭使ってるであろう某棋士が対局が終わると5kgくらい体重が減るって言ってたし、エネルギーもなぜか糖分だけなんだっけ…生命活動においては本来、省エネ推奨なんだろうな。

    • +1
    1. ※9
      数学者や棋士や作曲家って優位に寿命が短いんだよね

      • 評価
    1. ※10
      合点が行くな、だから精神科医なんだ

      • 評価
  7. 疲労を取るには休息と睡眠しかないってあるけど、運動じゃだめなのかな?
    有酸素運動すると乳酸やグルタミン酸が代謝されるって読んだことある気がするけど。

    • +1
  8. >脳に有毒な物質となる「グルタミン酸」が蓄積

    「グルタミン酸」が毒?
    バカげたことを
    逆だよ

    グルタミン酸は脳内ではアンモニアと結合し、グルタミンとしてアンモニアを無毒化する物質
    疲労回復物質だよ

    調べればすぐわかることなのに、なぜ調べずに騙される?

    • -15
    1. >>15
      こういうのもあるみたいだからね~。要するに脳全体じゃなくて、シナプスでの話なんじゃないかな。

      興奮毒性
      神経細胞の過剰な興奮は過剰なカルシウムの細胞内流入を引き起こし、細胞死を引き起こす。脳虚血では、シナプス前部からグルタミン酸が異常に流出し、神経細胞が死滅すると考えられている。

      • +2
    2. ※15 ちゃんと読めよ。適度な位置で適度な濃度でなければ害になるって書いてあるだろ。

       その毒物とは「グルタミン酸」だ。これは脳内で、もっとも豊富な興奮性の神経伝達物質で、脳が適切に機能するためには欠かせないものである。

       だがそのためには、グルタミン酸が適切な位置に適切な濃度でなければならない。

       ところが脳内でグルタミン酸が過剰になると、毒性を発揮して神経細胞を殺してしまう。

      • +3
    3. ※15
      その「脳に対するアンモニアの毒性」っての自体が、

      高アンモニア血症で脳内移行
      → 解毒のために脳内で過剰なグルタミン酸が生成される
      → アストロサイト内でグルタミン濃度が上昇
      → グリア細胞の細胞内浸透圧が増加
      → 細胞内の水分量が増加し、膨張 → 脳浮腫・破裂

      という、直接には「グルタミン酸の過剰生成による毒性」
      だという機順の説も見かけたが、そこらへん どうなの?

      • 評価
  9. グルタミン酸の濃度が上がって毒性を発揮かー。
    まあ追試を待とう。
    頭も「使いすぎは良くない」ってことは確かだ。

    • +1
  10. 夢の中まで心配事に追われてビクビクしてる
    忘却が最高のストレス解消法ってのは本当そうだよね

    • +5
    1. >>18
      お酒もタバコも買わないからひたすら忘れてストレス回避してたら若年性健忘ぽくなってきた

      • +4
      1. ※31
        俺も酒タバコ無しだけど趣味に金かけて発散してるからまだそういうはない…
        けどやっぱり体は疲れてるのか、若白髪があるんだよなぁ…

        • 評価
        1. >>38
          まずは、体に不調が出るか精神に不調が出るかに分かれるとか

          • +1
        2. >>38
          甘いもの食べすぎていたり、脳が酸欠、血行不良。パルスオキシメーターには脳酸欠の数値は出ない。酸素発生器+内頸静脈マッサージ、背骨マッサージで白髪はなくなる。

          • 評価
      2. >>31
        わかる
        あれこれ考えすぎたり先回りして心配したり、昔の出来事を思い出しては一人反省会したりして疲れてしまう性格なので、どうにもできないことや過去の嫌なことが頭に浮かびかけたら思考停止するようにしてたら、記憶力そのものが低下した

        たくさん思考はするけど頭がいいわけじゃないから、同じバカなら能天気バカな方がよかった…

        • +1
  11. 脳を食ったらというコメが散見されますが…

    他の国や地域のことはよくわかりませんが、フランスでは羊や牛の脳みそをふつうに食しますよ。マーケットで売られていたりもします。
    さらには、離乳食としてもよく用いられています。栄養豊富で消化もよいですからね。

    まあ、日本人が魚の白子を食するようなもんですよ。
    タラの白子なんて、見た目も脳みそそっくり。

    • +6
    1. >>19
      家畜の脳にグルタミン酸を出す為には脳トレをさせないといけないのかしら

      • 評価
    2. >>19
      人間の脳を食うとヤバいことがおきるんじゃなかったっけな
      他の動物ならともかく同種の共食いは身体に異常が起きるってことが

      一回食べるくらいなら平気だろうけど、何人もの脳食ってるレクター博士自身の脳も溶けてそう

      • 評価
    3. ※19
      そういや初期の美味しんぼで中東に赴任するサラリーマンにフグの白子の代わりになる食材として羊の脳みそを勧める話があったような

      • 評価
  12. 昔所ジョージさんがネタで言ってた、おいしいかに味噌持ってるかには頭がいいから捕まらないっていうネタは意外と事実?(カニ味噌は内臓だけど)

    • 評価
  13. ジャンプのトリコって漫画で生物はストレスで旨味が増すってやってたな
    あれ本当だったんだな

    • 評価
    1. ※22
      それはアドレナリン説
      アドレナリンはうまいらしい(知らんけど)

      • 評価
  14. グルタミン酸を適切な位置で適切な濃度にする方法のが気になるな
    そこそこ頭使い慣れてないと適切な状態を保てないって事はないのかなぁ

    • 評価
  15. ADHDの人は常に脳が疲れて大変な状態になるな。

    • +3
  16. これってもしかして思考力の個体差、ボトルネックになってる部分なんじゃ…

    • +2
  17. まず・・
    以下を考える。
    ・自分で解決できるか。
    ・調べて解決できるか。
    ・助けで解決できるか。
    これらに該当しなければ
    呑んでアイデアを出す。

    • 評価
  18. これ発達障害者の治療や支援に繋がればいいなー
    瞳孔を見てASDの診断ができるみたいな話もあったし興奮物質と発達障害は切っても切り離せないんじゃないかと思う

    • +4
  19. 筋肉と同じように鍛錬と休息の2つが必要ということでは

    • 評価
  20. グルタミン酸とアミロイドβに何か関係ないかな

    • 評価
  21. もう限界だ寝てリセットだ、とベッドに入っても
    悩みが夢に出てきて起きたとき泣いたことがある
    脳よ休息してくれ

    • +8
  22. 何事も気にせず気に病まず気楽にできたらこの上ないがそれができないから困ってますねや

    • +5
  23. 物言わぬ、おいしい貝やキノコを連想しました。
    彼らも生前は悩みを抱えていたんだろうか…

    • +2
  24. たしか貝とかはストレスを与えると美味しくなるって聞いた気がするんだけど、もしかしてこういった原理なのかな?

    • 評価
  25. わかるわ、考えるのも疲れるからイヤな事があっても大抵は流すようにしてる。そのほうが体力も消耗しないし精神衛生上私には良い。

    • 評価
  26. 常に過去の失敗から来る後悔を抱えて悩み続けている。しかも厄介なのは、それが現在も続いているかもしれないという不安があることだ。
    なんとかして脳を休ませたいが……

    • 評価

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