この画像を大きなサイズで見る考古学界にとって、金属探知機を駆使するアマチュアのトレジャーハンターは今や重要なパートナーになっている。
ここ数年、古代のコイン、宝石、武器など、多彩な金属の遺物の発見が相次いだが、今、新たに喝采を浴びる発見をしたハンターがひとり加わった。
イギリス、ウイルトシア州で、ある男性の金属探知機が感知したものは、800年前の呪文が刻まれた黄金のブローチだったのだ。
アマチュアのトレジャーハンターが金属探知機でお宝発見
2021年3月、イギリス、ウイルトシア州ピュージー・ヴェールで、ウィリアム・ノードホフ(49)の金属探知機がなにかを感知して反応した。
最初は、また鉛の破片かなにかかと思ったが、のちにこれが大発見であることがわかった。
掘りあてたのは、黄金に輝く小さな丸い遺物だった。小さく丸くて重さわずか5.77グラムという非常に軽いもので、円周の内と外になにかの文字が刻み込まれている。のちにこれは、病を撃退する”呪文”であることが判明した。
「腰を抜かすほどびっくりしましたよ」ノードホフは語る。
しばらくの間、腰を下ろしてそれをじっと見つめていたような気がします。なにか特別なものであることは間違いないと直感しました。
以前に似たようなブローチをを見たことがあったのですが、文字が刻まれたものは初めてでした
800年前の病除けの呪文が刻まれた黄金のブローチ
ノードホフはすぐに地元当局にこの発見を報告。ブローチは調査官のもとに送られ、分析にかけられた。
イギリスの法律では、一般市民が持ち込んだ考古学的発見物は、特別に任命された考古学の専門家と調査官が協議して評価することが義務づけられている。
その結果、このブローチが実際にどれくらい前のものなのか、どれほど貴重なものなのかが明らかになった。
このブローチは中世の時代、西暦1150年から1350年の間に作られたもので、純金でできていて、オークションにかければ数千ポンドもの価値があるものと見積もられた。
1996年の財宝法のもとでは、ノードホフはこの中世の金のブローチを、古美術の専門家で構成された独立委員会が設定した価格で、博物館に売却することを申し出なくてはならないことになる。
ノードホフは、ディヴァイザスにあるウィルトシア博物館で展示してもらい、地元の住民にぜひこのお宝を見てもらいたいと心に決めていた。
ウェールズ生まれのノードホフは、ウィルトシア州でイギリス陸軍に10年間所属し、現在は軍の憲兵隊関連企業に勤めている。
妻と4人の子どもがいて、アップアボンに暮らしている。金属探知機で宝探しを始めたのは2017年から。以来、ほとんどが不発に終わるが、時には非常に報われることのあるこの宝探しに夢中になっている。
このたびのブローチは、彼にとって初めて歴史的に貴重なお宝の発見となった
黒死病除けのおまもりか?
専門家は、この丸いブローチは宗教遺物だと考えている。傾斜がつけられた縁の4面には、ラテン語で書かれたキリスト教の祈りの言葉が刻まれている。
この言葉は、”恵みに満ちたマリアよ、主は汝と共におられる。汝は女のうちで祝福され、胎内の御子イエスも祝福される。アーメン”と訳すことができる。
直径24ミリという小さなブローチに文字を刻んだ人は、こうした金属加工にかなり長けた人物だったに違いない。刻まれた文字は、ブローチのピンの位置の関係で、「s」が省略されている以外は、スペルも完璧だ。
内側の文字には、ヘブライ語がいくつか加えられている。これは魔法の力をもつ文字とみられていたようで、身に着ける者を病気から守るための一種のお守り、護符のために使われたのではないかという。
この画像を大きなサイズで見る悪名高き黒死病(ペスト)がイギリスで猛威を振るい、7500万人~2億人の人が死んだのは1350年直前だったため、ブローチが作られ、お守りとして呪文が刻まれた可能性は高い。
しかし、黒死病の発生は、ブローチの制作時期の終わりと重なるだけなので、このブローチは特定の病の発生に対応するためではなく、もっと早い時期に作られた可能性もある。
この画像を大きなサイズで見るこれまでの記録にもない貴重なお宝
イギリスで見つかった考古学遺物のデータベース、Portal Antiquities Schemeを検索しても、このブローチと特徴が一致する記録は見つからなかった。
中世のブローチ類はほかにもたくさん発見されているが、最近発見されたこのブローチは、かなりユニークな遺物だ。
特殊なものであることは、発見者であるノードホフも、掘り出した瞬間からわかった。
本当に驚きました。見つけた瞬間に、その重さと色からすぐに金でできていることがわかりました。あちこち傷ついていたし、完璧な円形でもなかったけれど、それもしかたがありません。
800年もの間、地中に埋まっていて、時に鍬でひっかけられたかもしれず、傷がついているもの当然で、それが特徴のひとつにもなっています
ノードホフは、自分のこの発見を”百万分の一の幸運”と考えている。そんな幸運の結果が、もうすぐウィルトシアで展示され、地元の人々の目にふれることになる。
References:Thrilled Detectorist Finds 800-Year-Old Brooch with Magical Words to Ward off Illness | Ancient Origins / written by konohazuku / edited by parumo
















中世とかそれ以前にマントやケープを留めるのに使ってるやつかと思ったらえらい小さいのな。
指輪サイズだと確かにブローチみたいな単純な装飾品だろうね。
しかしこのサイズにこんなきれいに文字掘れるとか今も昔も一流の職人はすげえわ。
※1
案外そうでもないよ、彫金用のタガネが
面倒だけど作れれば割かしいける。
多分掘ってるんじゃなくて打刻じゃないかな。
4面フチは棒に引き伸ばした金を◆の溝をつけた
ローラーでさらに伸ばしてつなげてるんだと思う。
当時は磨かれてさぞかし綺麗だったでしょうね。
カッコイイ! レプリカ売ってほしい!
アヴェ・マリアの歌詞(祈祷文)が彫られてるんだね
流石黄金
綺麗に残るもんだ
大丈夫?冥王復活したりしない?
※7
いとしいしと~
かっこいい!現実にこんなファンタジーなものがあると思うとテンションあがるね
なかなかデザイン的にもオシャレ。
使われて摩耗してる様子もいい感じ。
そのまま商品化してペンダントとかイケると思う。
軍の憲兵隊関連企業ってどんな企業なんだろうか…
そっちが気になってしまった
>ヘブライ語がいくつか加えられている。これは魔法の力をもつ文字とみられていたようで、身に着ける者を病気から守るための一種のお守り、護符のために使われたのではないかという。
何か感慨深いな
主は汝と共におられる
今年の正月も…!(´;ω;`)
普通にカッコいいね
・金の丸棒を角断面にする
・刻印打つ
・リングに曲げ、継ぎ目はロウ付けする
・中央の剣の形状を作り、粒金をロウ付けする
・リングと剣をロウ付けする(剣の柄の部分でリングの継ぎ目を隠す)
多分こんな手順だろうけど、このサイズはなかなか高い技術がいる。
文字サイズ2~3mmくらい?
>>14
プロの彫金師の方ですか?( ・∇・)
ロードオブザリングみたいな展開になるん?
デザインもいいねえ
傷とかついてたほうが効能がありそうに見えるのはなんでだろうな
散歩がてらに金属探知機で宝探しか、、良い趣味だな 俺もやってみようかな
まさにアーティファクト
布表面にあてて/穴から布を引き出して/ピンで貫いたら/余分な布を引き戻して/出来上がり。なるほど。YouTubeに使い方探しに行ったけれど一見どう使うの?ってなる形。
同様の発見品や美術館収蔵品の写真探して見惚れてきました。とても精微な細工がされたもの多けれど、ここまで文字で埋められた品は珍しいってことなのかな。あえての1文字欠落は文字詰めの都合だろうと推測されてるようですが、他の重要な意味も秘められてたらいいなと思った。
annular brooch
Celtic brooch
medieval gold brooch
ゲームオブスローンズの王の手の徽章みたいなデザイン