メインコンテンツにスキップ

墜落したUFOの残骸のよう。火星の地表に投棄された探査車のパーツをNASAのヘリコプターが撮影

記事の本文にスキップ

22件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
credit:NASA/JPL-Caltech
Advertisement

 火星を空から探査しているNASAのロボットヘリコプター「Ingenuity(インジェニュイティ)」が、SF映画で見るような異世界感満載の風景を撮影した。

 火星の地表に残されていたのは、火星探査車「Perserverance(パーシビアランス)」が着陸時に投棄したバックシェルとパラシュートだ。

 こうした鮮明な画像からは着陸当時の様子を知ることができ、より安全な着陸法を考案するヒントになるそうだ。

火星の地表に残されたUFOの残骸のようなパーツ

 その姿は、SF映画で見たことのある墜落したUFOの残骸そのものだ。火星への着陸がそれだけ負荷のかかるものであったことを物語る。

 NASAによれば、火星探査車「パーシビアランス」は着陸時に時速約2万キロという降下速度による重力と熱を制御せねばならなかった。砕けたバックシェルは、時速125キロで地面に衝突したことによるものだ。

 「SF的異世界感があるのは確かですね」と、NASAジェット推進研究所のイアン・クラーク博士は語る。

この画像を大きなサイズで見る
パーシビアランスのバックシェルと超音速パラシュート。その周囲には破片が散らばる/ image credit:NASA/JPL-Caltech

は衝突当時の状況を推測できる鮮明な画像

 パーシビアランスの砕けたバックシェルや超音速パラシュートは、2022年4月19日に行われた、ロボットヘリコプター、インジェニュイティ26度目のフライトで撮影されたもの。

 バックシェルは以前にもパーシビアランスが地上から撮影しているが、空からの画像は残骸の様子をずっと詳しく見ることができる。

 それは衝突当時の状況を推測する手がかりであり、もっと安全に着陸するヒントになる。見たところ、

 バックシェルの保護コーティングは無傷だし、パラシュートをつなぐ高強度サスペンションラインも残っている。

 「パーシビアランスの記録は、火星の着陸のものとしてはもっとも詳細なもので、カメラはパラシュートの開き方から着陸まで捉えています」と、クラーク博士は話す。

ですが、インジェニュイティの画像はまた視点が違います。想定通りに機能した裏付けになるにせよ、マーズ・サンプル・リターン計画に使える工学的データをもたらしてくれるにせよ、素晴らしいことです。そうでなくても、印象的な写真でしょう

この画像を大きなサイズで見る
image credit:NASA/JPL-Caltech

 「NASAは、このような先駆的なフライトを行うために、インジェニュイティの飛行オペレーションを広げました」と、NASAジェット推進研究所のテディ・ツネトス氏は語る。

フライトの度に、インジェニュイティは新しい地で見たこともない視点をもたらしてくれます。

マーズ・サンプル・リターン計画のための偵察ですが、火星で空飛ぶプラットフォームが有用であることを示す格好の例です

この画像を大きなサイズで見る
image credit:NASA/JPL-Caltech

火星ヘリの期待を上回る成果

 2021年4月19日、インジェニュイティは火星での最初のホバリングに成功。

 これは地球以外の惑星における世界初の航空機による動力制御飛行だ。それ以来、インジェニュイティは関係者の期待をずっと上回ってきた。

 今回のミッションは、火星時間4月19日午前11時37分に開始された。初飛行からちょうど1周年目にあたり、159秒間のフライトになった。

 インジェニュイティは約8メートル上空を南西へ192メートル移動し、1枚目を撮影。それから南西と北西へ向かいながら写真撮影を行い、10枚を撮影したのちに西に戻って着陸。飛行距離は360メートルだ。

 これまでの総飛行時間は49分を超え、総移動距離は6.28キロになる。

火星のを飛ぶインジェニュイティ

 とは言え火星を地球人が汚してしまっていることに胸が痛むわけだが、こういった残骸はあとで処分されるのかな?そのまま放置されたままなのかな?

References:NASA Ingenuity Helicopter Spots Spacecraft Wreckage on Mars – Perseverance’s Cone-Shaped Backshell / written by hiroching / edited by / parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 確かに火星にゴミが増えてしまうが、将来″マーク・ワトニー„が有効利用するかもしれないから。

    • +3
    1. ※2
      もしかすると、記念公園になって保存されるかも。

      ※4 ※7
      一応ヘリコプターが飛べるくらいの大気があるんですわ。太陽光パネルで充電してモーター回して飛んでるんではないかと。

      • +1
      1. ※14
        返信ありがとう。
        大気あるのは知ってるし、解説を読んだ上で凄いなーってこと。
        この辺りね。
        「火星の大気密度は、海面での地球の大気圧の約1⁄100、または既存のヘリコプターが到達することのない高度87,000 ft (27,000 m)とほぼ同じである。」
        「拡大された(大型の)…ブレードは、少なくとも2400および最大2900rpm、または地球上で必要とされる速度の約10倍の速度で回転する必要である(必要がある)。」
        ()は僕が追記した

        • +1
  2. 過去に火星に行った探査機めぐりして画像を送ってよ

    • +3
  3. インジェニュイティが火星を飛ぶのが凄い。

    • +3
  4. 火星だと地球由来の細菌がギリギリ生存出来るかもしれないので、環境汚染が心配になる

    • +2
  5. 火星でもゴミ捨ててる
    本当に地球人はどうしようもないですね

    • -1
  6. 人類が火星に進出するなら高度に精錬済みの大切な資材になるな
    行かないならただのゴミ

    • +3
  7. >SF的異世界感があるのは確かですね
    たしかにSF的だけどレンズマンとかキャプテン・フューチャー的なSFだな

    • 評価
  8. まあまだ将来火星で資源としてありがたく使えるんじゃない?

    • +2
  9. >>時速125キロで地面に衝突したことによるものだ。

    着陸プロセスとフローが不明なのでなぜバックシェルが125km/hで激突しながら、調査機器は大丈夫だったのか知りたい

    • 評価
    1. ※11
      パーシビアランス 着陸(Perseverance landing)で調べたら出てくるよ

      • 評価
  10. ゴキに支配された火星から脱出するのに使える機体もあるかもしれない

    • 評価
  11. 人類が足を踏み入れる迄にどれだけのゴミが蓄積される事やら…

    • +1
  12. (´・ω・`)まるでルナタンク・・・そこにいたのね・・・

    • -1
  13. 普通に人類の火星探索の歴史を示す歴史的遺物だと思う
    ゴミとかそんな狭い視野で語らないで

    • +1
    1. ※18
      人類だけとかそんな狭いの視野で語らないで

      • -3
  14. 計画通り探査機は無事に地表に着陸してるし被害は最小限だし想定以上の破壊痕の工学的サンプルと技術データまで送信してくれた
    期待以上の成果を残してるが、もうちょい穏やかに着陸できんか?有人探査計画には別種の計画を練るものと思うが米国の納税者が不安に思う

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。