
image credit:bruceandfoxfosters/Instagram
アメリカ、南カリフォルニアにある動物救済団体に、治療を必要とする子猫たちが運び込まれた。里親ボランティアの女性は、そのうちの1匹が非常に危険な状態であることに気付き、自宅で献身的な24時間ケアを続けた。隔離された部屋で治療を続ける子猫の孤独を少しでも癒せたらと、女性がいくつかのぬいぐるみをそばに置くと、子猫はその中からお気に入りの1つを見つたようで、いつも抱きしめ、一緒に眠るようになった。
その後、驚くべき回復力で健康状態を取り戻した子猫。辛い時を一緒に過ごしたぬいぐるみは大親友になり、今でも片時も離れずにいるという。
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危険な健康状態で保護された子猫マチルダ・ビーンズ
南カリフォルニア・ベンチュラ郡にある動物救済団体『レン・レスキュー』で、生まれて間もない子猫や特別なケアを必要とする子猫たちを専門に里親ボランティアをしているアシュリー・ケリーさんは、施設に運び込まれた子猫たちのうちの1匹が、危険な健康状態であることを知った。マチルダ・ビーンズ(以降マチルダ)と名付けられた生後数週間と見られる子猫は、生まれた時から上気道感染症を持っており、重度の肺炎も患っていた。他にも角膜に異常があり、いくつかの健康上の問題を抱えていた。
獣医師に診せるも、マチルダは厳しい予後を言い渡された。しかし、子猫の「生きたい」という意思が伝わったアシュリーさんは、何としてでも元気にしてやろうと決意し、ICU機器を備えてある自宅へと連れ帰り、子猫に24時間体制で集中ケアを行った。
数週間にわたって呼吸器で酸素を提供し続け、感染症の治療・投薬を続けた間、マチルダは他の子猫たちと隔離された保育器で過ごさなければならなかった。
羊のぬいぐるみを気に入った子猫、それからみるみる健康状態が回復
たった一人で病気と闘うマチルダ孤独を少しでも癒してあげようと、アシュリーさんは周りにいくつかのおもちゃやぬいぐるみを置いた。すると、子猫は紫色の子羊のぬいぐるみをとても気に入ったようで、いつも寄り添うようになった。
アシュリーさんの献身的なケアと、大親友を得たマチルダ・ビーンズはそれからみるみると健康状態を回復させていく。
本来の子猫らしさも見せ始めたマチルダは、仰向けになってお腹を見せ、「撫でて」とせがむこともあるという。
やがて角膜の潰瘍も完治し、はっきりと見えるようになったマチルダは更に子羊のぬいぐるみに愛着を示し、毛づくろいしてあげたり、ぎゅっと抱きしめて眠りにつくのが日課となった。
今ではすっかり元気になって、他の子猫たちと同じベビーサークルで過ごすようになっても、マチルダの一番の親友は、子羊のぬいぐるみだ。
マチルダ・ビーンズは、素晴らしい回復力で、すっかり元気になりました。成長と共に、徐々に性格が開花して来たマチルダ・ビーンズは、甘えん坊なところもあれば、しっかりしているところもあり、アシュリーさんが世話をしている特別支援の必要な他の2匹の子猫たちのよき仲間として、ちょっぴりお姉さんぶりも発揮しているようだ。
とても勇敢で好奇心旺盛で、やんちゃな彼女は、私が飼っている犬や猫を怖がりもしません。他の子猫たちとは、毎日プロレスごっこをして遊んでいて、一度は足首を痛めてしまったほどです。
遊びを中断して、私に愛情を求めてくることもあります。抱っこしてあげると鼻を舐めてくれますよ。
でも、最終的に求めるのは、やっぱり親友の子羊のぬいぐるみです。遊びに疲れ果てると、最後にはいつもぬいぐるみの傍へ行き、寄り添って眠っています。(アシュリーさん)
このまま順調にいけば、マチルダ・ビーンズが永遠の家を探す準備に入る日も近いという。もちろん、その時には子羊のぬいぐるみも一緒に引き取ってくれる家族が前提だ。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
> 子羊のぬいぐるみも一緒に引き取ってくれる家族が前提だ。
微笑ましい条件ですね(*´ω`*)
2. 匿名処理班
最近カラパイアを見に来てはうるっと来てしまう……年かな
3. 匿名処理班
髪が紫のおばあさん、見たことあるな、、
4. 匿名処理班
よかったニャ
5. 匿名処理班
>>2
ドライアイ
6. 匿名処理班
仔猫ちゃんの健康が回復してもその可愛さの殺傷能力でこちらがキュンキュンしてしまった。。末永く健やかに幸せに暮らしておくれ。
7. 匿名処理班
かわいすぎやろ……
8. 匿名処理班
一番はやっぱりママの存在なんだろうなあ
9. 匿名処理班
名前もカワイイね
10. 匿名処理班
はぁ〜おめめ治ってよかったね〜
11. 匿名処理班
一生ものの友人なんだから、ぬいぐるみの方もきちんとメンテナンスをして大事にしてくれる人じゃないとね
12. 匿名処理班
>>3
大阪にはよくいる紫髪のお婆さん。
13. 匿名処理班
好きっていう気持ちは生きたいっていう思いなのかもね
14. 匿名処理班
仮想の存在に愛着を感じるのは
人間特有の感情ってわけじゃないんだな
15. 匿名処理班
自宅にICUの機械があるってガチな活動をしていなさる。こういう人に出会えたことも子猫の強運だな。
16. 匿名処理班
豆のように小さな身体に生命力が宿ったんだね
紫のお友達と一緒に素敵なお家とご縁があると良いな
本当にかわいい
17. 匿名処理班
里親ボランティアをしているアシュリー・ケリーさん
頭が下がります。マチルダ・ビーンズに幸せを・・・