
image credit:The British Newspaper Archive
8月9日、イギリスの大英図書館は新聞を電子化するプロジェクト『British Newspaper Archive(BNA)』の所蔵コレクションから、電子化済みのアーカイブの一部を無料公開することを発表した。今回、無料公開の対象となるのは英国および(元)英連邦王国を含むあらゆる新聞のアーカイブ100万ページだが、今後4年で合計500万ページが無料で閲覧可能となる予定だという。
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大英図書館の新聞電子化プロジェクトがアーカイブを無料公開
このほど大英図書館は、新聞を電子化するプロジェクト『British Newspaper Archive(以下BNA)』の所蔵コレクションから、電子化済みのアーカイブ100万ページを無料公開することを発表した。今後4年間、毎年100万ページが公開され続け、合計500万ページが無料閲覧可能となる予定だ。Following the extension of our partnership with the @britishlibrary we are delighted to announce that millions of pages will be made free to view on The Archive - with 1 million free to view pages available today. Find out more here: https://t.co/qu8RSjvaUJ #FreeToView pic.twitter.com/CMFZtYdS1e
— The British Newspaper Archive (@BNArchive) August 9, 2021
通常、BNAは購読サイトとなっており、全ての閲覧には年間80ポンド(約12000円)の購読料が必要だ。ユーザーによる支払いは、更に多くの新聞の電子化と保存に役立てられる。
しかし今回、BNAが英国新聞アーカイブを管理する企業「Findmypast」との間に結んだ新しいパートナーシップ契約により、一部のアーカイブの無料公開が可能となった。

image credit:The British Newspaper Archive
BNAは、1699年から2009年までの英国およびアイルランド、更にはジャマイカ、インド、ニュージーランドといった(元)英連邦王国の全国紙や週刊誌、スポーツ、宗教、政治、映画、ファッションの専門誌など合計約4400万ページを既に電子化しており、これは英国図書館が保有する全ての新聞の10%弱にあたるという。

image credit:The British Newspaper Archive
閲覧には無料のアカウント登録が必要
今回、無料公開されたのは、1720年から1880年まで刊行された158紙の新聞約100万ページだ。
image credit:The British Newspaper Archive
英国では、著作権が完全に失効するには「発刊から140年」という決まりがあるため、発行日が1880年までのものに設定する必要があったようだ。大英図書館とBNAの目的は、今後より多くの人々が大英図書館に収蔵されている歴史的資料を広く利用できるようにすることであり、今回の無料公開はその取り組みの重要な一歩となった。
閲覧するにはアカウント登録が必要となるが、無料だ。

image credit:The British Newspaper Archive
検索後、「Free To View」にチェックを入れると、無料公開されている記事のみを絞り込むことができ、閲覧したページを無料ダウンロードすることも可能となっている。written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
プリントして包装紙に
2. 匿名処理班
1600年代から英連邦含めの新聞全部保管してあるとか流石大英帝国...規模が違いすぎる
3. 匿名処理班
英字新聞シャツ作り放題じゃん
4.
5. 匿名処理班
日本でもやってほしい
6. 匿名処理班
日本の国会図書館もこういうのやれよ
7. 匿名処理班
早速登録しました。情報ありがとうございました。
8. 匿名処理班
※5 ※6
国立国会図書館でも新聞、各種書籍、音声、製造などをデジタル化はしてる
権利などの問題で公開までは至ってないのも多いけど一部公開してるものもあるよ
あと各新聞社単位で公開してるところもある
色々調べると面白いぞ
9. 匿名処理班
記録は人類の宝だからな
こういう取り組みには本当頭が下がる
10. 匿名処理班
てきとーな単語で検索してみたら、1719年の記事とかでてきてびびった。