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科学的根拠に基づいた嘘つきの見分け方:認知的アプローチを利用した3つのテクニック【ライフハック】

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(著) (編集)

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 なぜ人は嘘をつくのか?それが効果があるからだ。たいていの人は、相手が嘘をついているのかどうかを見抜くのが得意ではないからだ。

 日本では「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という言葉がネットスラングになったが、嘘を見抜くのは掲示板じゃなくても難しい。それが巧妙に真実を混ぜながら作られている嘘なら猶更だ。

 悪い嘘にひっかからないためにはどうしたらいいのか?

 法執行機関のプロがいつも使っているような、嘘をあばいて形勢を逆転させるのに役立つテクニックはもちろんある。だからといって、嘘を見抜けるようになるために、ポリグラフを購入したり、FBI捜査官のような特別訓練を受けたりする必要はない。

 近年の研究では、嘘を見抜くときの認知的なアプローチ(聞き込み戦略)の役割が注目されていて、これは実質的に、誰でも活用することができるツールといえる。ここでは科学的根拠に基づいた3つの嘘の見分け方を見ていこう。

嘘を見分けるための認知的アプローチとは?

 ”認知的アプローチ”とは、嘘を見分けるために編み出されたインタビュー戦略を仕掛けることだ。いわゆる聞き込み調査だ。

 この手法は、「真実を話すよりも、嘘をつくほうが認知的な負担が大きい」という考えに基づいている。

 人はたいてい、ついた嘘にふりまわされないために、常に自分の嘘をコントロールしなくてはならないからだ。

 スウェーデン・イェーテボリ大学のふたりの心理学者が、これまでに行われた23件の研究(メタ分析)を再検証し、およそ3000人の被験者のデータ分析をまとめた。

 嘘を見分けるための認知アプローチの実験では、なにも知らされていない被験者では、その言葉が嘘かどうかについて、平均52%の正解率しか得られず、偶然よりも多少いいという程度だということがわかった。

 しかし、相手の嘘のどんな手がかりに注目すべきか、あらかじめ知らされていた被験者の正解率は、75%にのぼった。

 『journal Applied Cognitive Psychology』誌に発表された論文で、研究者はこう述べている。

認知的アプローチ法の軸は、嘘をつくというただでさえ大変な行為を、さらに手のかかる大変なものにするような質問を投げかけることだ。

できれば、これらの質問は、真実を語る人の供述能力にはほとんど影響を与えないものであることが理想的だ。

嘘をつく人に対して、矛盾が生じるようなさまざまな質問をしていくと、ごく普通のインタビュー方法に比べて、真実の発言と嘘の発言の間の言語的なブレが大きくなると言われている

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photo by iStock

嘘を見抜くための3つの聞き込みテクニック

 研究者たちは、認知的アプローチに分類される、誰にでもできる3つの嘘発見のためのインタビューテクをおしえてくれる。

1. 認知的な負荷をかける
 このテクニックは、嘘をつき続けるのに必要な認知エネルギーの配分が難しくなるような、外的刺激を与えるというもの。

 インタビューする相手の発言の順番を逆にしたり、ずっと相手から視線をはずさないでいることだ。また、相手が発言をしている間に、ほかに気をそらせ、精神的エネルギーを消費させるような、副次的作業をさせるという手もある。

 相手が話している間に皿洗いといった単純な行為をさせるだけでも、相手のボロを誘うことがある。

認知的な負担を増すような作業は、真実を語る人よりも、嘘をつく人の供述能力を損なう。これは、嘘をつくこと自体がより手のかかるきつい作業だからだ

2. たくさんしゃべらせる
 目撃者研究で開発された、記憶強化の手法にヒントを得て、相手にもっといろいろしゃべらせることが、嘘を見抜く力をつける助けになるという。

 相手が詳細を語れば語るほど、辻褄の合わない矛盾がボロボロ出てくるもので、それは嘘をついている確率が高いということになる。

嘘をつかない人は、実際の記憶に基づいて発言しているので、より多くの情報を提供することができる。

それに比べて、嘘をつく人は、その場で辻褄合わせの情報を即興で作り出さなくてはならないため、非常に神経を使う難しい作業になる

3. 思いがけない質問をする
 嘘をつく人は、自分の供述の信憑性をチェックされることは想定済みで、そのための質問を予測するのは得意だ。

 入念に自分の嘘を裏づけるためのでっちあげを準備している。これまでの研究によると、あらかじめ用意された嘘は、とっさの嘘よりも真実と見分けるのが難しいという。

 そこで、嘘をつく人を油断させるために、予想外の質問をするという手がある。嘘をついていない人にとってはすぐに答えられるものだ。

研究者はこう書いている。

予期せぬ質問に対して、グループインタビューや繰り返しのインタビューでは、嘘をつく人に比べて、嘘をつかない人のほうが、より多くの情報を提供し、首尾一貫した答えをするはずだ

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photo by iStock

 認知的アプローチ法は、相手の嘘のどんな手がかりに注視すべきか、被験者があらかじめ知らされている場合は、効果があるようだと研究著者は述べている。

 まだ多くの問題が残っているが、こうした結果は、この革新的な嘘研究の分野が、今後も期待できる可能性があることを示している。

Top image:photo by Pixabay /References:How to spot a liar: three cognitive techniques from science / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. タバコの煙を吹きかけると嘘つきは鼻の頭に血管が浮き出るんだよぅ~

    • 評価
  2. だいたい高い知能があれば乗り越えられるハードルだな
    嘘つきは頭が良くないとダメだってことだな

    • +2
  3. 多少は意味あると思うけど
    虚言癖、つまりウソを嘘と思ってない人には効果は無さそう。

    • +22
    1. >>3
      その通り
      矢継ぎ早に質問しても無駄
      瞬時に嘘が出るのが虚言癖っつー病気だからね
      その場で矛盾を指摘しても新しい嘘で強引に塗り替える
      虚言癖のやつには本当に関わっちゃダメ
      嘘を暴いてやろうと正義感を持たず、速やかに離れて傍観側にいた方がいいよ

      • +3
  4. 刑事コロンボの「ウチのカミさんがね」とか関係なさそうな話題を振ってから核心に切り込んだり、「これで失礼……あ、そういえば」とか不意打ちするのは有効な技術だったんだなあ

    • +22
    1. ※4
      1と3はそんな事言われても具体的にどうすりゃいいんだと思ったが、
      その手があったのかw

      でも大体胡散臭い話はどんなに辻褄が合っててもふーん検討しますわだし、
      騙される話は逆に既にこっちも乗り気だからなかなか難しい・・・

      • +2
  5. 私には見抜けないので、騙されてもいいかなと思うものだけ信じておきます

    • +4
  6. 刑事コロンボみたいに相手に嘘をつかせるって言うテクニックだね、
    「あっ、それからもう一つだけ・・・」の後が罠なんだよね。

    • +11
  7. 本当のことを言っていても
    疑っている側の「疑い」が伝わってストレスとなり
    狼狽させてしまう場合もあるのでなんとも言えないな

    • +13
  8. 作業中に話しかけたり、相手の得意分野でべらべら喋らせたり、全部コロンボと古畑任三郎がやってたことだな~!特に3でポロッとボロ出すのはドラマの山場だよね。

    • +6
  9. 昨日の晩御飯すら覚えてないから、嘘ついてなくてもまともに返答できない。

    • +8
    1. >>11
      そのパターンは嘘じゃないのがわかりやすいよ。
      翻って言えば、無害を装い定かでない記憶を演じることほど難しいものはない。

      嘘をつくなら細部まで話を作るか、シラを切り通すしかない。

      • +3
  10. >思いがけない質問をする

    もはや定番となって、「思いがけない」ではなく
    想定内として準備されてる可能性も高いものだけど、
    他人への成りすましや年齢のサバ読みで
    虚偽の生年月日を答える人に
    「干支は何年生まれ?」の質問を投げるってノウハウがあるな。

    • +2
  11. 嘘をつくとき男性は目を反らし、女性は見つめてくる。
    男性は都合の悪い状況から早く逃げたいという気持ちが強くなるので、顔を背けて気のない返事をしたりする。
    女性は嘘がバレてないかどうか相手の様子をしっかり観察し、「そうだよ?」と念押ししたりする。嘘がうまい女性だと振る舞いが冷静なので見抜くのは難しいぞ。

    • +3
  12. 噓つきはよく喋る。
    必要以上に理論武装してる。
    どうしても意見を通そうとする。

    • +6
  13. 嘘を本当のことだと思い込んでるケースには通用しない手だな

    • +7
    1. >>18
      それ!
      そのうえ、
      「それのなにがいけないの?」
      って開き直られたときは蟹みたいにアワふきそうになりましたとも、ええ!

      • +1
  14. 嘘だけでなく思いやりも認知負荷高くて面倒くさいw

    • +2
  15. 元1課の刑事さんが言ってたんだけど、嘘をついてる人は
    事実と嘘に矛盾が起きない様にさらに嘘をつく事を
    繰り返して、最終的にその嘘をついた当人にすら
    制御できない様な大きな嘘が出来てしまうんだそうだ。
    オトシの名人は、そこをついて自白させるんだとか。

    • +2
  16. 嘘をつく奴よりも嘘に詳しいやつの方が信用できない。
    その知識は好奇心だけで得た訳じゃない気がするんよね。
    銃の作り方を知っている奴と同じくらい性根が腐っていると思う。

    • 評価
  17. 嘘かどうかを気にするより嘘だった場合に備えてどう動くかを考える方が得だと気がついた

    • +3
  18. 嘘つきって、自分が他人から嘘をつかれるのを、凄く嫌がるよね。

    • 評価

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