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ストーンヘンジは太陽暦のカレンダーとして作られた説

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(著) (編集)

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 世界で最も有名な先史時代の遺跡、ストーンヘンジだが、遺跡の目的については様々な説が唱えられておりいまだ結論は出ていない。

 太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台などあるが中でも有力なのが、なんらかの暦説だ。新たな研究によると、ストーンヘンジは「太陽暦」として利用されていた可能性があるという。

 ボーンマス大学のティモシー・ターヴィル教授によると、ストーンヘンジは、太陽の動きに合わせた明確な造りとなっており、これらの配置が、1年が365.25日という太陽暦に基づくカレンダーを表しているというのだ。

ストーンヘンジの様々な暦説を検証

 「サルセン石」と呼ばれる巨大な砂岩でできたストーンヘンジの構造群は、紀元前2500年から紀元前2000年の間に建てられらと考えられており、北西ヨーロッパで唯一無二のものだ。

 そのデザインや構造において、ストーンヘンジは同年代の他の石造構造物とはまったく異なる特徴をもつ。

 イギリス南部の白亜の泥灰質大地にあるストーンヘンジは、なんらかの暦の一種ではないかとずっと考えられてきたが、その具体的な目的や仕組みは明らかにされていなかった。

 20世紀始めには、星の時計をベースにした5月のカレンダーを表わしていると考えられていた。

 のちに、太陽や月の8つの最果ての位置に合わせた「新石器時代のコンピューター」で、時間を計算し、日食や月食を予測するために使われたという解釈が進んだ。

 一方、夏至、冬至、春分、秋分、5月/収穫祭(8月1日)、聖マルティヌス(11月11日)、聖燭祭(2月2日)をサイクルの節目とした、16ヶ月の暦を提唱する専門家もいた。

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Photo by K. Mitch Hodge on Unsplash

 数多くの解釈があるとはいえ、どれも完全に納得できるものではない。

 ストーンヘンジと同時代のものではない要素を用いたり、精密な調査に耐えられないような天文学的配列を参照したり、ケルト歴という信憑性が怪しい考えを継続したりしているためだ。

「明らかに夏至や冬至を意識した配列になっているため、古物研究家のウィリアム・ステュークリ以来、ストーンヘンジは何らかの暦の一種ではないかと考えられてきました」ダーヴィル氏は言う。

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photo by Pixabay

信憑性を帯びてきた太陽暦説

 そして新たな研究によって、ストーンヘンジは1年365.25日の太陽暦に基づいた暦であることを示す説がクローズアップされた。

 重要なことは、ストーンヘンジのサルセン石が、紀元前2500年頃の同じ時期の建築に加えられたことが、最近の研究で明らかになったことだ。

 同じ地域から材料を手に入れ、その後も同じ構造のまま残されたことは、これが単一ユニットとして機能していたことを示している。

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ストーンヘンジに使われているサルセン石の数秘術を組み合わせて、万年暦を作り出すやり方の概要。わかりやすくするため、サルセン石以外の要素は省略されている。 / image credit:V. Constant.

 そこで、ダーヴィル氏はこれらの石を分析して、数秘術を調べ、この時代に知られていたほかの暦と比較してみた。

 そのレイアウトから太陽暦を特定し、ウィルトシアの古代の住民が、日、週、月を追うのを助けるこの暦が、一年を具体的に表す役割を果たしたと示唆した。

 この暦は、非常にわかりやすい方法で機能したという。

サラセン石の円の中にある30個の石は、それぞれ10日ずつ3週に分けられた1ヶ月の中の1日を表わしていて、円の中の特徴的な石は、各週の始まりを示しています。

さらに、太陽年と合わせるために、5日のうるう月と4年ごとに1日のうるう日が必要でした。

神々に捧げられたと思われるうるう月は、遺跡の中央にある5つのトリリトン(2本の柱石の上にひとつの石を水平に乗せた巨石建造物)で表現されています。

サラセンサークルの外側にある起点となる4つの石は、うるう日までのマーカーの目印となっています

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photo by Pixabay

 このようにして、冬至と夏至の太陽は、毎年、同じ石の組み合わせが背景となるようになっている。

 トリリトン(馬蹄形に配置された高さ7mほどの巨大な門の形の組石)のひとつもまた冬至を表わし、新年であった可能性を示している。

 こうした至の配列は、暦の換算にも役立つ。日数計算の誤差は、夏至の日に太陽が石の枠がある位置と違う位置に来たら、簡単に発見することができる。

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photo by iStock

他の地域の文化の影響を受けていた可能性

 10日間の週や、よけいな月がある暦は、今日では珍しいかもしれないが、このような暦は、当時は多くの文明で採用されていた。

「こうした太陽暦は、紀元前3000年以降、数世紀の間にで東地中海で発展し、エジプトでは紀元前2700年頃に政歴として採用され、紀元前2600年頃の古王国時代の始めに広く使われていました」ダーヴィル氏は語る。

 このことから、ストーンヘンジがたどった暦は、こうしたほかの文化の影響を受けて発生した可能性がある。

 近隣でのいくつかの発見からも、ほかの文化のつながりを感じられる。

 例えば、ストーンヘンジ近くで発見された遺骨、同時期の「エームズベリーの射手」は、アルプスで生まれ、十代のときにイギリスに移住したことがわかっている。

ストーンヘンジの建築に太陽暦が表わされているのが発見されたことは、この巨石構造物を生活者のための場所としてとらえる、新しい方法を切り開くことになります。

儀式や祭りのタイミングが、宇宙の仕組みや天体の動きとつながっていた場所だといえるでしょう

 この研究論文は、『Antiquity』誌に発表された。

References:Stonehenge was Designed as Solar Calendar, Archaeologist Says | Sci-News.com / written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

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    1. ※1
      環状列石自体は世界各地にあって、そのすべてが暦に関係してるわけじゃないからそこまで明白ではないんだよ

      • +3
  1. 1週間が7日っていうのはキリスト教から普及したものだからな。
    それ以前の暦はむしろ違うシステムなのが当然なのだろう。

    • +2
    1. ※2
      あたしもそうおもってたけど、調べたらメソポタミアとかエジプト起源とか
      日本は平安時代から使ってるとか。

      • 評価
  2. 『ストーンヘンジ』を並べたのは俺だ
    何故この並びなのかは、お前ならわかるはず
    ”特に意味は無い”そうだろう?

    • -2
  3. 12進法、60進法とかもあるから、7日で1週間よりも、28日、30日、31日の組み合わせの方がしっくりくる

    • +1
  4. 大預言者を得て宗教を創始するために決まってるだろ。

    • 評価
  5. 雪まつりの雪像作りみたいに、各部族の連帯力を競わせてテキトーに作らせたんじゃないかなぁ。
    何でもかんでも深読みし過ぎだよ。

    • 評価
  6. 1週間=7日は太陰暦の1か月約28日を4等分(新月→半月→満月→半月)からだっけ。
    フランス革命歴が1週10日という珍しいものだったけど不評だった。

    • +1
    1. 1週間の起源は旧約聖書の創世記だからユダヤ教でしょう
      >>11さんが言うように7が月齢28日の約数である事も大きな理由だと思う
      ユダヤ教以前から28の約数、7日や4日,14日で作業等の区切りを付けていた可能性はあるけど

      • -1
  7. 昔のコンピューターは、でっかかったとよく言いますもんね。

    • +2
  8. ストーンヘンジ内部の地面に開けられた穴に、適切なタイミングで
    棒を入れていくと次の日食が予測できる、とか
    本で読んだ記憶がある。

    • +1
  9. 月の周期を暦に利用する文化圏においても、その地の主たる産業に農業がある場合は太陽の運行サイクルによる補正を必要とする。
    季節の巡りと関係性があるのは太陽の方だからね。
    そうして太陰太陽暦が誕生したり、二十四節気のような暦のサブシステムが運用された。

    完全な太陰暦を採用している地域では、季節の巡りがあまり日常生活に関連付いていないのだろうか。その辺の経緯がちょっと面白そうだ。

    • 評価
    1. ※16
      イスラムのヒジュラ暦が太陰暦なので季節とのずれが激しい。そのため、通常のグレゴリオ暦と併用することが多いそうな。
      季節とずれると農業にもろに影響するからね。

      • 評価
  10. あれ?確かストーンヘッジって転がってた巨石を作業員が重機でこんな感じ?って並べたんだよね?
    作業員たちの写真がネットにあったような天然

    • 評価

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