メインコンテンツにスキップ

なぜ、恐怖の記憶は脳に焼きつくのか?そのメカニズムを解明

記事の本文にスキップ

9件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 怖い思いをした経験は、おそらく一生忘れないものだ。だが、ほかの記憶は時間の経過とともに思い出すのが難しくなるのに、なぜ恐怖の記憶はいつまでも残るのだろうか?

 アメリカのテュレーン大学理工学部とタフツ大学医学部の神経科学チームは、脳の感情中枢である偏桃体における恐怖記憶の形成について研究していて、そのメカニズムを解明したという。

ノルアドレナリンがニューロンを刺激し、脳内の恐怖を処理

 ストレス神経伝達物質であるノルアドレナリン(ノルエピネフリンとしても知られる)が、扁桃体の特定の抑制ニューロン群を刺激して、放電の爆発パターンを繰り返し発生させることにより、脳内の恐怖の処理を促すことがわかったのだという。

 この放電活動の爆発パターンが、扁桃体の振動周波数を安静状態から、恐怖記憶の形成を促す覚醒状態へと変える。

 この研究は、テュレーン大学、細胞分子生物学のジェフリー・タスカー教授らによって、『Nature Communications』誌に発表された。

この画像を大きなサイズで見る
脳の感情中枢、扁桃体(青い部分)で恐怖の記憶が形成される / image credit:Tulane University

アドレナリンが溢れ脳が覚醒し恐怖の記憶が焼き付く

 タスカー教授は、武装強盗の例をあげる。「もし、あなたが強盗に銃を突きつけられたら、あなたの脳は、ストレス神経伝達物質ノルアドレナリンを大量に分泌し、アドレナリンがあふれた状態になります」

「これが、扁桃体を中心とした感情脳の特定の回路の放電パターンを変え、脳が覚醒した状態に移行し、恐怖の記憶が焼きつくのを促します。」

 これは、PTSDがこじれて、トラウマ的な体験をどうしても忘れられなくなるのと同じプロセスだという。

References:Why the Memory of Fear Is Seared Into Our Brains – Neuroscience News / written by konohazuku / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 9件

コメントを書く

  1. 生存本能的にも危険なものは覚えておいたほうが
    いいから確かに理にかなってるのかもね

    • +11
  2. 恐怖は大体危険と一致するから記憶して脳を覚醒させるのは間違って無いよな
    覚醒して適切な行動が取れるならだが
    けど実際恐怖症にまでなると逆に動けなくなっちゃうからなぁ
    却って命に関わるのに上手く行かないもんだ

    • +4
  3. うんうん、愛を伴った幸せの記憶は時間とともに薄れていくのに、命の危険を感じた記憶は一生ものなのよね。
    アラフィフの現在じゃ初恋の相手や最初の恋人の顔すら思い出せないのに、初めてバイクで事故った瞬間や無一文で夜の街を彷徨ってた記憶はいまだに鮮明だもん。
    ともすれば悪夢は人の生涯にまとわり続けるのかな、PTSDの如く?

    • +2
  4. 悲惨な事故の解説系動画見てると実生活でもそういう場面が頭をよぎる、自分はいいけど小さい子の面倒見てるときなどは特にね。

    • 評価
  5. 黒くて素早いGがこっちに飛んできたときの映像は忘れたいんですが。

    • +1
    1. ※7
      同じくGにうなじを歩かれた感触は忘れたいです

      • 評価
  6. 生存戦略としては、恐怖の記憶は覚えておくには越したことがないんだけど、日常生活に支障をきたすレベルの記憶は消したいジレンマ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。