メインコンテンツにスキップ

Googleでカラパイアを「お気に入りサイト登録」

毒を持って毒を制す?マジックマッシュルームの幻覚成分がアルコール依存症を改善させることが明らかに

記事の本文にスキップ

21件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 マジックマッシュルームに含まれる幻覚成分「シロシビン」は、ただ幻覚が見えるだけでなく、うつ病の治療など、医学的な効果があることが明らかとなっている。

 最新の研究では、シロシビンがアルコール依存症の治療薬になる可能性が判明した。『Science Advances』(21年11月17日付)に掲載された論文によると、シロビシンを投与した依存症のマウスは、アルコールへの欲求が抑えられたという。

お酒を飲むほど壊れていく脳内タンパク質

 私たちの脳には、「代謝型グルタミン酸受容体(mGluR2)」という特殊なタンパク質が含まれている。

 これは学習・記憶・痛み・不安といった感覚に関係するタンパク質なのだが、その一方で、お酒や麻薬による「酩酊感」を引き起こす役割もある。

 そんなmGluR2タンパク質は、お酒を飲むほどにどんどん壊れてしまう。そして皮肉なことに、このたんぱく質が少なくなればなるほど、もっとお酒が飲みたくなってくる。

 どうやら、このたんぱく質がアルコール依存症と関係しているらしい。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

シロシビンでタンパク質が回復し、アルコールへの欲求が収まる

 マジックマッシュルームに含まれる、幻覚成分「シロシビン」には、そんな壊れて失われたmGluR2タンパク質を回復する作用があるようだ。

 ドイツ、ハイデルベルク大学のグループが、アルコール依存症のマウスにシロシビンを投与したところ、失われたmGluR2タンパク質が回復。

 これにより、アルコールへの欲求が抑えられ、依存症的な行動が緩和することが確認されたという。

 シロシビンがアルコール依存症に効く可能性が知られるようになったのは、2015年のことだ。

 しかしその仕組みはよくわかっていなかった。そもそもアルコール依存症の仕組みすらわからないことが多い。

 だが今回の研究で、シロシビンが作用する仕組みだけでなく、アルコール依存症がmGluR2タンパク質の不足と関係している可能性まで明らかになった。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

人間にも効果があるのか?

 今回の実験はあくまでマウスによるもので、そのまま人間に当てはまるかどうかはわからない。

 特に実験に使われた血統のマウスは、アルコール依存症に対して予想外なほどに反応が良かった。そのため、今回確認されたシロシビンの効果が、マウス一般についても言えるのかどうかすらはっきりしないという。

 それでも、その効果はかなり期待ができるものだ。

 はたしてシロシビンはアルコール依存症の治療に有効なのか? それを確かめるために、研究グループはアルコール依存症患者を対象とした治験の実施を提案している。

References:Psilocybin targets a common molecular mechanism for cognitive impairment and increased craving in alcoholism / Magic Mushroom Compound Reduces Excessive Drinking in Rat Study | Technology Networks / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 21件

コメントを書く

    1. ※3
      マジか、群発頭痛は子供の頃から持ってて俺の人生に付きまとってきた
      この短気な性格も群発頭痛のおかげ
      子供の頃なんてひどかったから・・・毎日頭痛だったし
      キノコね覚えておくか、信用してないけどな(笑)

      • +2
    2. ※3
      ハリーポッターに教えてあげたい。
      本名なんだっけ?

      • 評価
  1. ちょっと近所の公園で見つけたワライタケ狩ってくる

    • +6
  2. 幻覚剤が入ってアルコールで酩酊しなくても良くなった(嘘、ただメサドンの例も)。

    幻覚作用とか起こさない量なんだろうか?
    シロシビン投与から1ヶ月は持つとかいうなら期待できる(そもそも、たんぱく質の寿命がわかんない)。
    2~3日なら…

    • +5
  3. ちょっとまて
    これってトリップがアルコールよりキノコの方が強いってだけじゃないの?

    • +5
  4. ツキヨタケもアルコール依存症対策にはなるよね

    • +3
  5. 総合的にプラスならキノコでもなんでもいい

    • +2
  6. アルコール依存だけじゃなくて薬物とか何らかの依存症がある人にも効果ありそう

    • +3
  7. 20年以上前は合法だったのにこういう報告は一切なかった
    おかしいね?

    • -6
  8. そういえば、一部のキノコには
    アルコールの代謝を阻害するタイプの”毒”がある、
    って話を聞いた事がある。

    • 評価
  9. 接種することによってアルコール依存症は治療できても
    今度はマジックマッシュルーム依存症になったりしてな

    • +5
  10. アルコールをシロシビンで相殺させる様なイメージなんかねぇ
    それともシロシビンの作用でシロシビンの摂取をアルコールの摂取したかの様に錯覚させるのかねぇ

    • 評価
  11. だからといって、公に「ほらみろ、だから使っていいんだよ」というわけではないので。
    大麻解禁派みたいな人たちが騒ぎそうだよね。

    • +1
  12. その次には幻覚剤依存症になってしまうのではないだろうかね。

    • +1
  13. 痛み止めでペンタジンを注射した時
    5分位でワイン一本飲んだ時に近い強い酩酊感があって
    2時間半くらい効果が持続したなぁ…
    ただし耳の状態が
    トンネル入った時みたいな聞こえ方になって
    そこはちょっと不便だった

    • 評価
  14. 昔はマジックマッシュルーム合法だったのに、

    いつから、どうして、禁止薬物扱いになったのか?

    • -1
    1. ※24
      違法じゃなくて脱法な
      違法立て看と町中の電柱に「キノコ有り」とプリケーナンバーの
      ビラ張りまくりでうさん臭さ全開だった

      • 評価
  15. 現在違法とされているものでも固定観念にとらわれず人類にとってプラスになるものを積極的に選択していってほしいな

    • 評価
  16. 巨大化したりファイヤーボールを出す幻覚が見えるらしい

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。