
image credit:El Organismo/Facebook
世界では今も尚、土葬が行われている地域がある。メキシコの一部地域もそうで、このほどちょっぴり風変わりな土葬が行われた。車(ピックアップトラック)と共に埋葬されたのだ。故人は「車と一緒に埋葬してほしい」と遺言を残しており、家族がその願いを叶えたようだ。
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CON TODO Y PICK UP ENTERRARON A DON ADAN
息子からの贈り物だった車と一緒に埋葬された男性
メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州プエルト・サン・カルロスで、漁師として暮らしていたドン・アダン・アラーナさんは、不治の病を患い、長年闘病した結果、その生涯を閉じた。ドンさんは、生前家族に「自分が死ぬことがあれば、車と一緒に埋葬してほしい」と遺言を残していた。
その車は、黒いピックアップトラックで、まだ病床に伏せる前に息子から贈られた大切な車だった。
結局、ドンさんはその車をじゅうぶん運転することも叶わず他界。家族は、「現世では車を楽しむことができなかったから、あの世で運転したい」というドンさんの願いを叶えるために、家族が所有する広大な土地に、車ごとドンさんの棺を埋葬した。
許可を申請しなかったことで罰金の可能性も
地元メディア『El Universal』が伝えたところによると、地元の漁師仲間たちはクレーン車を使用してレンガで裏打ちされた墓に、ドンさんのピックアップトラックを降ろした後、ドンさんが眠る棺をその荷台に置き、埋葬したという。メキシコでは、愛する人の最後の願いを尊重することは非常に重要なことであるため、家族はドンさんの遺言通りにしたわけだが、風変わりな埋葬方法について、家族は当局に許可を申請しなかったため、後に多額の罰金を科せられる可能性があるということだ。
なお、このようなユニークな埋葬法は今回が初めてというわけではない。去年にも、南アフリカで、政治家が愛車を棺代わりにしてほしいという遺言を残したことから、遺体はメルセデスリムジンの中に収められ、埋葬された。
written by Scarlet / edited by parumo
追記:(2021/11/22)本文を一部訂正して再送します。
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コメント
1. 匿名処理班
車の下に棺があるのかな?
これだと、惹かれた夢を見てしまいそう。
2. 匿名処理班
Carんおけ、ってか
3. 匿名処理班
ついでに毎月ガソリンもくれてやれ。
4. 匿名処理班
世界の車葬から
5. 匿名処理班
結果として車の不法投棄だもんね…
6. 匿名処理班
棺桶ダンスはコロナ禍でどうなったんだろう
火葬か埋葬を先にして
棺桶だけ担いでダンスしてもらうのかな
7. 匿名処理班
個人はって・・故人だろ?
8. 匿名処理班
>>1
記事には荷台に置き、とあるよ。
9. 匿名処理班
許可を得なかったってのはダメかもだけど、息子さん達の愛に免じて罰金は許してあげて欲しいな。
10.
11. 匿名処理班
中国だと、冥宅といって家から乗り物から全部紙で作った物を一緒に火葬したりするので、それと一緒の感覚なのかしらん?
12. 匿名処理班
アフリカのどこかの国だと、好きな物の形の棺に埋葬する習慣があると聞いた事がある。もしもその国で今回の一件の故人が埋葬されるなら、車の形の棺になりそうだな。
日本なら、金は幾分かかかるが車の形の墓石になりそうだな。
13. 匿名処理班
1万年後に、この墓が発掘されて議論の元に。。。
これは何かの事故の跡なのか?犯罪の可能性は?
偶然の産物なのか?はたまた墓なのか?
(ギャグの可能性まで検討されたりして?)