
image credit:Jamal Hinton/Twitter
アメリカでは、11月の第4木曜日が感謝祭だ。この日は家族が集まり、食卓を囲み七面鳥を食べながらあらゆることに感謝する。5年前、孫を招待しようスマホでメッセージを送ったところ、誤って見知らぬ少年に誤送信しまい、これも何かの縁と、彼を家に招待し、感謝祭を一緒に祝うことになったおばあさんの話を覚えているだろうか?
それ以来交流を続けてきた2人は、毎年感謝祭になると一緒に食事をし感謝祭を祝っていた。昨年はコおばあさんがコロナに感染し、おじいさんが亡くなってしまったが、2人は感謝祭を共に祝った。そして今年も出会ってから6回目となる感謝祭を一緒に祝うという。
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間違いメッセージがきっかけで交流するようになった2人
アメリカのアリゾナ州に住むワンダ・デンチさん(64歳)は、感謝祭の食事に孫を招待しようと携帯電話からショートメッセージを送ったが、間違えた番号を登録していたようで、そのメッセージは見知らぬ男性、当時17歳だったジャマル・ヒントンさん(現在22歳)のもとへ届いた。


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通常なら「間違えちゃった、ごめんなさい」で終わるはずが、このワンダさんはそうしなかった。 ワンダさんは、誤送信と気付いた後もジャマルさんを感謝祭の食事に招待したのだ。そして、ワンダさんの家族と一緒に感謝祭を祝ったジャマルさん。
以降、ワンダさん一家とジャマルさんの間には交流が生まれ、毎年感謝祭を共に過ごすようになった。
しかし、悲しいことに去年4月、ワンダさんの夫、ロニーさんが新型コロナウイルスに感染し、帰らぬ人となってしまった。
ワンダさんも感染したものの、無事回復を果たし、感謝祭には、亡きロニーさんの写真を食卓に飾り、共に感謝祭を過ごした。
It may be a little early, but Thanksgiving wouldn’t be the same without Wanda & Jamal.
— Briana Whitney (@BrianaWhitney) November 21, 2020
In 2016 they went viral when she accidentally texted him instead of her real grandson.
But this year they honor Wanda’s husband Lonnie, who passed from COVID. Their story tonight ❤️ #azfamily pic.twitter.com/kRl9mjgCPs
そして今年も、感謝祭の季節がやってきた。
6回目となる感謝祭を共に過ごす
2人の間では、一緒に過ごすことがもはや恒例となった感謝祭が今年もやってきた。ジャマルさんは、今年は25日となる感謝祭の日にワンダさん一家が再び招待してくれたことを明かし、「6年目の今年も、一緒に祝います!」と生前のロニーさん含むワンダさん一家との写真をシェアした。
誤送信がきっかけで生まれたワンダさんとジャマルさんの友情は、SNSやメディアで伝えられると多くの人々の心を温かくしたようで、毎年感謝祭が近付くと2人のことを思い出すユーザーも少なくなかったようだ。We are all set for year 6! 🦃 pic.twitter.com/wEQioizWGd
— Jamal Hinton (@Jamalhinton12) November 14, 2021
「袖振り合うも他生の縁」と言うことわざがある。2人は前世になんらかの縁があり、出会って一緒に感謝祭を祝うのが運命だったのかもしれない。
地球上には78億7500万人が住んでいるが、出会って話せるのはほんの一握り。良い縁はどこに転がっているのかわからない。
昨日落とし物を拾ってくれた人が運命の人なんて可能性もある。良い行いをしてくれた人との縁は大切にしよう。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
泣ける。
2. 匿名処理班
今年も一緒なのね。ほっこりした…
3. 匿名処理班
日本人も見知らぬ人に優しくしましょうね
感動したのなら。
4.
5. 匿名処理班
いい話だけど怖いよ
知らない人の家行くのわ
6.
7. 匿名処理班
ポール・オースターのスモークって小説に似たような話があったな。商店主のおじさんが万引き犯の少年が落した財布にあった住所に行ったら、そこには盲目のおばあさんが一人暮らしていた。おばあさんは孫が訪ねてきたと勝手に勘違いして、最近全然誰も訪ねて来ないと愚痴を言う。商店主のおじさんはそのまま孫のふりをしてクリスマスを過ごす。商店主のおじさんは友人にその出来事を話しながら「本当にいいことをしたな。人を幸せにした。生きていることの価値だ」と言う。おばあさんも本当は孫じゃないなってことは分かってる。商店主のおじさんもバレていることは分かってる。それでも孤独な二人が家族としてクリスマスを過ごす。。。
8. 匿名処理班
僕も間違えて職場の女の子をクリスマス会に誘いますね
彼女もジョークの分かる子だからきっと来てくれるでしょう
9. 匿名処理班
アメリカ人の中でも一部の人が異人種差別をしてるだけで
多くの人達はとてもフレンドリーです
10. 匿名処理班
毎年恒例のこの二人。
ジャマル、だんだんいい男になってくるな。
やはり心が磨かれると、姿も磨かれるんだな。
いつまでもこの二人に幸あれ👍✨
11. 匿名処理班
>>3
説法したいなら他にいけ、教養ない奴だな
12.
13.
14.
15. 匿名処理班
こんなことって本当にあるんだな
16. 匿名処理班
なぜか分からんけどこの人たちの話めっちゃ好き
17. 匿名処理班
この手のハートウォーミング話はネットによく転がってるものだが、この話はなぜか印象に残っていて覚えていた
人種も年代も違う、人の良さそうなお婆さんと強面の青年の組み合わせだからだろうか?
だからこの続報記事を見つけた時は嬉しかった
この偶然出会った赤の他人の存在で、旦那さんが亡くなった寂しさをいくらかは埋められるだろう
彼らの関係が末永く続くことを願う
18.
19. 匿名処理班
お互いが優しい人だったんだね
20. 匿名処理班
この話いいよね…自分も毎年思い出すよ
おばあちゃんずっと元気でいてね
日本の年賀状はビジネス用途以外完全に廃れたけど、
欧米のクリスマスカードはわりとまだ生きてて
年に1度便りが来るのが楽しみ、みたいな話をよくきくので羨ましいよ
21. 匿名処理班
日本語めっちゃうまいじゃん
22. 匿名処理班
まだ交流が続いてるんだね。すばらしいなあ。
23. 匿名処理班
これ面白い話ですねw
24. 匿名処理班
今年も続報が見れたことの喜びよ
美しいもののひとつがこれだ
25. 匿名処理班
>>9
実際はね
行けばわかるよね
26. 匿名処理班
>>21
翻訳翻訳
27. 匿名処理班
おばあさんにしてはお若いです
28. 匿名処理班
出会いも、別れも、突然起こるものなんだというのを
この記事読んで改めて思いましたね・・・
29. 匿名処理班
これは、いいまちがい。(良い間違い)
30. 匿名処理班
今年のはまだかな?インスタにはもう画像出てたけどまとめないのかな?