
そして今回、別のセイウチがノルウェーの港で目撃された。セイウチたちは、船をホテル代わりに利用しながらヨーロッパ旅行を楽しんでいるようだ。
メスのフリーヤと名付けられたセイウチも北から南へと移動しているようだが、大きな体を小さなボートに乗っけての日光浴がお好きなようで、たびたびボートが沈められ破損被害を引き起こしているという。
Sunbathing Walrus Sinks Boats In Norway
セイウチのフリーヤ、ヨーロッパ沿岸で目撃される
去年、アイルランドから欧州沿岸で目撃され注目を集めたセイウチのウォーリーに次いで、メスのフリーヤもヨーロッパツアーを行っているようだ。去年11月、ヨーロッパの沿岸で発見されたフリーヤは、以降ドイツやデンマーク、スコットランド、オランダなどの沖合にあるボートをホテル代わりに利用しながら、日光浴を楽しむ姿が目撃された。
本来なら北極圏に住むセイウチがオランダに姿を見せたのは、実に23年ぶりだったという。SUBMARINE SLEEP: A famous Dutch walrus named Freya hopped on board a Royal Netherlands Navy submarine to take a nap on Wednesday morning. Freya has been in the area for two months now, local news says. pic.twitter.com/vxi3KBSMOh
— CBS News (@CBSNews) October 27, 2021
オランダで海洋哺乳類を専門とする科学者は、フリーヤが海軍港の潜水艦の屋根の上で気持ちよさそうに居眠りをしているところを目撃した。
フリーヤは、前足ヒレに少し生傷があったが健康そうで、マテガイを食べていたそうだ。
偶然にも、この潜水艦の名前が「セイウチ級潜水艦Zr.Ms.ドルフィン」と名付けられていたことからも、フリーヤは注目を集めた。
デンマークとドイツの海岸に沿って南へと旅して来たと推測されるフリーヤは、現在ノルウェーの港で目撃されている。
Freya finding the bilge pump useful (activated by Freya filling the boat in the first place 😇) pic.twitter.com/02VzN0VN76
— Knut Karlsen (@etunKo) July 19, 2022
ノルウェーではボートを沈没させるトラブル起こす
フリーヤは680kgと巨体ゆえに、ウォーリーの時と同様、ノルウェーの港で少々トラブルを引き起こしているという。というのも、小さなボートに乗っかって日光浴を試みるのだが、重さに耐えきれずボートを沈めてしまうのだ。
また、ボートの破損被害も生じており、ボートの所有者は「セイウチに乗ってほしくない」と悩みの声をあげている。Big story in Norway this summer is a walrus we've named Freya has made it to our shores and is touring the country, laying around and sinking boats pic.twitter.com/rQolsxd88b
— Wild Geerters (@steinkobbe) July 19, 2022
そこで、地方自治体と海洋科学者は、フリーヤのための専用はしけを作ることにしたそうだ。I love any story like this. Sending all my love to Freya. pic.twitter.com/SFAAoWWfQD
— Will 🦥 Menaker (@willmenaker) July 19, 2022
その間も、フリーヤはすっかり有名になり、専用のYouTubeチャンネル『Freya』まで作成されている。"Paint me like one of your french sea lions" pic.twitter.com/W5s5pLbO4f
— Noname 🌻🌻🌻🌻 (@Noname37129231) July 19, 2022
北極圏のセイウチが、このようにヨーロッパ沖で目撃されることは、非常に珍しい。
専門家らは、「氷山で昼寝中に漂流されてしまったのでは」「若いセイウチが餌を求めて長距離移動をした可能性が高い」などといった推測を述べているが、いずれは元の生息地に戻ってくれることを願っている。
References:Chaotic Walrus Keeps Climbing on Small Boats and Sinking Them/ written by Scarlet / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
フリーヤ第二形態
2. 匿名処理班
セイウチ「実は船舶潰しイベントがあり優勝者に貝1トンくれる」
3. 匿名処理班
可愛いし悪気がないのは分かるけど
ボート壊される持ち主さんはそりゃ困るよね…
4. 匿名処理班
自然界の生息地の分布と拡大の成り立ちは
まさにこうして出来上がったものだから
「元いた場所に戻って欲しい」という考えは
ここ以外にいることは許されないという
人間の身勝手な考えに過ぎない。
5. 匿名処理班
何十キロとかじゃなくてトン単位だもんなあ、そりゃ船も沈むわ
船のオーナーさんはお気の毒だけどセイウチからすれば足場に乗り上げてるだけだし怒れないよね
6. 匿名処理班
乗って欲しくないのは判るが自然災害に遭ったとでも思って諦めるよりないんじゃないのかな
保険効くと良いんだけどね
7. 匿名処理班
デッカ!!
8. 匿名処理班
アタシが重いんじゃないのよ。このボートの作りがチャッチいの!
おちおちオヤツのマテ貝も食べてられないわっ!
9. 匿名処理班
まぁ、セイウチからしたら「お、手頃な場所があるやん!…いや沈むやん!」って感じなんだろうけど、ボート所有者からしたらゆゆしき事態よね。記事内にもあるように、こっちでより手頃な陸地を作って提供するのが妥当かもしれない。