
今回の映像はタンザニアのセレンゲティ国立公園で川を横断するシマウマの群れや親子の姿をとらえたもの。
お腹を空かしたワニや獰猛なカバが待ち受ける中、必死に泳ぐシマウマたち。初めて渡る幼い子どもも度重なる困難を切り抜けられるのか?
Mother zebra and her foal make dangerous river crossing | Serengeti II - BBC
草原を求める旅。捕食者だらけの川を渡るシマウマの群れ
この映像はイギリスBBCによる動物たちのドキュメンタリー番組の一部だ。シマウマの群れが向かうのは大きな川。草原のための命がけの試練が今始まろうとしている。
このシマウマの親子はこの番組の主役の一員、メスのシャニと彼女の子どもだ。

陸上でも狙われやすいシマウマの子が捕食者がひしめく大きな川を渡り切れるかどうかは誰にもわからない。
まもなくザブザブと川を渡り始めた群れ。シャニと子どもも意を決したように川に入り、動きにくい水中をひたすら進む。
ワニの次はカバ!息をつかせぬ危険の連続
最初に現れたのはお腹を空かせたワニ。様子をうかがい水中を忍び寄ってきたワニは、待ってましたとばかりにシマウマたちを次から次へと付け狙い、頭から噛みついていく。
ワニの気がそれてる間に全力で進み、一刻も早く陸に着くほかないのだ。

先にはまだ危険が待ち受けていた。
川岸まであと少しのシマウマに目を光らせるのは縄張りにとことんこだわる獰猛な動物。水辺の暴君カバたちだ。
危険を承知で陸へ!カバに襲われる不運な仲間たち
見た目のおっとり感とはうらはらに圧倒的なボディとパワー、動物界最強ランクの凶暴っぷりを兼ねそろえたカバは、一度ブチ切れると手が負えないアンタッチャブルな存在。だが後に引けないシマウマは危険を承知で陸へ。その間も不運な個体は「攻撃が最大の防御」を地で行くカバに理不尽な形で襲われる。

本来草食であるカバの胃は構造からして肉の消化に適さないといわれている。しかし時々共食いや他の動物を捕食する姿が目撃されることから、栄養失調や異常行動によるものという専門家の説もあるそうだ。
初めての川渡りできたよ!無事に生き延びたシマウマの母子
度重なる困難を逃れたシマウマはここでようやく陸に上がる。幸いなことにシャニと子どもも生き延びることができた。
References:cheezburger / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
シマウマは気性が荒いって言われるけど、そりゃこんな環境じゃぼけっとしとられんわな
2. 匿名処理班
野生の馬は臆病、シマウマは気が荒い
縞模様でアブやハエから吸血され難いらしい
3. 匿名処理班
この子は助かったけど、
必ず誰かが傷付き捕食されるわけで。
今よりも昔の動物TV番組はシリアスで、
子供の頃「野生の王国」が怖くてなぁ〜
その怖さが良い勉強になったと思う。