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エルサレムで2000年前の地下宴会場遺跡が発掘される

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(著) (編集)

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 エルサレムの第二神殿時代(紀元前516年~紀元70年)の壮麗な宴会場の名残が発見され、まもなく初めて一般公開されると発表された。

 エルサレム旧市街でももっとも見事な遺跡のひとつと言われる、およそ2000年前のこの宴会場は、イスラエルの嘆きの壁遺産財団が主催する新しい「嘆きの壁トンネルツアー」の新たな目玉となるだろう。

エルサレムの宴会場に続くトンネルを掘る

 この宴会場の発掘は、ずっと行われていた。東の壁はもともと、1867年にチャールズ・ウォーレンによって発見されていた。1966年の第三次中東戦争の後、イスラエルがエルサレムの旧市街を併合し、遺跡の発掘がさらに進んだ。

 数十年後の2007年と2012年、考古学者たちは、神聖な「嘆きの壁」周辺の地下部分をさらに発掘調査するために、地下部分に沿って現代の遺構の下にトンネルを掘るという新しい方法を試みた。

 2007年、イスラエル考古学庁(IAA)の考古学者、故アレクサンダー・オンによって、西洋のものとよく似た宴会場が発見された。

 その後、嘆きの壁遺産財団とIAAによる発掘調査で、宴会場の中央部分が明らかになった。驚いたことに、この建物の一部には貯水池があり、鉛のパイプを通して、コリント式柱頭から部屋に水が供給されるようになっていた。

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古代の宴会場の発掘中、鉛のパイプから水が湧き出て、独特な水景を作り出す噴水が発見された。 / image credit:Yaniv Berman / Israel Antiquities Authority

ローマ時代の宴会場

 ローマ時代のこの宴会場は、紀元20年頃に建設された。この年代は、遺跡から発見された有機物やコインや陶器などの炭素年代測定に基づいている。

 このすばらしい宴会場は、長さ24.5メートル、幅11メートルの長方形をしていて、7メートル×5.7メートルの同じふたつの部屋で東西に隔てられている。ふたつの部屋はユニークな水景のある廊下でつながっている。

 この建物の様式は、第二神殿時代の豪華建築の典型で、壁や噴水には高度な装飾が施され、華やかなコリント式柱頭になっている。

 訪れた者はその豪華さを目の当たりにするだろうと、IAAは説明する。隣り合うふたつの部屋は、凝った装飾の広間になっていて、その間には、壁にはめ込まれたコリント式柱頭の中心に組み込まれた鉛のパイプから、水が湧き出す見事な噴水がある。

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第二神殿時代の宴会場は、エルサレムの地下にある嘆きの壁のトンネルツアーの一環としてまもなく一般公開される予定。 / image credit:Yaniv Berman / Israel Antiquities Authority

神殿に参拝する途中に利用されていた可能性

 ヘロデ王時代のこの宴会場について、ウェクスラー=ブドラック博士は、非常に壮麗な建物で、第二神殿時代のもっとも立派な公共建築のひとつだとと強調する。

 発掘によって、宴会場の壁に沿って木製の長椅子の名残も発見されているため、やはりここは単なる休憩所ではなく宴会場だった証拠だと研究者は結論づけている。

 古代ギリシャやローマの人々は、木製のソファに寝そべってゆったりと食事をする習慣があったことが知られているからだ。

 この贅沢な宴会場の本当の目的についてははっきりしない。2000年前に使われていた場所なので、確かなことはわからないかもしれない。

 それでも、神殿の山から西に25メートルのところにあることから、ここはユダヤ第二神殿につながる大通りにあったのではないかと推測され、地元の有力者や、訪れた高官たちが神殿に参拝する途中で利用したのではないかと考えられる。

 地下の考古学遺跡には、ハスモン王朝時代からヘロデ王時代、ローマ時代など、さまざまな時代の痕跡が残されている。

2,000-Year-Old ‘City Hall’ Unearthed Near Western Wall

西の広間の中に儀式用の風呂の痕跡が

 第二神殿時代の終わり、西の広間の中に階段状の漆喰のプールが設置されたが、これは広間が使われなくなってから、儀式用の清めの風呂として使用されていたのではないかと考えられるという。

 このプールは、水ではなく別のものでいっぱいになっていたため、7世紀のイスラム時代に宴会場は廃墟となっていたのではないかという。

 当時の通りの高さは、宴会場よりも数メートルも高く、エルサレムの歴史の面影の上に町は発展を続けたのだ。

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今、嘆きの壁トンネルツアーには新しいルートが追加され、最近見つかった宴会場も見ることができる。 / image credit:Yaniv Berman / Israel Antiquities Authority

新しくなった嘆きの壁トンネルツアーの始まり

 現在、第二神殿の中で、見ることができる陽のあたる地上部分は、嘆きの壁のおよそ70メートル部分だけだ。この壁はもともと、神殿の中庭を囲む4つの壁のひとつで、500メートルの長さがあったと考えられている。

 残りの部分は、何世紀にもわたって新しい建造物が上に建てられた結果、地下に埋もれてしまっている。

 宴会場は、新たな嘆きの壁トンネルツアーの一部となる予定だ。このツアーでは、地下に降りて、第二神殿時代の遺構を目の当たりにすることができる。

 嘆きの壁遺産財団の会長モルデカイ・ソリ・エリアブは、このツアーは、ハスモン王朝時代とローマ時代のエルサレムのユダヤ人の生活の複雑さをつぶさに見せてくれるだろうと言う。

 IAA保存部門で建築家として働くシャハール・プニによると、訪れる人に興味深い体験をしてもらうために、注目してもらうよう工夫したと説明した。

 このツアーはリピーターを増やすために、地下にいくつもの異なる地下道や通り道を組み込んでいるという。

 エルサレルのにぎわう町を離れて地下へ潜り、神聖な遺跡の歴史を探索することができる。古代のエルサレムの特徴のひとつは、大部分が地下にそのまま完全な形で残されているということだ、とタイムズ・オブ・イスラエル紙は強調している。

 例えば、ドーム型の天井をもつ古い建物の上に新しい建物が建てられているので、その天井が土台になって、地下室や貯水槽、隠れ家的な居住スペースとして使われていた下に埋もれた部屋は手つかずで残っているという。

 新しい嘆きの壁トンネルツアーは、ユダヤ教の新年祭であるローシュ・ハシャーナー前に行われる、ヘブライのエルル月(2021年8月)あわせて開始される予定だ。

 ルートを解放して一般公開することで、エルサレム旧市街でもっとも印象的な場所のひとつが紹介される。

Top image:Yaniv Berman / Israel Antiquities Authority / References:Archaeologists Unveil 2,000-Year-Old Underground Banquet Hall in Jerusalem | Ancient Origins / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

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    1. ※1
      神殿が破壊されたのは紀元70年ごろらしいので、紀元20年だとソの壁がまだ神殿の壁だったころだからまだ嘆きの壁になってなかったんじゃないかな。

      • +1
  1. 失われた十支族「まさか俺たちがここで宴会してるとは思わねーだろうなぁw」

    • +2
  2. 今の施工と変わらんな、トンネルもこんな作りだろ。

    • +1
  3. 嘆きの壁の地下空間は有名だけど
    この宴会場は何年か前に発見された地下室の一つなのかな?

    • 評価
  4. 写真はライトアップされてるけど当時は光源どうやってとってたんだろ

    • +2
  5. ユダヤ教では酒を禁止していないがイスラム教では禁酒だよね
    まあ教えの違いで分かれて行ったのだろうけど

    • 評価
  6. フリーメイソンの梟がいるんですが、、

    • 評価
  7. 天井に連なる壁に松明の煙の跡があるのがいいな

    • +1
  8. 第三次中東戦争は1967年の筈だがと思って確認したら、元記事からして1966年と表記しているのね。

    • 評価
  9. 凄いな、古代の遺跡とか発掘されたニュース聞くたびにわくわくする

    • +2
  10. >>今、嘆きの壁トンネルツアーには新しいルートが追加され、最近見つかった宴会場も見ることができる。

    こんな感じのマップゲームで出てきそうだな
    見てるだけでワクワクする

    • 評価
  11. ハリソン・フォード「ふぅー。まだあるのかーい。」

    • 評価
  12. こういう地下遺跡が国内にあるってのは羨ましいわ
    ベイグラの地下街を思い出すなー

    • +2

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