メインコンテンツにスキップ

枝を伸ばした世界樹のようだ。知られている範囲では宇宙最大となる超巨大回転構造が発見される

記事の本文にスキップ

31件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 地球は回っている。ほかの惑星もそうだ。星々も銀河もまた回転している。銀河が集まってできた巨大な銀河団ですらゆっくりとではあるが回転している。だが回転はここで終わり、とこれまでは考えられてきた。

 ところがドイツ、ポツダム天体物理天文台の研究グループによって、さらに巨大な回転構造が発見された。それは既知のものとしては、宇宙最大の回転構造であるそうだ。

 まるで世界樹、もしくは超巨大なジャックと豆の木のようだ。

大宇宙の巨大ネットワーク「コズミック・ウェブ」

 今から138億年前に起きたビッグバンによって宇宙が誕生すると、この世にある既知の物質のほとんどを構成するガスの大半は崩壊。巨大なシート構造が形成された。

 シートはやがて散り散りになり、フィラメント状(糸状の構造)になる。それは細い糸のように見えるが、実際にはそれを構成する銀河ですら小さな塵にしか思えないほどの巨大さだ。

 現在の宇宙は、それらが結びつくことで「コズミック・ウェブ」と呼ばれる大宇宙のネットワーク構造をつくり出している。

A God’s Eye View of the Universe

回転するフィラメント構造

 『Nature Astronomy』(6月14日付)に掲載された研究では、アメリカ、日本、ドイツの銀河地図共同プロジェクト「スローン・デジタル・スカイサーベイ」によって集められたデータを使って、1万7000以上のフィラメントが調査された。

 それらを構成する銀河の移動速度を分析したところ、各フィラメント(糸状の構造)の軸を中心にぐるぐると旋回しているらしいことが明らかになったそうだ。

 もっとも速いものだと、時速36万キロで移動していたそうだ(なお、すべてのフィラメントが回転しているという意味ではない)。

この画像を大きなサイズで見る
回転するフィラメント構造の予想図 / image credit:AIP/A. Khalatyan/J. Fohlmeister

なぜ回転しているのか?

 研究グループのノーム・リベスキンド氏らよると、最大の謎は「なぜ回転しているのか?」ということだ。

 ビッグバンでは宇宙にそのような原初の回転を与えないだろうと考えられる。そのため、フィラメントの回転はもっと後になって、その構造が形成される最中に発生したに違いないのだという。

 可能性の1つとして、フィラメントの強力な重力場が挙げられている。それがガスや塵などを引きつけ崩壊させ、そのときに生じたせん断力が回転までつくり出したと推測できるのだ。

 今のところ、確かなことはわからない。現在、研究グループはコンピューターシミュレーションを駆使して、回転の起源を探っているところであるそうだ。

References:Discovery of the largest rotation in the universe | AIP / Massive cosmic corkscrews are largest spinning structures ever found/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. 規模がでかすぎてうまく想像できない・・・

    • +8
      1. >>13
        久保田利伸「僕も仲間に入れて」
        ♪廻れ廻~れメリーゴーランド♪

        • +1
  2. ニューロンっぽい!形状には共通の様式?がありそうだけど、スケールが大きくガンガン破壊も進む場合ほどそのエネルギーで回転しがちということかい?

    • 評価
  3. 風呂で渦を作ってみたらなんかわかるかもね。原因があるから結果があるわけで。
    しかし銀河が集まって銀河団になってさらにその銀河団が集まって…と考えるとどこまで広いんだか…w

    • +2
  4. 綺麗なプラズマの樹状構造。プラズマ宇宙論が唱えられている要因の一つ。

    • +2
  5. 爆発が起きた瞬間の火球の表面のモヤモヤ~とした感じ?

    • +1
  6. それを俯瞰できるような場所に行ってみたい……けど生きている間は無理だろうな。

    • +1
  7. 綺麗だなあ。疲れた時にボーッと眺めていたい。

    • +1
  8. そんなぁ~~ 時代もあ~ったねと いつか 話せる 日がぁ来るわぁ~~♪

    • 評価
    1. >>14
      う~んめい~の~♪
      ルーレット回して~♪

      • 評価
  9. 質量があれば重力が発生し、互いに引力となりますね。
    で、引力がある質量同士は接近して衝突するか、すれ違うわけで、すれ違ったときには引力の作用によってだんだん減速して再び接近し始めます。
    また、衝突するかすれ違うということで、これらが複数集まると回転となるのではないかとシロート考えでございます。星そのものやそれらの周りの惑星、あるいは星が集まって銀河を構成しているのも、今回のような超銀河団を超える構造もすべて同じ原理ですれ違いの発展の回転ではないかと思ったりしてます。いつかは衝突してヒモになったりするかも?ただその時角運動量保存法則からかなりの高速回転が予想されます。そのヒモはより大きな世界から見ればとても微細な弦の一つとなり、大きな世界の構成の一部をなしたりと妄想爆発w

    • 評価
  10. 15さん
    面白いでござる!浅学なものですから、万有引力については思い浮かばなかったけど、宇宙空間で原則的には無重力である状態では、物体同士がそうやって回り始めやすいのかも!

    これが地球上だと重力で地面に落ちちゃうから回りようがないだけであって。

    月並みだけど、紐状の銀河の集まりが、巨大な宇宙人の脳内でした!とかだったら嫌だな笑
    人類のスケールの小ささに色んなことが下らなく思えてきてしまいそうで笑

    • 評価
  11. 存在していたのかオーソゴナル・ダイアゴナライザーが

    • 評価
  12. 宇宙はフラクタル
    この宇宙も何者かの内
    私の内にも宇宙は広がっている
    鼻の穴から銀河が出てきたし
    尻からはブラックホールが

    • 評価
  13. 銀河の回転は巨大ブラックホール由来らしいがそれよりでかい宇宙大規模構造(の一部)自体が回転するなんてスケールがでかすぎて想像もつかん。

    • 評価
  14. 中心にあるのは宇宙ひもかもしれないよね

    • 評価
  15. いつか遠心力で遥か遠くに飛ばされない?

    • 評価
  16. プラズマそして宇宙を流れる電流を考えれば当然のこと。重力と電磁力を共に考えるんだ。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。