メインコンテンツにスキップ

幼い頃家を出ていった父親は、ずっと息子のことを思い続けていた。父とチョコレートの思い出

記事の本文にスキップ

53件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 ある男性が、ネット上で父親との思い出話を綴り、多くのユーザーらの心を揺り動かした。男性と父親の唯一の思い出はチョコレートだという。

 父親は、男性が幼い頃に家族を捨て家を出ていったが、折に触れ、子供だった男性にチョコレートを渡していたという。

 その後父親は再婚して疎遠になり、男性も大人になって家族を持ち、父親のことなど忘れかけていたころ、驚きの出来事が起きる。

 身なりの乏しい老人男性が突然男性の前に現れ、チョコレートの箱を渡して帰っていったのだ。その老人男性こそ父親だった。

 さらに箱の中をあけてびっくり。そこには父親のこれまでの想いがたっぷりと込められていたのだ。

幼少期、父親に捨てられた男性と母親

 男性にとって父親の記憶はほとんどない。父親は、男性がまだ幼い時に家を出たため、父親のことをほとんど知らずに育ったのだ。

 男性が3歳の時、母親は実家に戻り祖母とおばが経営する小さな拉麺店で働き始めた。

 父がいないことについて、母親は何も語ろうとしなかった。ある日男性は、父親が死んだのなら、墓参りをしたいと母親に伝えると、「父親のことなど頭から追い払いなさい!」と厳しく言われたという。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

子供だった男性にチョコレートを渡し続けた父親

 その後、母親は離婚するために父親と会った。男性にとってこの時初めて、父親の姿を知ることができた。

 その時、父親はまだ子供だった男性にチョコレートを差し出した。ささやかなプレゼントのつもりだったのだろう。それから、父親は、折に触れ男性にチョコレートを渡すようになった。

 だが母親は、「今後あの男から何か受け取ったら、あんたはもう私の息子じゃないからね!」と激しく叱った。

 男性は自分を必死で育ててくれている母親の気持ちが痛いほどよくわかった。母親のことを思うと、父親から何も受け取ることができなくなった。

 男性は成長するに従い、自分たち家族を捨てた父親を軽蔑し、怒りを感じるようになっていった。

この画像を大きなサイズで見る

父親が再婚し、疎遠となる

 その後、仕事のために別の都市へ引っ越した父親が、そこで知り合った女性と再婚したことを聞いた男性は、「もう父は自分と母のことなど、どうでもいいのだ」と悲しんだ。

 定期的に息子宛てに届けられていた父からの手紙は、次第に少なくなり、やがて途絶えた。

 父親に対するやるせない思いは男性の中で大きくなっていった。母親や親族は、父親の身勝手さについていつも文句を言っているのを聞いて育ってきたからだ。

 しかし、やがて月日が流れ、男性は大学を卒業し、就職。そして結婚し、子供が生まれた。母親とはずっと一緒に暮らしていた。今まで育ててくれた恩返しをしたいと男性は思っていたのだ。

 その頃には、父親のことを考えることもあまりなくなっていた。

突然現れた老人男性にチョコレートを手渡される

 そんなある日、仕事からの帰宅途中、男性は家の前に身なりの整っていない男性が立っていることに気付いた。

 近付くと、その老人男性はチョコレートの箱を手渡して来た。そして、「君は、小さい頃チョコレートが好きだった」と何度も言い、去って行った。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

老人男性は父親だった。箱の中には大金が入った銀行の通帳が

 帰宅して、その出来事を母親に話し、チョコレートの箱を開けてみると、そこには100万ドル(約1億1400万円)が入った銀行の通帳があった。

 あの男性は、父親だったのだ。

 母親とともにそう確信した男性は涙した。父親は母と息子のことを忘れていたわけではなかったのだ。むしろずっと思い続けていたのだ。

 その後、そのお金は母親が病気になった時に止むを得ず、手術代に使ったが、それから数か月経って、男性は父親の現状を知ることになる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

病気で倒れた父親。認知症になっても息子のことだけは覚えていた

 ある日、父の再婚相手から電話がかかってきた。父が脳卒中で倒れたという。息子の名前を呼び続けていると聞かされた男性は、父の入院する病院を訪れた。

 父親の虚弱な姿を病室のベッドで見た時、男性は既に父親にたいしての嫌悪感が一切なくなっていることに気付いた。

 昏睡状態の父の傍で、男性は何日も一緒に過ごした。そしてついに父親は目を覚ました。

 男性に顔を向け、笑顔で「息子よ。お前にチョコレートをあげなきゃならんな」と笑顔を見せた。

 実は、この時既に父親は認知症を患っていたという。もう何年も、誰のことも認識できなかった父親が、息子のことだけはしっかりと覚えていたことに、周りの者は大きなショックを受けた。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

私はもう、私たちの元を去っていった父を責めたりしていません。何が起こったのか真実を話そうとしなかった母のことも、責めません。

父はまだ容態が思わしくないけれど、残りの時間を一緒に過ごして、失われた時間を埋めることができればと思っています。

References:An old man with dementia gave me a box of chocolates. After opening it, my mom and I were flabbergasted to see his life savings of over One Million Dollar in it – Good Times / written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 53件

コメントを書く

  1. 泣けてしまった。
    父親にもいろんな事情があったのかもね…もう知ることはできないかもしれないけど…。

    • +19
  2. 凄い美談みたいにまとめてるけど、家族捨てて再婚してるんやろ?
    金だって養育費をまとめてもらっただけやん

    • -25
    1. >>1
      養育費もらってないとか、離婚したら再婚するなとか、父親との接触を絶とうとした母親の言い分を鵜呑みにするとか、人の不幸を願う決めつけセットだな

      父親が息子を愛していた、そういう話だぜ

      • +8
      1. ※15
        お前が決めつけてるくせに他人には文句を言う

        典型的なダブルスタンダード

        • -16
        1. >>21
          俺は理由も書いたが、君は決めつけるのみ
          悪口は自己評価、ばかりでワンパターンだなあ

          • +3
        2. >>21
          15の人は別に文句は言ってなくないか?

          • +6
    2. ※1
      理由は知らんが母親当人が親父から何も貰うなと拒否ってますので、養育費も受けたら無かったのしれんぞ。

      • +5
  3. このお父さんは優しいには優しいんだけれど
    認知症になって思い出せなくなった現在の家族含めて
    方々に傷を残しまくってるな

    • +11
    1. >>4
      傷跡って、母親が広げとるんだぜ
      そして再婚はそういう前提のもんだぞ

      • +1
  4. 背景が分からないので何ともだけど色々不思議な話だ
    なぜ一億円もの貯金ができる人が貧しい身なりだったんだろう?最もお金が必要な学生時代ではなくて成人後に通帳を渡してきたのは?もうその頃から認知症が始まっていたんだろうか

    これが小説なら矛盾が多いなと思いがちだけど、意外と現実のほうが不可思議なことに満ちてるので、この話はその証左かなあと、個人的にはそんな感想です

    • +19
    1. ※5
      この記事だけ見ての解釈だけどお父さんは優しいが自分の感情を表現するのが下手な不器用な方だったのかもしれないなあ
      お金を渡した際の身なりが悪かったのはせめてもの罪滅ぼしのために何もかも節約して我慢して貯金してた可能性もある
      もしそうなら悲しい

      • +4
  5. 今では私がおじいさん、孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル

    • +5
    1. >>6
      なぜなら彼もまた特別な存在だからです。

      • +1
  6. 生きているうちに再会できて良かったね。
    この先お父さんが亡くなってしまっても最後にどう過ごせたのか、一緒に過ごせた思い出が少しでも幸せであれば、残された者はその思い出を抱き締めて前を向いて生きていけるんじゃないかな。

    • +12
  7. 両親の背景がまったくないから、良いとも悪いとも言えない

    個人的には父親がそれでも見捨ててないんだよなんて伝えた、っていうのは自己満足のエゴの塊としか思えないけど

    • -8
    1. >>8
      息子達が満足したことより、君の不満が優先されるあたりが君のエゴだと思うぞ

      • +5
      1. >>17
        これに尽きる
        なんでこんなに否定意見ばっかなんだろう
        当事者たちが再会間に合ったことを喜んでいるという記事なのに

        • +11
    2. >>8
      人とは自己満足を求める生き物だから

      • +2
  8. 離婚理由が分からないから単純に父親を責められない
    とりあえず愛情がなければ一億貯めるなんて普通できない
    どんな親であれ、子供にとって親から愛されていたと知ることは本当に大切な事
    一生知らずに過ごすよりずっと良い結果になってよかったね

    • +25
  9. 美談として語られてるし、本人はそれで満足みたいだから
    外野が言うことはなにもないんだけど
    読み取れる情報だけだとちょっと不快だわ

    • +4
  10. いまよりもう少し若き日のサモ・ハンかリンチェイの面影で再生してしまった
    幼いころから周囲と自分自身で埋め込んだ恨みは手ごわいでしょうけれど彼方のこととできそうでそれは解放でもありましょうか
    印字を追い頁を繰る毎にはらはらと剥がれあるいは染み入るものがありそうな

    通帳を前にして涙を流したという母子の、表現は似てもその理由は遠く違うものであったのかもしれませんが近しいものであったらなと思います(夫婦のことはなあ)
    家業の麺とその出汁、味わってみたい

    • 評価
  11. 思うだけでは子供には伝わらない Byジョナサン
    まぁ贈り物してただけマシなのかな

    ただ、本当に二人を大事に思っていたなら扶養放棄してないだろうし、再婚したからと言って何もしなくなるのは違うんじゃないかとは矢っ張り思う

    • +1
  12. 外国はちょっと夫婦のウマが合わなくなるとすぐ離婚するから、言うほど酷い夫でもない可能性も高いと思うけどね。

    • +3
    1. >>18
      母親が息子と父との繋がりを絶とうとしてた時点で、なんだかなとは思う
      まあ、母親の中でも記憶は修正済みだろうから、事実はわからんだろうなあ

      • +3
    2. >>18
      片っぽ、母の言い分だけしか聞いてないだろうし

      • +4
  13. 痴呆は、新しい物事ほど忘れやすいからしかたないけど、父親の再婚相手も可哀想だと思う
    自分のことは忘れてるのに別れた相手の方にいた子供の事は覚えてるっていうんだから

    • +6
  14. 堂々と名乗り出ない父親が悪い

    離婚時に子供との面会謝絶が条件なら、こっそり会った父親が悪い

    数十年にわたり何一ついいことしてないのに、金もらったら180度評価を変える輩が多くて笑える

    • -8
    1. >>22
      金は大事だよ。母親が入院した時も大金が必要だったろうし(アメリカは医療費高い)、自身も結婚して子育てに金いるしで、過去の経緯はどうあれ1億はありがたいじゃん♪

      なんだかんだ言って世の中銭やで!

      • +9
    2. >>22
      会っても会わなくても非難するための、毎度の悪意ある決めつけだな
      母親すら、会っちゃだめとも言ってないのに
      そして息子が満足してそれに同意する人たちがいる、君の不満以外に問題点を指摘できない時点でお門違いってやつだ

      • +2
    3. ※22
      父親が堂々と名乗り出てないなんてどこにも書いてないし
      面会謝絶が離婚条件なんてどこにも書いてない
      数十年何一つしてないなんてどこにも書いてない(しかも母親に洗脳された息子が手紙などを拒否るようになった順番だし)
      あなたの脳内で勝手にストーリーを作り上げて存在しないものを批判するのはやめましょう
      あなた自身が頭のおかしい人として扱われツッコミ・否定的意見ばかり入り、自身が不愉快になり損をするだけですよ

      • -1
  15. 母親の気持ちなんてどうでもいい

    お父さん

    チョコレート(お金)が欲しい

    • 評価
  16. 詳細が分からない以上、外野がとやかく言う話でもないな。

    母親と、本人がどう思っているか。
    少なくとも本人は許してる。それ以上でも以下でもなく

    • +9
  17. これいい話しかなあ
    全然いいと思わない
    離婚して再婚してるし
    男性が1番必要としてた時期にいないし
    認知症になったら再婚した相手を忘れてしまうし
    大金持ってきたからいい話しに聞こえるけど

    • -2
    1. >>27
      主語がでかい
      周りの人間じゃなくて、君の主観でしょ

      • +1
  18. 若い頃に介護施設で認知症のお年寄り達のお世話をさせていただいたことがあるけれど、女性はほぼ皆さん子育て中、男性は戦争中か仕事中という時代に戻っておられた。

    ご本人がこれまでの人生でもっとも必死に、一生懸命に生きた時代に戻られるのだと思う。
    このお父さんにとっては、たまに会って息子さんにチョコレートをあげていたその時代がそうだったんでしょうね。

    再婚後のご家族も含め当人たちにしかわからない色々な葛藤もあるでしょうけれど、息子さんが仰っているようにこれからの時間を大切に過ごされるのが一番かと思う。
    皆様のご多幸をお祈りします。

    • +5
  19. 幸せな話だ。
    私の父親は世界で一番テレビが大事で少しでも家族が話すと音量を高くし、人の意見は聞かずに自分の意見だけを押し付ける父親だ。
    こんな話を聞いた後でも少しでも彼の事を見直そうとも理解しようとも思わないし人生が終わるまで恨み続けるだろう。
    只々「息子よ。お前にチョコレートをあげなきゃならんな」なんて言ってもらえる彼が羨ましい。

    • +5
  20. 母親は父親から何も受け取るなと言うし、父からの手紙に返事している素振りが無いし
    母の拒絶の刷り込みが大きかったんじゃ
    再婚相手から連絡あったってことは息子のことちゃんと話してたんだろうし
    こじれたから離婚したんだろうけど相性良くない夫婦だったんだなぁ
    1億欲しい

    • +7
  21. どういう事情があったかはわからんが
    息子に
    「父親の事など頭から追い出せ」
    「あの男から何か受け取ったら
    お前はもう息子じゃない」と
    子供を脅す発言は良くない

    • +6
  22. 息子にとっていい話だからといって、再婚相手にとってもそうだったかっていうと……って感じだし美談とも言い難い

    自分達にはそういう親子がいたんだなと受け取る事しかできん

    • -1
  23. 母親が病気になりさえしなきゃもっと有意義に使えたのにな、金

    • -2
  24. 心温まりながらも、やや複雑な気分の話だった。
    そこに水を差すようなことを言うと、
    もしかしたら古い記憶だったからこそ、息子のことを覚えていたのでは? という可能性も。
    古い方の記憶が残り、新しいほうが消えたため、今の家族は忘れ、昔の家族は覚えていただけ、という現実もありそうな予感・・・

    • 評価
  25. 幸せと大金を両方手に入れた人へのねたみそねみがすごいな
    自分の損より、他人が得することが気に入らないのが日本文化か

    • -3
    1. ※48
      単純に出来過ぎかつ結局金かよの話だからでは?
      しかもFIRE達成可能額・・・・
      もう少し現実的な額か手紙とかだったら感動したかも知れない

      • 評価
    2. ※48
      日本文化なわけないだろ
      そいつ個人がおかしいだけだよ
      ていうか記事の内容ちゃんと読まないで的外れなコメントして男性や父親の行動を批判してる変なのまで居るし
      要するに「実際何があったか」じゃなく「批判・否定こそが目的でそのために認識を捻じ曲げる」というタイプの頭のおかしい人だけがそういうコメント書いてるわけ

      • -2
  26. 自分の肉親について、別の肉親の一方的な視点からの悪口をたくさん吹きこまれて、
    憎まなきゃいけないような気持ちにさせられたり、板挟みになったりするのは、
    似たような経験があるけど本当に苦しいことだよ
    どちらのことも愛してるから

    息子さんが少しでも楽な気持ちになったなら良かったと思う

    • +7
  27. 美味しい魚だけどめちゃくちゃ小骨が多いみたいな話

    • 評価
  28. 妻と子供を放置して再婚して疎遠になった父より、貧しい中で大学まで行かせてくれた母のほうがよっぽど偉大では…????「口下手だけど実は…」みたいな親父エピソードよく見るけどモヤモヤしかねえんだわ。人間には言葉ってものがあって、使わないなら無いも同じなんだよ。

    あと、その大金は再婚後の家族の金とは違うの…?勝手にもらって本当に大丈夫?この男性は思いがけずリッチになったかもしれないが、遺族が痴呆老人の気まぐれによって、突然遺産を失ったかもと思うと気が気じゃないぞ。

    • -1
  29. まあ100万ドル受け取ればわだかまりもなくなるわな

    • +3
  30. 単純な人は父親批判するけど、黒幕は母親じゃない?

    性格の不一致とか、父親が悪くない、しょうもない理由で離婚しても、
    本来なら母親有責の離婚でも、社会が母親に甘く、母親に親権を取られることあるじゃん。

    母親が追い出したのに、父親から出ていったことにすり替えられた可能性ある。

    • +2
  31. 父親は定期的に会ったりプレゼントしたり、ちゃんと接点を保とうとしたのに、
    母親に遮断され、息子も母親の意見を一方的に聞く。

    それじゃあ父親も、前の家族に執着しても仕方ないし、自分の幸せになる権利もある。

    接点保とうとすれば拒否し、新しい家庭築けば見捨てたと言い、父親批判する連中のほうこそ自分から父親を見捨てといて、何しても批判する自己満足。

    母親が親権を勝ち取るなら、母親に育てる義務もある。

    母親が育ててくれたから、母親の言う通り父親には会わないって決めたら、そりゃ父親の情報は入らず、父親の事情も頑張りも分からない。

    父親と子どものための面会権なのに、母親が口出しして、子どもを支配する時点で、母親も問題ないとは言えない。

    母親もその親族も、一方的に父親を悪く言って、息子を洗脳してたし。

    • +2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。