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犬を盗んだことを認めた薬物中毒の女性に、飼い主は処罰を求めずリハビリ治療費を提供すると提案(カナダ)

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(著) (編集)

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 ある男性の飼い犬が裏庭から何者かによって盗み去られた。男性はFacebookで報酬付きで情報提供を呼びかけところ、ある女性から連絡があり、自分が盗んだことを告白した。

 犬を返すという女性に会いに行った飼い主は、その女性が薬物依存症であり、常習者であることにすぐに気付いた。

 男性は女性を処罰することなく、報酬として用意していたお金を、リハビリ施設での治療代に使ってほしいと提案した。

犬を盗み去られた飼い主、Facebookで報酬付きで情報呼びかけ

 カナダのブリティッシュ・コロンビア州クランブルックに住むブレイデン・モートンさんは、6月18日にFacebookで飼い犬が盗まれたことを投稿し、5000カナダドル(約44万円)の報酬付きで情報提供を呼びかけた。

 シャーペイのダーラは、モートンさんの自宅裏庭から何者かによって車で連れ去られたという。

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青く古い型のフォードトラックが裏庭にいたダーラを連れ去りました。

ダーラを連れ戻してくれた方もしくは居場所の情報提供をしてくれた方には、5000カナダドル(約44万円)を報酬として差し上げます。

 モートンさんは、自分で2500カナダドルを用意したが、残り半分は友人が寄付をしてくれたため、5000ドルという報酬を提供することが可能になったのだ。

犬を盗んだ女性から連絡が

 この投稿はたちまち拡散し、モートンさんには多くの人からダーラの居場所についての連絡が寄せられたが、そのほとんどが報酬だけを狙ったガセ情報だった。

 そんな中、1件の非通知番号が電話があり、モートンさんが出ると若い女性の泣き声が聞こえた。

 女性は興奮状態で泣きながら、「自分が犬を盗むのを手伝った」と電話口で謝罪を繰り返したという。

 犬を返したいと言う女性と待ち合わせることになったモートンさんは、報酬を掴んで車に乗り、ショッピングセンターの駐車場へ向かった。

 ダーラを連れた若い女性を一目見た時、モートンさんはその女性が薬物中毒常習者であることを一目で察した。

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pixabay

報酬をリハビリ施設の治療代として提供

 女性は「仲間と一緒に薬を買うお金欲しさに犬を盗むのを手伝った」と告白し、泣きながら謝罪してきた。

 モートンさんは女性を優しくハグし、「大丈夫。私は怒っていないから。私もあなたと同じような経験をしたから」と声をかけた。

 実は、モートンさんはアルバータ州に住んでいた10代の頃からかなり荒れた生活を送り、20代になる頃に薬物依存症となり、ギャングの仲間入りをしていたという。

私は、合成オピオイドであるフェンタニル(強力な麻薬性鎮痛剤)の中毒者でした。

一度、タトゥー店を自分で開いたこともありましたが、薬物の常習により店が成り立たず、閉店を余儀なくされました。

私がどんな荒れた人生を送っていても、父は私をずっと支え続けてくれました。でも、なかなか薬から抜け出すことができなかった。

2015年5月、私はトラブルを起こし頭部に鉈(なた)を振り下ろされ、6回刺され、脚も撃たれるという大怪我をしました。

それ以降キッパリと薬を経ち、今で6年になりますが、一切手を出していません。女性を見た時、自分と同じあの薬をやっているなと一目でわかりました。

 現在、モートンさんは自身の経験を活かして、薬物中毒から抜け出したい人たちを支援するため『Find the Right Rehab』という企業を運営し、1人でも多くの中毒者をリハビリで回復させられるよう活動している。

 そこで、モートンさんは女性にこのように提案した。

もし、私が今ここであなたにこの報酬を渡せば、きっとあなたは全てを薬の費用にするだろう。そうすれば、あなたはきっと1日で命を落とすことになる。

この報酬を、リハビリ施設の治療代に充ててはどうだろうか。

 自身も元中毒者だったという話をモートンさんから聞いた女性は、その提案に同意したそうだ。

 その後、Facebookを更新したモートンさんは、次のように綴った。

ダーラが盗まれたという私の投稿は、多くの人に拡散しました。その投稿だけでなく、今回の投稿もぜひともみなさんに拡散して頂きたい。

このメッセージは、互いのためにそこにいる必要がある人に、そして助けを求めている誰かのためにシェアしています。

私自身、薬物中毒者という人生から這い上がって回復できたのは、私に助けの手を差し伸べてくれた人たちのおかげです。

私を諦めなかった人たちには、とても感謝しています。

 現時点では、女性はまだリハビリ施設に入所しておらず、まずはゆっくりと話を聞くことから始められたらとモートンさんは話している。

 なお、ダーラは無事にモートンさんの家へ戻っている。

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Top image::Brayden Morton/Facebook / References:Up Worthy / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

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    1. >>2
      善意は基本的に一方通行
      善行は相手に届く前に完結しているのでその後相手がどうしようが関係無い

      • +3
  1. 盗人に追い銭案件かと思ったが、被害者も元中毒者なのか
    犯罪は良くないが彼女の人生が変わるきっかけになるといいね

    • +16
  2. 手を差し伸べる人も居るのだから素直に施設に入って貰いたいが・・・そう簡単にはいかないのだろうなぁ

    • +9
  3. 中毒って自分の意志とは関係なく欲して我慢できないから
    強制収容でもしない限り無理でしょ

    自分、タバコ完全にやめてもう5年になるけど
    未だに吸いたいって思うもの、元の木阿弥になるから吸わないけどね

    • +7
  4. いい話だ、リハビリが上手く行くといいね。

    わからないのはアメリカではよく犬が盗まれるけど、そんなに換金できるものなのかな?
    日本だと成犬はまず売れない、子犬を欲しがるから。
    その辺りがわからない。

    • +8
  5. 罰を与えてもどうしようもないの目に見えてるしなぁ
    しのごの言わず治療は間違ってるとはいえない

    • +5
  6. 今はリハビリの支援活動(会社?)をされている方なんですね。彼女は報奨金の受け取りを拒否、では治療を開始したらば費用は私のほうでの負担でどうだろうという抜け出す支援の助け舟。治療明けには自身の活動の中で見守る可能性もあろうか…という思いもあるのだろうか。

    • +7
    1. ※12
      マッコール「痛みには2種類ある。体の痛みと、改心の痛み」

      • +2
  7. 今直ぐリハビリは無理かも知れないが、いつかきっとモートンさんの行為はこの女性の更生を助ける事になる。
    そして、女性が心からの感謝を抱く度に中毒から遠ざかって行く。
    リハビリよりも感謝の気持ちはずっと効くんだ。
    自分もそうだった。

    • +13
    1. >>13
      悲観的で皮肉屋なほうだけど、心からの感謝って人生で何回かあるんだよね
      ゴミみたいに扱われてるときに通りすがりの掃除のおばちゃんが人間扱いしてくれたとか、くだらないことを何年たっても覚えてる

      • +13
  8. 素晴らしいね。この飼い主さんは犯人が犬を盗んだのも薬物中毒者になったのも本人だけの責任とは考えてないんだろうね

    • +11
  9. ついこの間「アメリカを蝕むオピオイド危機」という本を読んだ。
    飼い主さんも、犬を盗んだ女性も頑張って欲しいと思う。

    • +5
  10. 頑張れー。何度失敗しても頑張れ。
    アル中でも薬中でも立ち直ろうと頑張るひとは応援してるよ。

    • +5
  11. 「うむ、よろしい」とか言ってそうな風格のあるワンちゃん。

    • +4
  12. 本心ではリハビリも受けたいし悪い環境から抜け出したいと思っていても
    黙って犬を返した裏切者、リハビリすると言って金だけ受け取ってこいとか
    悪い仲間から狙われるかもしれないしな~

    • +9
  13. 相変わらず本文読んでない人が多い

    >現時点では、女性はまだリハビリ施設に入所しておらず

    これが現実
    本当に強制させたいのなら逮捕させて刑務所に入れるべきだった

    • -12
    1. ※22
      入所するにもカウンセリングや手続きがあるし、まして薬物の影響で意思決定に難があることはモートンさんも承知のうえだろうから、「話を聞くことから」と続いているんでしょうが。

      刑に服すことがこの人にとってプラスになると思ったなら、とっくに通報しているでしょうよ。そんな一文だけ引っ張り出して、全体を読めていないのはあなたです。

      • +12
  14. ジャクソンギャラクシーも
    薬物中毒だったらしいな

    • +1
  15. 人一番苦労して人間出来た人は優しいね〜。
    前科付いただけで人間扱いされない日本ではこの飼い主さんは評価されないだろうな。

    • -2
  16. 無・医療保険と麻薬(鎮痛剤)ジャンキー、はセットだろうなぁ
    アメリカみてると

    • +1
  17. わんちゃんシャーペイのダーラ
    いい味だしている。いいね!

    • 評価

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