メインコンテンツにスキップ

配色スタイリッシュ!アカカワセミの貴重な幼鳥の姿を130年ぶりに発見

記事の本文にスキップ

20件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:migueldavid.deleon/Instagram
Advertisement

 長いくちばしと美しい体色を持つカワセミは、世界に95種存在すると言われているが、中でも、非常に珍しいカワセミとして知られているのが、フィリピンの固有種「アカカワセミ」だ。

 絶滅危惧種であるアカカワセミは、滅多に目撃されることがないため、その生態についてはまだ知られていないことが多い。

 しかし去年、幼鳥の貴重な姿がフィリピンの熱帯雨林で発見された。

最小サイズの色鮮やかなアカカワセミ

 アカカワセミは英名でフィリピン・ドワーフ・キングフィッシャー(Philippine Dwarf Kingfisher)と呼ばれている。

 その名の通りフィリピンのミンダナオ島とバシラン島に生息する、カワセミの中で最小サイズの固有種だ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Mohan Cp/Facebook

 1890年に初めて発見されるも、その姿が見られることは非常に稀で、科学的な記録はこれまでほとんど残されていなかった。

 フィリピン在住の生物学者兼眼科医および鳥愛好家であり、バードウォッチンググループ『Robert S. Kennedy Bird Conservancy』のディレクターでもあるミゲル・デイヴィッド・デ・レオンさんは、グループのメンバーと10年にわたりアカカワセミの追跡と調査を行ってきた。

 チーム一行は、2017年にカメラに捉えた貴重なアカカワセミの姿をインスタグラムでシェアしている。

 また、アカカワセミが静かに枝に止まり、「ジー」という甲高い昆虫のような小さな鳴き声を発している姿を撮影することにも成功。

 その様子を捉えた動画がこちらだ。

South Philippine Dwarf-kingfisher

 アカカワセミの生態は、まだ深い謎に包まれている。

 通常のカワセミは水辺に生息しているが、アカカワセミは熱帯雨林の木の小さな穴や空洞に巣を作り、その中にヒナを隠して育てるため、外敵から見えなくなるだけでなくその姿は人目に捕らえられることもない。

 しかし去年3月、レオンさんとグループは鬱蒼とした熱帯雨林を探索し、ついにアカカワセミの幼鳥を目撃した。

非常に貴重なアカカワセミの幼鳥を発見

 アカカワセミの幼鳥はくちばしが黒く、この時レオンさん一行はアカカワセミが成長と共にくちばしの色がオレンジ色に変わっていくことを初めて知った。

IUCNのレッドリストでは危急種に指定

 レオンさんたちが捉えた貴重なアカカワセミの幼鳥の写真は、今後アカカワセミについて学ぶことができる大きな資料の1つになる。

 レオンさんいわく、Robert S. Kennedy Bird Conservancyでは、鳥の種と生態系を保護するという目標を掲げながらバードウォッチングを行い、これまで科学的には知られていなかったデータを提供してきたという。

鳥の保護には、鳥そのもの以外に、生息地を保護し、生態系内の生命の輪を維持し続けていくことが重要です。

鳥が食べる昆虫や、その昆虫が住む低木や土壌、更には土壌の中の菌類やバクテリアといった全てのものは、不可欠に結びついているわけです。

固有種の減少に対する最大の脅威は、生息地の喪失です。密猟や違法なペットの取引、また文化的にエアガンやパチンコを使った鳥のレクリエーション射撃などが、鳥の個体数に更なる圧力をかけています。

 このように話すレオンさんとグループは、引き続きこの貴重なアカカワセミの調査を行っていく予定だ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:FA Hmi DA/Facebook

 なお、アカカワセミはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで、現在「VU(危急種)」に指定されている。

written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. 実に南国らしい配色だな
    と言うか他の鳥もそうだが何故南国の鳥はこうも派手なんだろう

    • +9
    1. ※1
      異性の目を引きやすいので子孫を残しやすいというのが通説だそうです。
      通常は地味な方が生存しやすいので地味な方地味な方へ進化するところ、南国の場合は植物もカラフルなため地味な色が保護色として有利にならず、結果的に繁殖しやすい方向の特徴が強く残っていった、という感じで。どちらかというと南国の鳥が派手というよりは他の地方の鳥が地味という方が正確かもしれませんね。

      • +4
    2. ※1
      鳥だけでなくお魚さんもそんな印象
      なんか科学的因果性があるのかな

      • +3
    3. ※1
      あと何より「飛べる」っていうのが大きいのかも。
      より大型の同属(猛禽とか)か猫科以外からは被捕食対象になりにくそうだし。

      • 評価
  2. まるでフォトショしたかのような色彩
    それにしてもクチバシ長ぇ…

    • +5
  3. 日本国内のカワセミも日本らしくなくカラフルだと思うけど・・・

    • 評価
  4. この鳥、性別関係なく派手な配色なのかな?
    孔雀や他の鳥はオスが派手な羽でメスの気を引いて、メスは地味な色合いというのが多いんだけど。

    それとこのカワセミよく見ると、一羽一羽配色のバランスに個体差があるのね。
    大型のリスにこういう派手な毛並みの色で、しかもそれぞれ配色のバランスに個体差のあるリスがいる。やはり異性を惹き付けるには個性も大事かな?

    絶滅を免れて子孫を増やして欲しいなあ。

    • 評価
  5. めったに見つからんって服部の血筋持ってるだろ

    • -3
  6. アカショウビンぽいのかと思ってよく見たら、色は違えどカワセミだな。

    • +2
    1. >>9
      私もスレタイでアカショウビンかと。

      なんかゲームの色違い2Pキャラみたい。

      • 評価
  7. カワセミのこのアンバランスなデザインいいよな…
    色も相まってとってもフォトジェニック
    しかし、世界最小というだけあって本当に小さいんだな。とまってる枝と比較すると小ささがわかる

    • +1
  8. 色覚によって見え方が違うからねえ
    この地に住まう動物たちにとってはこの色で立派に迷彩色に見えるのかもしれない

    • +1
  9. 1度でいいからブッポウソウとか見てみたい

    • +1
  10. 熱帯雨林の場合、樹木という隠れ家があるため捕食圧が低く、メスに選ばれることの方が重要だとか。
    あと派手な色でも捕食者に負けない優れたオスというのを示すためって説もあるね。クジャクとか。

    • 評価
  11. すごい綺麗な鳥だな…
    こんな鳥がいたとは初めて知った

    • +3
  12. 絶滅した日本のミヤコショウビンに何となく似ている。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

絶滅・絶滅危惧種生物

絶滅・絶滅危惧種生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。